獣の奏者(2) の商品レビュー
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Ⅰ.闘蛇編に続いてⅡ.王獣編…あっという間だった。寝る前に少しずつ読み進めようと思っていたはずが、もう少し、もう少しだけという夜が二日続いて、そのまま最後まで読み終えてしまった。 王獣編は、エリンが世話を任された王獣(翼の生えた獅子のような獣)のリランと心を通わせることに成功し、王獣のあるべき姿や、かつて王祖が作ったとされる王獣規範の隠された真実を解き明かしていく。 しかし物語は、人と獣が絆を深めていくという単純な内容ではなく、人と獣が本当の意味では分かり合えないという切ない距離感が描かれ、読者はエリン(獣を愛する娘)という媒体を通すことで、その哀しみをより痛切に感じるのではないかと思う。 そこに加えて、国の権力者たちの争いに巻き込まれ、政治的なドラマも描かれている。醜い人間の身勝手さに翻弄され、エリンは生き物の性に虚しさを感じる。 「人は、獣は、この世に満ちるあらゆる生き物は、ほかの生き物を信じることができない。」 「武力で、法で、戒律で、そして、音無し笛で、互いを縛り合ってようやく、わたしたちは安堵するのだ…」 でも結局エリンは行動する。 ここまで苦しんだからこそ、最後のシーンでは胸にぐっと来るものがあった。 アニメ「獣の奏者エリン」のOPになっているスキマスイッチの「雫」を聴くと泣きそうになる。 登場人物も魅力的。優しいジョウンおじさん。エリンの友だちのユーヤン良い娘。神速のイアル。真王の甥のダミヤとか名前からして絶対悪者。 色々と書いたが、本作品はシンプルで読みやすく、非常に完成された物語だと思う。 物語は本当はⅠ•Ⅱで完結だったようだが、追加されたⅢ•Ⅳ•外伝も待機済みなので、続けて読もうと思う。
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巧みな設定だ。幻想的な闘蛇や王獣をめぐるストーリーにミツバチのエピソードを交えることで、違和感なくリョザ神王国の物語に入っていける。 そもそも、幼い頃ドリトル先生が大好きだった私は、王獣と徐々に交歓していくシーンを読み進めるだけでワクワクしてしまった。 今更ドリトル先生を読み返し...
巧みな設定だ。幻想的な闘蛇や王獣をめぐるストーリーにミツバチのエピソードを交えることで、違和感なくリョザ神王国の物語に入っていける。 そもそも、幼い頃ドリトル先生が大好きだった私は、王獣と徐々に交歓していくシーンを読み進めるだけでワクワクしてしまった。 今更ドリトル先生を読み返したりはしないけれど、民族や政治も交えた一代絵巻のような本作は、大人もワクワクさせるファンタジー作品である。(読んでみたらドリトル先生も今でも案外いけるかもしれないけれど) 「ダーウィンが来た」は今でもたまに娘と見ています。なんと次回はミツバチらしい⁉︎見なきゃ!
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エリンが王獣リアンを試行錯誤しながら育て、それが故に国同士の争いに巻き込まれて行きます。 前回であれほど世話になったジョウンに二度と会えなかったのがとても残念でしたし、親友や王を守るために生きるイアルとの出会い、またただただ愛おしく育ててきたリアンとの関わり方への変化など、読み応えがありました。 あとがきより、本来この巻で終了だったと読み、そりゃないよ、続編があって良かったと思いました。 まだまだ回収されてない部分がたくさんあると思いますので読むのが楽しみです。
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闘蛇編を一気に読んで、そのまま王獣編へ。 母ソヨンとの壮絶な別れから、ジョウンに導かれ、学舎での王獣との出会い。 様々な登場人物がエリンと王獣を中心に巡る。 懸命に前を向いて進むエリンの道が、幸せへと続いてるのか目が離せなかった。 王獣の表現も綺麗で好き。
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圧巻です。 エリンの成長と勢力争い、王獣と闘蛇の闘い。 どれをとっても、隙がない世界観。 そして、現実世界においても考えさせられるものがあります。世代交代が起こる時、どんな未来を描くか、自分はどうありたいか、そのために何をすべきか。 これからの時代をどう生きるか、問われたように思...
圧巻です。 エリンの成長と勢力争い、王獣と闘蛇の闘い。 どれをとっても、隙がない世界観。 そして、現実世界においても考えさせられるものがあります。世代交代が起こる時、どんな未来を描くか、自分はどうありたいか、そのために何をすべきか。 これからの時代をどう生きるか、問われたように思います。
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ストーリーがすごい好きでとにかく続きが気になるような内容なんですが徐々にエリンに苛立ちが。。。若いからこその考えや行動なのはわかるけれども自分の母の行動を汲み取れない自分勝手な行動にかなり苛立ってしまいました。。。
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最後の終わり方なんて胸にきたし、良い意味で鳥肌が立った。 ずっとこの世界に浸っていたくなるような作品でした。 ありがとうございます。
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こんなに面白いファンタジーは読んだことないです。 文章から鮮明に映像が浮かんできて、まるで映画をみているようでした。 本当によくできている作品だと思いました。
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エリンの純粋な探究心とか王獣達への想いとかを単純に応援できなくなる悲しさ… 闘蛇や王獣はどうしても政治と絡み合ってくる。 その時エリンは何を選んで何を諦めるのか。 最後は怒涛の展開で、本当にハラハラした! スピード感があり次々起こる出来事にページをめくる手が止まらない。 エリン...
エリンの純粋な探究心とか王獣達への想いとかを単純に応援できなくなる悲しさ… 闘蛇や王獣はどうしても政治と絡み合ってくる。 その時エリンは何を選んで何を諦めるのか。 最後は怒涛の展開で、本当にハラハラした! スピード感があり次々起こる出来事にページをめくる手が止まらない。 エリンが悩んで傷ついてそれでも守ろうとしている姿には涙がでた。 そしてエリンだけじゃなくあの人の選択にも… 次の巻ではエリンたちの状況がどんな風になるのか、すごく気になる。
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ここまでで一つのストーリーとして完結してもよいような完成度でした。1-2冊と一気に読んでしまったが、すごく長い時間読んでいたような不思議な感覚です。 すぐに続編を読み始めます。
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