神々の午睡 の商品レビュー
架空の世界の神々の話。 神話と言うより、物語。表紙の六つの円が表す六つの物語がある。 人、クウ(たけかんむりに空)、神の三者が存在する世界。クウは神の子で人と神の間の存在。ギリシャ神話のように妙に人間くさい神様たち。 それぞれの話が互いに少しずつリンクしていて、いろんなトコに顔...
架空の世界の神々の話。 神話と言うより、物語。表紙の六つの円が表す六つの物語がある。 人、クウ(たけかんむりに空)、神の三者が存在する世界。クウは神の子で人と神の間の存在。ギリシャ神話のように妙に人間くさい神様たち。 それぞれの話が互いに少しずつリンクしていて、いろんなトコに顔出してる神様が約一名(笑) あと、最後に特筆すべき事が一つ。 表紙を開いたトコにある中表紙。 薄いオレンジの少しざらつきのある半透明の紙。その後ろにタイトルを載せた中表紙があり、その2枚の紙の距離によってはタイトルがぼやけて、本当に「午睡」というイメージそのままになる。陽光の揺れる午後のような。 その装丁が非常に見事で面白い。
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素敵なお話ばかりでした。 神だから完璧だなんてことなくて 人間だから愚かで弱いってこともなくて 小学生の高学年ぐらいなら読めそうな易しい文章だけど、 中身はなかなかシビアな話もあり、感動もあり。 なんたってCLAMPの表紙がいい!! 物語の素敵な神様たちがそのまま描かれてる...
素敵なお話ばかりでした。 神だから完璧だなんてことなくて 人間だから愚かで弱いってこともなくて 小学生の高学年ぐらいなら読めそうな易しい文章だけど、 中身はなかなかシビアな話もあり、感動もあり。 なんたってCLAMPの表紙がいい!! 物語の素敵な神様たちがそのまま描かれてる。
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連作短編集というよりは神話モチーフを舞台にした書きたいものの断章集という印象。 書き下ろしのプロローグとエピローグがきちんと繋がらなくてもやもやする… (以下ネタばれあり) エピローグを読むと、「この本を読むにふさわしい相手だけが読める」わけだから、当然ウエシマ博士は...
連作短編集というよりは神話モチーフを舞台にした書きたいものの断章集という印象。 書き下ろしのプロローグとエピローグがきちんと繋がらなくてもやもやする… (以下ネタばれあり) エピローグを読むと、「この本を読むにふさわしい相手だけが読める」わけだから、当然ウエシマ博士は本編に何かしら関わりのある人物なんだろうなと思うのですが、彼女の正体が結局不明なのが気になります。 ウエシマ博士はシムチャッカもしくはリュイの転生した姿なのかなと推理したんですが、そう位置づけるには本文を読んだだけでは根拠が弱いんですよね。 死の神グドミアノは物語に命を与えていたけど、再生や転生も司っているのかは本文中では不明だし、その神が別にいるのかもわからないですし。 (そもそも転生の概念があの世界にあるのかも不明だけど) かといってウエシマ博士が読み手として選ばれた理由がわからないんですよね。 うーん、他に考えられるのは、博士がリュイの末裔とか? 結婚のフラグ立ててはなかったけど、こっちのほうが可能性としては強いのかなー ていうか、こんなにも彼女について空ろな説明でしかないなら、 プロローグで発掘シーン(というか彼女が<リュイの遺した文書が読める特殊な人間である>という流れを)入れる必要を感じないです。世界観の説明とかでもよかったのでは? 物語の広がりを感じさせる…というよりは消化不良でした。 (連作短編が好きだからこそ、構造の綻びが気になるというか…) あと、編集さん&校正さんしっかりー!! 誤:リュィ → 正:リュイ (どっちが正しいかはわからないけど) 誤:テレパシー少女欄 → 正:テレパシー少女蘭 作者の代表作の名前間違えてるよー!!
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初めてあさのあつこさんの本を読みました。とても読みやすくて面白かったです。神話なのですが、神様だって恋をしたり迷ったり・・・人間臭くて、いや人間そのものでした。
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うーん、期待が大きすぎたかな?オリジナルファンタジーな神話の世界ということで題材は面白いんだけど、児童向けにしてももう少しレベル高いかと思いました。バッテリーなど読んだことはないのですが、これを読んだ後ではあまり読んでみたいと思えませんでした。でも世界観は好きなので甘くして星3つ...
うーん、期待が大きすぎたかな?オリジナルファンタジーな神話の世界ということで題材は面白いんだけど、児童向けにしてももう少しレベル高いかと思いました。バッテリーなど読んだことはないのですが、これを読んだ後ではあまり読んでみたいと思えませんでした。でも世界観は好きなので甘くして星3つ。
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うーん。いまいち。。新しく神話を創るのは難しい。ギリシア神話や古事記にはかなわない。エピソードが少ないからかな、あっさりしちゃっているし、びっくりするようなことも起こらない。神代の時代はもっと混沌としていてもいい。
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2009.11.26.読了。 ちょっとゆるめの創作神話モノ。きっとグドファンは多いはず(笑)私はフィが好きだったり。 連作として、一話の長さを伸ばして何巻か続けたら良い雰囲気ではないかと思うのですが。始めの壮大感を持続できたら良かったのにと思わせる浅さと小品さ。惜しい! 初あさの...
2009.11.26.読了。 ちょっとゆるめの創作神話モノ。きっとグドファンは多いはず(笑)私はフィが好きだったり。 連作として、一話の長さを伸ばして何巻か続けたら良い雰囲気ではないかと思うのですが。始めの壮大感を持続できたら良かったのにと思わせる浅さと小品さ。惜しい! 初あさのあつこ作品でしたが、よく耳にする『バッテリー』はもっと面白いのだろうか・・・?
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アニメ雑誌に連載されていた短編を集めた作品。 神様とクウという神様と人間の間の存在、そして人間が一つの世界に暮らしていて、どちらかというと神様サイド視点の物語。 物語の構成はとても単純で、寓話や昔話のようなわかりやすいものでした。 普段、複雑な人間関係が描かれる小説を読むことが...
アニメ雑誌に連載されていた短編を集めた作品。 神様とクウという神様と人間の間の存在、そして人間が一つの世界に暮らしていて、どちらかというと神様サイド視点の物語。 物語の構成はとても単純で、寓話や昔話のようなわかりやすいものでした。 普段、複雑な人間関係が描かれる小説を読むことが多いので、たまにはこういうわかりやすい物語もいいと思う。 できればもっと神様個々の物語を掘り下げて書いてほしかった気もするけど。 あさのさんの作品は初めて読んだけど、ほかの物語もこういうあっさり系なのかな?
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神話をモチーフにした短編集で、『人と大差のない、愚かな過ちを犯し、後悔し、ときにしょげ返ったりする、泣いて、すねて、嫉妬する』神々と人間とクウたちのお話。「盗賊たちの晩餐」が一番すきです。 学研なので子供向けなんでしょうか、易しく出来上がっています。物足りなく感じる人もいるかもし...
神話をモチーフにした短編集で、『人と大差のない、愚かな過ちを犯し、後悔し、ときにしょげ返ったりする、泣いて、すねて、嫉妬する』神々と人間とクウたちのお話。「盗賊たちの晩餐」が一番すきです。 学研なので子供向けなんでしょうか、易しく出来上がっています。物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、神話や昔話など物語が好きな人には楽しめるはず。
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神と人が暮らしていた日々。 その小さな日常と平和を綴った短編、でした。 恋あり、愚か者の末路あり、友情あり…で 色々と楽しめました。 神話もそうですが、ファンタジーが好きな人に お薦めしたいです。 しかし…物語は『面白かった』で満足できるのですが 最初と最後に出てきた博士がど...
神と人が暮らしていた日々。 その小さな日常と平和を綴った短編、でした。 恋あり、愚か者の末路あり、友情あり…で 色々と楽しめました。 神話もそうですが、ファンタジーが好きな人に お薦めしたいです。 しかし…物語は『面白かった』で満足できるのですが 最初と最後に出てきた博士がどうなったのか 個々の話の時系列はどうなっているのか ちょっと気になります。
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