午前零時のサンドリヨン の商品レビュー
自分の年齢とかさなるせいか、感情移入がすごくしやすくて読みやすかったです 本当に思春期の心情が等身大で描かれていてびっくりしました
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主人公が好意を寄せるのは、無口で不器用なマジシャンの女の子。 鋭い観察眼で、校内に起きる不可思議を解いてゆく。 文面はスローテンポ。 マジックを通して、心の葛藤を描いているところが新しい。 種も仕掛けもある本当の自分と、周りが見ている自分像との乖離が、マジックというテーマにピッ...
主人公が好意を寄せるのは、無口で不器用なマジシャンの女の子。 鋭い観察眼で、校内に起きる不可思議を解いてゆく。 文面はスローテンポ。 マジックを通して、心の葛藤を描いているところが新しい。 種も仕掛けもある本当の自分と、周りが見ている自分像との乖離が、マジックというテーマにピッタリ。 最後はにまにましてしまった。 魔法使いが魔法をかけられたら、こんな感じなのかしらん。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校生の須川は、バーで鮮やかにマジックを披露するクラスメイトの少女・酉乃に一目ぼれ。 二人は校内で起きた事件や騒動に巻き込まれ、酉乃のマジックを使って謎解きをしていく。 ミステリとしては日常の謎系で、そんなに凝ったトリックはないのですが、謎解きにマジックが効果的に取り入れられています。 こなれた筆致で読みやすいし、謎が伏線が綺麗に収束されていく構成力の高さも凄い。 新人離れした老練な手つきに魅せられました。 また、思春期の葛藤を丁寧に描いているのですごく好感が持てました。 自分を成長させることのできる鍵は、かけがえのない人と深くかかわりあうことにある、と教えてくれた気がします。
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マジックが得意な初と、草食系男子なポチこと須川くん。 確かに須川くんの一人称の青臭さが気になるレベルかも。 けど、なんだかまた読みたくなる魅力があると思います。
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日常ミステリー系。登場人物たちのキャラクターがなんだかとても可愛らしい。ちょっとした苦い記憶をヒロインと一緒に思い出しました。青春系ですが、苦しくもないし、読みやすいと思います。
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読んでからちょっと間があいてしまってので、内容をあまり覚えていない。 でも覚えていないということは、あんまりおもしろくなかったような気がする。 語り手の男の子が、マジシャンの女の子に対して、ちょっと嫌われたくなくて機嫌を伺い過ぎな感じがした。 ミステリーというよりは、人間関係を楽...
読んでからちょっと間があいてしまってので、内容をあまり覚えていない。 でも覚えていないということは、あんまりおもしろくなかったような気がする。 語り手の男の子が、マジシャンの女の子に対して、ちょっと嫌われたくなくて機嫌を伺い過ぎな感じがした。 ミステリーというよりは、人間関係を楽しむ本?
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須川くんことポチが織りなすラブコメミステリという結論に落ち着きました。 ニックネームからして草食系の男の子がアタックしていく姿は、応援したくなります。お人好し予備軍だった男の子が、好きな女の子と会話するための理由として他の人の問題に首を突っ込んで、完全なるお人好しへと成長してい...
須川くんことポチが織りなすラブコメミステリという結論に落ち着きました。 ニックネームからして草食系の男の子がアタックしていく姿は、応援したくなります。お人好し予備軍だった男の子が、好きな女の子と会話するための理由として他の人の問題に首を突っ込んで、完全なるお人好しへと成長していく……そんなお話だと思いました。
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人の気持ちの推察に疎い主人公に描写に違和感はあったけど、ラブコメ風のミステリとして楽しめました。ただ、文は少し堅いかな。
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マジックを絡めた日常ミステリーってのは、ちょっと新しいと思ったけど、全体的に冗長だったかな。 最初のやたらと軽い口語調のことや、人物像がなんかぶれてない?といった印象を受けたとこが、読み方が少々雑になってしまった原因かと。 ミステリーとしては唐突な感じがしたし マジックは文章だ...
マジックを絡めた日常ミステリーってのは、ちょっと新しいと思ったけど、全体的に冗長だったかな。 最初のやたらと軽い口語調のことや、人物像がなんかぶれてない?といった印象を受けたとこが、読み方が少々雑になってしまった原因かと。 ミステリーとしては唐突な感じがしたし マジックは文章だと驚き半減してしまうので、もう少し洗練度が欲しかった。 でも、初ちゃんや須川くんの心の葛藤は青春だねぇと応援したくなりました。
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落ち込んでいるときに通りすがりの人がかけてくれた、なにげないひと言。 心配のあまり、いてもたってもいられずに、親友が真夜中に送信してくれたメール。 そして、友達以上恋人未満の男の子がおずおずと差し出す、 トランプのチャームが煌めく華奢なペンダント。 他の人から見たらこんなものが...
落ち込んでいるときに通りすがりの人がかけてくれた、なにげないひと言。 心配のあまり、いてもたってもいられずに、親友が真夜中に送信してくれたメール。 そして、友達以上恋人未満の男の子がおずおずと差し出す、 トランプのチャームが煌めく華奢なペンダント。 他の人から見たらこんなものが?と思うようなものが、その時の自分には紛れもなく 目の前の霧をすうっと払ってくれるような、素敵な魔法だったということ、ありますよね。 さみしくて、不安で、そんな魔法にかかりたくてたまらなくて だからこそ自分も誰かの魔法使いになりたいと切実に思う女の子と、 魔法使いの箒にちょこんと乗っかった猫のように 彼女の役に立ちたい、支えたいと願う男の子が、 高校で起こる様々な事件の謎を解きながら近づいていく、 ロマンティックで可愛らしいミステリ♪ 学校では誰に話しかけられてもまともに答えずクールに振舞っているのに 放課後アルバイトしているレストラン・バーでは 艶然と微笑みながら、トランプを手に 目も醒めるようなマジックを披露する酉乃(とりの)さん。 彼女の学校とバーでのあまりのギャップに心奪われ 孤独な彼女の力になりたいと思いつつ、なかなか近づけない須川くん。 草食系男子度をはかるゲージがあったら、一瞬で針が振りきれそうで クラスメイトからは「ポチ」と不甲斐ないニックネームを付けられる 須川くんを、「ほらほら、もうひと押し!」と応援したくてたまらなくなります。 「私を見て。ほんとうの私を見て!」といつも心の底で叫んでいるような 女の子たちの姿が懐かしく、可愛らしく お城や馬車や薔薇の背景をトランプのカードが舞い飛ぶ表紙も 物語の印象にぴったりで、とても綺麗。 やさしく背中を押すくらいじゃ足りなそうだった須川くんが 怯え、震える酉乃さんを励ますために用意した最後の魔法に 「おお!これはもう、魔法使いというより、王子様?!」と きゅんきゅんしながら拍手したくなること請け合いです♪
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