ねずみ石 の商品レビュー
四年前に起きた殺人事件。 石と祭が関わってます。 中学生のサトとセイが活躍。 非常にやるせない。
Posted by
何だろう、このグズグズ感は…。中学生男子が主人公で、彼は4年前の祭りの晩に起きた殺人事件のキーパーソンであるが、その時の記憶を失っている。そして4年後、とあるきっかけで未解決の殺人事件の解決に乗り出すが…新たな事件が起こる。単純なミステリー(推理小説とミステリーとサスペンスの違い...
何だろう、このグズグズ感は…。中学生男子が主人公で、彼は4年前の祭りの晩に起きた殺人事件のキーパーソンであるが、その時の記憶を失っている。そして4年後、とあるきっかけで未解決の殺人事件の解決に乗り出すが…新たな事件が起こる。単純なミステリー(推理小説とミステリーとサスペンスの違いがよく分かりませんので間違っているかも)で、その手の話は著者が得意のジャンルのはずなのですが、どうもいまいちグズグズとして話が進まない。何故か?その原因を推理してみた。1.主人公本人が4年前の事件の秘密を握るが記憶を失っているため快刀乱麻といった明晰な推理ができない。(主人公の主体性の欠如)2.主人公周辺に登場する人物がいずれも隠し事をしており、なおかつほぼ全員がそれぞれの思惑により主人公の記憶が戻ることを望んでいない。(歯切れの悪い証言や不可解な行動の累積)3.町村名、施設名、アイテム名、人物名など固有名詞が必要以上に登場しすぎている。(となり村・進学校など一般呼称でその位置が十分わかるにも係わらず○○村・○○高校とわざわざ命名し、しかもその呼称が本筋に無関係で一度しか登場しない場合もある)4.登場人物の人格・境遇・思想などの描かれ方が不十分で各人の個性が創られていない(人物造形の欠如)5.ミステリーの構造が比較的単純であるにもかかわらず中編としているため多分に冗長(短編向き内容)以上、本作を読んで感じたグズグズ感の正体を列挙してみた。4年前の事件そのものではなく未解決な事件が次の事件を生んでいく過程での中学生男子を中心とする関係者それぞれの思いを描きたかったのかな?とも思うが…。大崎さんの作品で「夏のくじら」という作品がある。記憶の中にある初恋(といって良いだろう)相手を探すために“よさこい”に参加して様々な人々との出会いを繰り返していく青年の物語だ。それを大崎さんが書かれた際には現地で綿密な取材をされたと思う。少なくともその場を良くご存じだったはずだ。また物語の中心となる出来事にはいくつもの伏線を張り、最後にそれを見事に結びつけるという構造を丁寧に構築していた。そうして書かれた物語からは、臨場感とも言える祭りの様子や、祭りに参加する人々の熱意や思いが強く伝わってきたのだ。本作には残念ながらそれが無い。現実感や既視感を伴わない架空の場所。絵に描いたような類型的な人々。深みのない(思考の無い)人々の思い。4年前に殺された優しいお姉さんへの思慕を中心に置けば「夏の…」と同じような面白さが生まれたと思うのだが…。「配達…」で“日常のチョットした不思議”を心理的&論理的に解いていくといった物語を描き出した大崎さんには“人を殺さないミステリー”を描いて欲しいと思うのだ。人が死ぬような大きな事件は殺人課の作家さんに任せ、大崎さんには、もっと身近で、僅かな心の揺れから起こる、小さな小さな事件の謎に取り組んで欲しいのだ。
Posted by
村で行われるお祭。 それに興味を示す友人と、踊り子になった大好きなお兄ちゃん。 変わりないはずの日常だったものが、たったひとつの事で きれいさっぱりと変わっていく。 訪れた非日常は、記憶を失った4年前にあったもの。 こういう事件ものというか謎解きというか…大概全ての人が怪しい感...
村で行われるお祭。 それに興味を示す友人と、踊り子になった大好きなお兄ちゃん。 変わりないはずの日常だったものが、たったひとつの事で きれいさっぱりと変わっていく。 訪れた非日常は、記憶を失った4年前にあったもの。 こういう事件ものというか謎解きというか…大概全ての人が怪しい感じですが 誰も彼もが怪しくなっていくのが、疑心暗鬼に拍車をかけてくれます。 犯人は誰?! という、当然あるべき疑問の前に 誰が容疑者から外れる?! でしたw 主人公目線から考えれば、これほどまでに混乱する事は ないと思うんですけど…やられた感が。 ありとあらゆる意味で、だから誰?! という気分が味わえます。
Posted by
『ねずみ石』という風変わりな風習を守る街、そこで起きた4年前の殺人事件。事件を知るもの達がまだ多く残る夏、また祭の時期がやってくる。 …もう少し和やかな少年物語を想像していたんだけどしっかりミステリーだった!面白!!
Posted by
好きな作家さんなんですが...今作のテイストも イマイチ自分には合わなかったかも...。 「片耳うさぎ」も自分にはダメだったんだよなー。むー。 中学生2人を中心とした4年前の村で起こった 殺人事件を彼等とその周りの青年、少女たちが 巻き込まれながらもその真相に近づいていくのです...
好きな作家さんなんですが...今作のテイストも イマイチ自分には合わなかったかも...。 「片耳うさぎ」も自分にはダメだったんだよなー。むー。 中学生2人を中心とした4年前の村で起こった 殺人事件を彼等とその周りの青年、少女たちが 巻き込まれながらもその真相に近づいていくのですが...。 どうも現実的に警察を上回る捜査能力を持つ(?)彼等 2人の関係性も馴染めなかったのと、こうも警察が 後手を踏んでいるって状況にミステリーとしてやや 状況を作り出すのに無理があったような気が...。 書店員シリーズだけって思いたくないし、ご本人も そこからの脱却を一番気にしてる(勝手な想像ですが)とは 思いますがもっと得意のフィールドで、今まで以上に 面白くてグッとくる書店員シリーズが読みたい!!
Posted by
小さな村で昔から行われている祭。 子供達は「ねずみ石」と呼ばれる 願いが叶う石を探すのが慣わし。 数年前の祭りの夜、ある母子が殺された。 サトにはその晩の記憶がなかった。 途中までファンタジーかなと読んでいたら 後半はミステリーの要素が強かった。 ちょっと全体に急ぎ足な印象。 ...
小さな村で昔から行われている祭。 子供達は「ねずみ石」と呼ばれる 願いが叶う石を探すのが慣わし。 数年前の祭りの夜、ある母子が殺された。 サトにはその晩の記憶がなかった。 途中までファンタジーかなと読んでいたら 後半はミステリーの要素が強かった。 ちょっと全体に急ぎ足な印象。 人物描写が薄いせいかな。 【図書館・初読・10/2読了】
Posted by