神々の午睡 の商品レビュー
あさのあつことCLAMPのコラボとゆーことで、大変楽しみにしていた一冊。 人とクウと神が共存していた時代の物語。 ちょっとアイヌ民話っぽい? 内容としては、 女性考古学者が、遥かな過去の記録を発掘した「神々のための序説」 自分に捧げられる細工物を作る若者。彼に恋をし...
あさのあつことCLAMPのコラボとゆーことで、大変楽しみにしていた一冊。 人とクウと神が共存していた時代の物語。 ちょっとアイヌ民話っぽい? 内容としては、 女性考古学者が、遥かな過去の記録を発掘した「神々のための序説」 自分に捧げられる細工物を作る若者。彼に恋をした雨の女神の悲劇「リュイとシムチャッカの話」 死すべき運命の少女を救った醜い蛙神フイモットと、美しき死の神グドミアノの奇妙な友情「グドミアノと土蛙の話」 戦に生きた常勝将軍が落ちた初めての恋。目がくらんだ将軍は、力に任せて音楽の神・ラマリリアの笛を奪おうとするが「カスフィニアの笛」 やり手の盗賊一味の3人。風の神のサンダルを奪って仲間を救出しようと、彼らは不思議な少女・ピチュを仲間に引き入れる「盗賊たちの晩餐」 優しかった武人のおじが謀反を起こした。国を追われた皇子・ラジャは、グドミアノから戦女神・テレペウトの過ちを聞き・・・「テレペウトの剣」 世界が急に変貌を来し、人々は戸惑い、神も自分の力を失ってしまった。大神クォリクルミテの身に何かが起こったのか・・・?「終わりと始まり」 そしてクウだったリュイは、人として記録者となる・・・「神のための終章」 という序章&短編6編&終章、という形。 ジュブナイルものっぽかったけど、面白かったー。 風の神のお話がさわやかで好き! 6編目はちょっと「?」ってトコもあったけど、どこか人間くさい神様たち。全体的に好みのお話ばかりでした♪
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一つ一つが短くて読みやすい話が連なっている。 その話がすべて繋がっていて、最後まで読んだときやっとまとまる。その感じが楽しかった。
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神様だからと言って違う存在、っていうわけでもなくて… かといって、人間かといわれると違うというキャラクター達が出てきます 一話一話が心に響いてきました
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この世に共存する「神」と「箜(くう)」と、そして「人」。 その記録をみつけた学者がいた・・・。 っていう設定は、どうだろ?いらないんじゃないかなあとか思ったんだけども。 学者がその記録を見つけなくてもね。。そしてそれを記録するって、どうなんだろう。
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CLAMPが表紙絵ということで読んでみました。神とか出てくるけれど、神話というよりはおとぎ話。盗賊の晩餐が好きです
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「神」と「人間」とその中間の「箜」のお話。 個人的にはとても好きな連作短篇集でした。 CLAMPのイラストが美しい。
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すごく良かった。 CLAMPの表紙の絵のおかげで、イメージがとても綺麗で、綺麗で自然と瑞々しさが溢れる神々の世界をみたような気がした。 神々の世界を見ると同時に、人間たちの性質を見せられ再認識させられた一話目のシムチャッカと人間の間の恋は淡いラベンダーのような色のイメージ。ほとん...
すごく良かった。 CLAMPの表紙の絵のおかげで、イメージがとても綺麗で、綺麗で自然と瑞々しさが溢れる神々の世界をみたような気がした。 神々の世界を見ると同時に、人間たちの性質を見せられ再認識させられた一話目のシムチャッカと人間の間の恋は淡いラベンダーのような色のイメージ。ほとんど会話をすることなく恋をし、死んだ2人の恋はとても綺麗だった。 武将が姫のために笛を取る話が一番人間のいやな部分が出てて人間らしかった。他の話はどこか神がかり的で、物語の中の話。この話は展開とかやることは物語だけど、心情とか動機がすごく人間らしい。やはり人間はこんなもんか、って思わせる話だった。 一番好きなキャラはリュイ。神と人間の間にいる彼が一番神らしくて、かつ、人間らしかった。人間と神両方の理想の姿っぽい。 そんな彼が大神を助けた褒美で人間になり、人間として年を重ね、グドが彼を訪ねるシーンが良かった。年を重ねて、記録を取ることは素敵なことなんだなぁって思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表紙に惹かれて読みました。 途中であさのあつこさんだと気づきびっくり。 さらっと読める一冊でした。 何かモチーフがあるのかと思いましたが、完全創作だったんですね。 それぞれよくまとまっていたと思いますがちょっとありがちだったかも。 あと結局ウエシマ博士は何だったんだろう? そこがどうも納得いかない。 でもグドミアノがいいキャラで好きになりました。 あとフィの男前ぶりもよかった(笑)
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<内容>あさのあつこの書く神々は気紛れで少し優しい。初の神話モチーフファンタジー短編六編+書き下ろしを収録。
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2010/04/22~2010/04/22 星4 あさのあつこさんらしい文章だった。CLAMP先生の絵が必要だったかと問われるとちょっとハテナだが、まあ確かに内容はCLAMP先生の得意とする分野と重なっているからいいか。 児童文学的な構成だったのにヤングアダルトくらいの文章で書...
2010/04/22~2010/04/22 星4 あさのあつこさんらしい文章だった。CLAMP先生の絵が必要だったかと問われるとちょっとハテナだが、まあ確かに内容はCLAMP先生の得意とする分野と重なっているからいいか。 児童文学的な構成だったのにヤングアダルトくらいの文章で書いていたから、少し幼稚さが出ていたような気がする。思いすぎかもしれないけど。 中には展開のよめるのもあった。その反面、久しぶりに展開が100%分かっておもしろかったけど。 タイトルの意味が一番最後まで読んでようやっと分かった。こんなタイトルは便利だ、と思う。なんかミステリアスっぽい雰囲気も醸し出せるし、内容にも噛ませられる。ここらへんは作者の発想勝ちか。 ただ、ラストは気に入らなかった。伏線くらい張っといてほしかった。
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