午前零時のサンドリヨン の商品レビュー
シャイな主人公は、レストランバーでマジックのバイトをする西乃に一目ぼれ。マジックを披露する時の大胆で積極的な姿と、教室での孤独な姿が対照的で、どんどん気になりだすー。周りの日常の謎解きをきっかけに2人は親密になっていく。マジックの専門用語が新鮮。もう少し周りのキャラまで描ききれる...
シャイな主人公は、レストランバーでマジックのバイトをする西乃に一目ぼれ。マジックを披露する時の大胆で積極的な姿と、教室での孤独な姿が対照的で、どんどん気になりだすー。周りの日常の謎解きをきっかけに2人は親密になっていく。マジックの専門用語が新鮮。もう少し周りのキャラまで描ききれるともっと良いが…
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主人公の少年、須川のクラスメイト酉乃 初は、放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する凄腕のマジシャンである。学校内で起きた怪談にまつわる事件を、マジックの技術を駆使して解決する連作ミステリ。第十九回鮎川哲也賞受賞作。 読みやすい文章で書かれていたから、1時間...
主人公の少年、須川のクラスメイト酉乃 初は、放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する凄腕のマジシャンである。学校内で起きた怪談にまつわる事件を、マジックの技術を駆使して解決する連作ミステリ。第十九回鮎川哲也賞受賞作。 読みやすい文章で書かれていたから、1時間程で楽に読めた。 登場人物のキャラクタよりもミステリとしての要素を重視しているような内容なので、ストーリーがあるクイズ本くらいの気持ちで読んでみていいと思う。 登場人物の心情描写はかなり薄め。 複雑な設定が大好きな人にはきっともの足りない。
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面白かった! 一気読みしました。 高校を舞台にした、「日常の謎」系ミステリ。 普通の人生を送っていくだけでも、人は傷ついたり傷つけたりするんだなぁ。良かれと思ってしたことが、逆に相手を傷つけてしまう……。
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■ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮や...
■ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな初。はたして、須川くんの恋の行方は-。学園生活をセンシティブな筆致で描く、連作ミステリ。全選考委員が「うまい」と評した第十九回鮎川哲也賞受賞作。 ■■青春ミステリー。マジシャン女子高生が探偵役。その彼女に憧れる男の子がワトソン役の語り手。勝手に気の強い物怖じしない女の子をイメージしてたら、全然違った。引っ込み思案の寡黙で不器用な子だった。その不器用さが、彼女を孤独にしたり苦しめたりしながらも、本当は真っ直ぐで優しい心が彼女を孤独から救ったりもする。全体的にすごく良いお話でした。ただ、青春らしい青臭さとか綺麗さとかが、すごく目に付いて私はちょっと読みづらかったです。ってか後半に出てくるヒロインの同級生の女の子の行動が・・・無性に理不尽を感じて仕様がなかった。もっと違った方法で、ヒロインを助けられなかったんだろうか。
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春、恋愛、日常ミステリの要素が入った物語。女子高生マジシャンが過去の心の傷を背負いながらも、日常生活で起きるちょっとした謎を解決していって、自らも成長していくお話。心の描写とかは、あぁそういう気持ち分かるなぁ~と思うところが多かったですが、すっきりまとまるところに落ち着いたなって...
春、恋愛、日常ミステリの要素が入った物語。女子高生マジシャンが過去の心の傷を背負いながらも、日常生活で起きるちょっとした謎を解決していって、自らも成長していくお話。心の描写とかは、あぁそういう気持ち分かるなぁ~と思うところが多かったですが、すっきりまとまるところに落ち着いたなって思ったのが最初の感想でした。今後の2人も見てみたいので続編があればいいと思います。
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甘いかと思わせといてほろ苦い。そんな学園ミステリ。 高校生らしい痛みを伴う成長が描かれています。思いのほかシリアス。 私は作者のタイトルセンスがすごく好きで、内容もこれくらい可愛らしかったらもっと好きになれそうです。何にせよ、二人の進展が気になります。 それと、マジックに重き...
甘いかと思わせといてほろ苦い。そんな学園ミステリ。 高校生らしい痛みを伴う成長が描かれています。思いのほかシリアス。 私は作者のタイトルセンスがすごく好きで、内容もこれくらい可愛らしかったらもっと好きになれそうです。何にせよ、二人の進展が気になります。 それと、マジックに重きを置いた小説って珍しい気がしますね。マジックが効果的に登場していいと思いました。
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鮎川哲也賞受賞作。 自分を表現することが苦手な少女がトランプを使う時には別人のように生き生きする。日常ミステリーを絡めた少女の成長物語。奥手の須藤君がかわいらしい。
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第十九回鮎川哲也賞受賞作。 審査委員であった島田荘司が「赤いリボンのかかったケーキの小箱のように愛らしい作品」と評したように、少女趣味が散見される。 “ポチ”とあだ名されるどこか頼りない主人公、須川くんが一目惚れしたクラスメイト。 不思議な雰囲気を持つ彼女は魔法使いだった――...
第十九回鮎川哲也賞受賞作。 審査委員であった島田荘司が「赤いリボンのかかったケーキの小箱のように愛らしい作品」と評したように、少女趣味が散見される。 “ポチ”とあだ名されるどこか頼りない主人公、須川くんが一目惚れしたクラスメイト。 不思議な雰囲気を持つ彼女は魔法使いだった――。 作中でいくつものマジックが披露されるが、種明かしがされることはない。 これは作者、相沢沙呼自身もマジシャンであるためだ。 マジックの種は決して明かしてはならない。 そのルールをきっちりと守っている。 話によってはマジックの種そのものが事件に絡んでくるのだが、それすらも種は明かされずに物語は進む。 この作者は非常に難しいことをしようとしている。 こんなマジックがあります、こんな仕組みです。 と、種を明かしてしまえばそれでこちらの興味は満足させられる。 確かに下品で外道な手法かもしれないが、簡単で、楽だ。 しかし、それを頑なに拒んだ。 ひとつくらい、とならなかった所に作者のマジシャンとしての気概を感じる。 北村薫が≪老練≫と評したのにも頷ける。 新人のデビュー作というより、すでに何年か経た作家のものに錯覚する読み味だった。 それまでは素敵な表紙とだけ思っていたのだが、手にとって初めて気付いた。 この女の子、顔がジョジョっぽい。
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ミステリ好きの高校生須川は,クラスメイトの女の子で普段は目立たない酉乃初が マジシャンであることを知り,惹かれる。 なかなか仲良くなれないなかで,学校内でおこるいくつかの謎を解いてゆく。 ちょっと子供向けな感があるが 話の構造がしっかりしていて安心できる。
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ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やか...
ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな初。はたして、須川くんの恋の行方は―。学園生活をセンシティブな筆致で描く、連作ミステリ。全選考委員が「うまい」と評した第十九回鮎川哲也賞受賞作(「BOOK」データベースより) 甘く軽い感じのラブコメミステリ。 枚数の関係か、描き切れていないと感じる部分もあるけれど、マジックと女子高生という組み合わせの斬新さでカバー。 恋する女の子を前にした時の、須川くんのおたおたぶりがかわいらしいな~。 アンソロジーの『放課後探偵団』に続編載ってたから、シリーズものとしてまだまだ話も続いていきそうです。 このままいい方向に進めば、米澤・初野作品に並ぶかも・・・?!
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