神々の午睡 の商品レビュー
【収録作品】神々のための序説/リュイとシムチャッカの話/グドミアノと土蛙の話/カスファィニアの笛/盗賊たちの晩餐/テレペウトの剣/終わりと始まり/神のための終章
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実際の神話をモチーフに描かれたお話。 各章に出てくる神々は、人間に最も近くある存在なのだと感じた。むしろ人間よりも人間くさく、生き生きとした心が描かれていた。 人間のような心を持ちながら人間より超越した「神」という存在。その神と人間と神にも人間にもなりきれない主人公。彼らの織り...
実際の神話をモチーフに描かれたお話。 各章に出てくる神々は、人間に最も近くある存在なのだと感じた。むしろ人間よりも人間くさく、生き生きとした心が描かれていた。 人間のような心を持ちながら人間より超越した「神」という存在。その神と人間と神にも人間にもなりきれない主人公。彼らの織りなす物語はどれも心に不思議な余韻を残した。
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こんな伝承が、どこかで語り継がれていると いいな。 パルテノン神殿の縁石に腰かけて ギリシャの街並みとエーゲ海を 目の端に入れつつ空想したいような 世界だった。
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古代の神と人、そして“クウ”の物語。 神話風のファンタジーなんだけど“クウ”という神と人の間の存在があるのが面白い。 グドミアノとフイモットのやりとりが好き。 なんとなく〈盗神伝〉シリーズに似てる。 ギリシャ神話がベースっていうのと、ジェンとリュイが似てるからかな。
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時に悩み、迷い、失敗しては人間を振り回す、人間以上に人間らしい神々と人間の交流を描いたファンタジー。 ギリシア神話の神々を思わせる世界観。人間に恋する雨の神や人の命を黄泉へと運ぶ死の神、人に想いを寄せる沼の神を見つめる人の視線は優しい。 西洋風の昔話。
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表紙に惹かれて。 挿絵があるのかと期待したが、一切なかった。 すべて想像で読みたい人には、表紙さえ邪魔なのかもしれない。 自分は絵が描けないので、挿絵があったら嬉しいと思う。 聖伝を思い出した。 話は好きな感じ。 もっと色々な神様の話があってもいいと思う。
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あさのあつこさんのオリジナルの無国籍な感じの神話の短編集です。一話一話は、神話的な美しさ残酷さが入り混じり雰囲気がありました。 序章と終章は書き下ろしですが、一冊の本にまとめるにあたって無理やり付け加えた感じ。 学研だし児童書のコーナーにあったのに、表紙絵がCLAMPで不思議に思...
あさのあつこさんのオリジナルの無国籍な感じの神話の短編集です。一話一話は、神話的な美しさ残酷さが入り混じり雰囲気がありました。 序章と終章は書き下ろしですが、一冊の本にまとめるにあたって無理やり付け加えた感じ。 学研だし児童書のコーナーにあったのに、表紙絵がCLAMPで不思議に思ったのですが、掲載はアニメディアだったんですね。納得。 残念なことに、挿絵は一切ありませんでした^^; CALMPの絵が楽しみだったので残念。
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あさのあつこの本、初見。あえて野球以外から読んでみた。人間の心のえぐるところわかってるなぁって感じ。短編で読みやすい。でもSFならもうちょい飛んでも楽しかったかも。
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【ひとこと感想MEMO】 どこかで読んだことがあるような焼きまわしのような印象をぬぐえないような本で少しガッカリした。 ただ。 ときに紫紺。ときに漆黒。ときに群青に煌めく、熟れた葡萄の色をした瞳を持ち、冷酷・残酷とも思えるような言動をする、死を司る神グドミアノは素敵。
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「愚かだから人間なんだろう」 典型的な神話モチーフの物語。 神様と人間の温かいようでシュールな関係。 さらっと読めて面白いんだけど、プロローグが最後に生かせてなかった感があって、最初との関連性がいまいち・・
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