1,800円以上の注文で送料無料

ねずみ石 の商品レビュー

3.4

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/04/27

あまり大崎さんらしくない物騒なお話。 気になって一気読みしちゃった。 小中学生男子を生き生きと書ける人、尊敬する。 宮部みゆきさん、加納朋子さん、大崎梢さん。

Posted byブクログ

2020/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

神支村の祭りで、ねずみ石を見つけると願いが叶うと言い伝え。 4年前の祭りの最中、村で起きた未解決の殺人事件と 中学生になったサトには、その当時の記憶がない。 祭りについて調べたいという友達のセイに頼まれて 今年も行われる祭りを調べたり手伝いをしていくうちに 4年前の殺人事件の容疑者たちが浮かび上がってくる。 事件の犯人を追おうとするほどに 新たな殺人や未遂事件も起こり 当時の記憶が少しずつ戻ろうとするサトにも その魔の手は忍び寄ってくる。 ネタバレ サトは事件当時の夜、お兄さん的存在の修平と一緒にねずみ石を探していた。 見つけたねずみ石を被害者に見せるために家に向かったが すでに被害者2人は殺害されており、 呆然としていると物音がしてサトは咄嗟に物陰に隠れた。 やってきたのは修平の兄繁樹で、 彼は交際関係をはっきりさせようと被害者の家にやってきたが 惨劇を目の当たりにして、咄嗟に逃げてしまう。 そのすぐ後にやってきた犯人は、 祭りの舞いに使う赤い布を取りに戻ってきていた。 そこに書かれていたのは、犯人を表す右の文字。 サトは惨劇を見たショックと高熱でその時の記憶を無くす。 サトの友達セイは、母が再婚した義理の父が 当時の事件の容疑者だということを知り 身の潔白を晴らすために祭りについて調べていたが 義理の父は、4年前の事件の犯人だった。 長くなってしまった。 大崎さんのミステリーは面白い。

Posted byブクログ

2018/05/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今年もまた神社の秋祭りの季節がきた。中学1年生のサトには、9才で迷子になった祭りの夜の記憶が欠けている。祭りの準備期間、殺人事件の鍵が潜んでいるらしいその記憶をめぐって、信じていた人たちを信じられなくなるようなことが次々起きてしまう。自分の記憶さえ信じられない中、それでもひとつずつの出来事に向かい合っていくサトの物語。  意識するしないは別として、きっと誰の心の中にも、自分で鍵をかけた記憶はあるんじゃないかと思う。自分に都合よく改竄した記憶も。受け止めきれないものはそうやってやり過ごしていくしかなかったりする。しかもその記憶を自分が呼び起こすことで、すごく傷つく人がいたとしたら、そんなのもう思い出さないほうがいい。でもまた別の人にとっては、それを思い出すことが救いになるんだとしたらどうすればいいんだろう。しかもその両方ともが自分にとって大切な人だったら。  大切なことはありのままを受け止めること、なのかな。  ありのままの次にしか、一歩はないのかな。  あったことはなかったことにはできない。  逃げ場がなくて前に進むしかないとき、どう行動するのか。  逃げ場がなくて前に進むしかない人に寄り添いたいとき、どう行動するのか。  そんなことを考えられる本です。

Posted byブクログ

2017/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 祭りの夜には、ねずみ石をさがせ。かなう願いは、ひとつだけ―。中学一年生のサトには、四年前のお祭りの記憶がない。恒例の子供向けイベント「ねずみ石さがし」の最中に、道に迷って朝まで行方しれずだったのだ。同じ夜、村ではひとつの惨殺事件が起こっていて、今でも未解決のまま。交錯する少年たちの想いが、眠っていたサトの記憶に触れたとき、事件は再び動き始める。瑞々しい青春推理長編の最新作。 【感想】

Posted byブクログ

2016/05/29

初めBLかと思いました(笑) いや、読み終わったらふつうにサスペンスでしたけど。 村に起きた殺人事件の犯人は誰なのか気になって一気に読み上げてしましたw 何故、4年前に起きた事件の犯人が今だに捕まってないのか。事件当日に主人公の記憶がないのか。中学に上がって仲良くなった友達...

初めBLかと思いました(笑) いや、読み終わったらふつうにサスペンスでしたけど。 村に起きた殺人事件の犯人は誰なのか気になって一気に読み上げてしましたw 何故、4年前に起きた事件の犯人が今だに捕まってないのか。事件当日に主人公の記憶がないのか。中学に上がって仲良くなった友達のセイと初めは探偵ごっこで犯人をたどっていくうちに、セイは犯人をどうしても見つけたくて主人公に近づいたこと。警察に犯人として疑われていた修平兄ちゃんは実の兄を疑っていて事件当日に反抗現場で目撃していたこと。 事件当初そのお兄さんは友達の玉置がアリバイ証言していたが、そのアリバイを今更覆したこと。どんどん謎が膨らみ、事件を追っているいるうちに玉置の殺害現場に居合わせてしまった。そして修平の心配をしている女の子も犯人を探していて、その子も犯人に目をつけられ危ない目にあったこと。 誰が犯人なのか最後までわかりませんでした。 結局セイのお父さんでしたが。。。 セイはそのことに気づいていて、それで犯人探しをしていて主人公に近いた。再婚した母と妹を守りたかったらしいです。 この本の題名が何故ねずみ石なのかは、事件当日主人公が犯行現場に居合わせていて、その犯人に気づかないように村に伝わる子と書いてある石に願いをしたためだった。 主人公は事件当日から4年間ねずみ石のおかげで犯人に今まで目をつけられなかったからである。 ざっくりと話はこんなもんでした。 すらすら読みやすくて良かった。サスペンス小説が面白いと感じたのはこの作品が初めてでした。他にもこの方の作品も読んでみたいと思います。

Posted byブクログ

2017/09/20

四方を山に囲まれたすり鉢状の村、神支村では 今でも古式ゆかしい奉納祭が行われ、代々受け継がれてきた しきたりにそい数カ月前から祭りの準備が始まる。 4年前の祭りの日、村に住む三島親子が殺害される事件が起き 今だに犯人は捕まっていない。 主人公のサトは神支村に住む中学1年生...

四方を山に囲まれたすり鉢状の村、神支村では 今でも古式ゆかしい奉納祭が行われ、代々受け継がれてきた しきたりにそい数カ月前から祭りの準備が始まる。 4年前の祭りの日、村に住む三島親子が殺害される事件が起き 今だに犯人は捕まっていない。 主人公のサトは神支村に住む中学1年生、事件の時は9歳 前半はサトが中学に入ってからできた友達のセイに頼まれ 神支村のお祭りを調べるため案内するというほのぼのした 内容で神支村のおもな登場人物が出てきます。 神支村のお祭りでは子供向けの宝探しがあり 楕円形の石に「子」という漢字が書かれ7つの石が村の あちらこちらにこっそり隠される 通称「ねずみ石」は幸運を呼ぶ石であり、願い事を叶えてくれる石 石探しは小学生までという暗黙のルールがあり子供達はこの 特別な石を必死にさがす。サトは事件当日、このねずみ石を 探すため、夜中に家をこっそり抜け出し行方不明となってしまい 見つけ出された時は高熱を出してすっかりこの夜の記憶が なくなってしまっていた。 サトとセイ、サトが神支村で慕っている修ちゃんと 4年前の事件の真相解明に首を突っ込んでいくこととなります。 幼かったサトには分からなかったこと セイが村のお祭りを調べたいと言った本当の理由 修ちゃんがサトに当日の記憶を思い出さなくていいと言った理由 思いは1つ、ただ大切な人のため 記憶を失くした日サトは小さい頃に聞いたねずみ石にまつわる おとぎ話しのように大切な決意をしていました。 それはとてもかわいらしく、そんな純粋な思いを 踏みにじった犯人が憎くなります。 事件当時からサトにつきまとっていた刑事が ちょっといい奴でかっこよかった。 犯人を突き止め逮捕する事ができましたが つらい現実を受け止めなければならない人がいて やっぱり犯人が憎くなりました。 彼等なりに現実を受け止め強くあろうとうする 姿にうるっときます。 今年も神支村のお祭りが始まります ねずみ石を探す子供達の声があちらこちらから 聞こえてきそうです。 大人が読んでもじゅうぶん楽しめる作品でした。

Posted byブクログ

2014/09/26

なぜか大崎さんの手にかかるとほのぼのとしてしまうが、結構おどろおどろしい物語でした。映像化したら、もっとわかりやすくて効果的かもと思った。 村の風習や風景など、細かなアイテムがリアルだった。 ただ、謎を引っ張り過ぎて、同じところをぐるぐる回った感じがあった。あちこち、もどかしいと...

なぜか大崎さんの手にかかるとほのぼのとしてしまうが、結構おどろおどろしい物語でした。映像化したら、もっとわかりやすくて効果的かもと思った。 村の風習や風景など、細かなアイテムがリアルだった。 ただ、謎を引っ張り過ぎて、同じところをぐるぐる回った感じがあった。あちこち、もどかしいところもある。 でも、登場人物の男の子たちが可愛くて、許しちゃう自分がいたりする。これも大崎マジックか?

Posted byブクログ

2013/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4年前の祭りの夜に起きた未解決殺人事件、同じ夜に記憶を失った主人公、「ねずみ石」、、、と設定は良く、『片耳うさぎ』同様ジュブナイルミステリ仕立てで描かれています。 ただ、中1の主人公のサトと友人のセイの距離感に、どうしても違和感を拭えなかった。 特にセイ。 『片耳うさぎ』よりもミステリ色が濃いですが、それが逆に中途半端な印象を抱かせてしまっているのかもしれません。 同じ出版社からもう1作『かがみのもり』という作品が出ているようなので、機会を見つけて手にとってみようと思います。

Posted byブクログ

2013/10/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公は中学一年生の土井諭大、愛称サト サトが4年前、地元の祭りの当日起きた殺人事件に巻き込まれて記憶を失う 一にも二にもこの設定が作品成功の要因 サトの記憶がよみがえらない儘に、その後次々起きる殺人や殺人未遂事件 混乱はサトや友人、親しい地元の先輩達を巻き込んで拡大していく それにしてもこの作者、情景描写が巧み 最後まで緊張感を失わずに読了する。面白かった 少年時代を懐かしく思い出しながら一気に読める上質な推理もの

Posted byブクログ

2013/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学1年の土居論大(どいさとひろ、サト)は、神支村と呼ばれていた山間の集落に住んでいる。毎年、子供らがねずみ石を探したりお神楽を舞ったりする伝統行事が残る小さな村だが、 4年前、その祭りの時に殺人事件がおきた。犯人はまだ特定されず、未解決事件。 そして、サトはその時小学3年生。 ちょうど現場近くをうろついて ねずみ石を探していたのだが、友達の修平とはぐれて迷子になり、朝方発見されるまで、その夜の記憶がない。 村人たちは、よそ者の犯行だと思い、犯人捜しは落ち着いているかに見えたが、中学生になったサトのもとに、当時担当だった刑事が訪ねて来たのだ。 中学になって友達になった山田誠也(セイ)は、サトの村の伝承を調べるバイトをするからと、サトと一緒に神支村に来るようになる。好奇心旺盛なセイは、サトと事件の事も探ろうとする。 4年前は子どもだったから知らなかった事が、 少しずつ明らかになってゆく。 そして、第二の殺人が起きるのだ。 日本の民間伝承にからめてのミステリー。 小学生だった時にはわからなかった、当時の人間関係とかを想像。ちょっと先輩、その兄弟、大人達、いろんな人が見えてきていい。 後半、一気に読み進むのだが、犯人の心にも もうちょっとふみこんで欲しかったかな。その同期から行動が短絡的では。

Posted byブクログ