獣の奏者(2) の商品レビュー
講談社のハードカバーで読んだが挿絵はなく、扉の絵のみあった。しかし表裏表紙の絵はあった。 エリンが矢にいられ、リランに咥えられて去る場面であった。
Posted by
王権の象徴として、神々が遣わしたとされる聖なる獣――王獣。 数々の受賞に輝く世界的注目作家、新たなる代表作。 カザルム学舎で獣ノ医術を学び始めたエリンは、傷ついた王獣の子リランに出会う。決して人に馴れない、また馴らしてはいけない聖なる獣・王獣と心を通わせあう術を見いだしてしまっ...
王権の象徴として、神々が遣わしたとされる聖なる獣――王獣。 数々の受賞に輝く世界的注目作家、新たなる代表作。 カザルム学舎で獣ノ医術を学び始めたエリンは、傷ついた王獣の子リランに出会う。決して人に馴れない、また馴らしてはいけない聖なる獣・王獣と心を通わせあう術を見いだしてしまったエリンは、やがて王国の命運を左右する戦いに巻き込まれていく――。 新たなる時代を刻む、日本ファンタジー界の金字塔。
Posted by
図らずも、"奏者の技"を体得してしまったエリンは王獣リランと意思疎通ができるようになってしまう。こんなにも賢い王獣が決して人に慣れないとされてきたのはどうしてなのか。 リランを音無し笛、特滋水を使わずにできるだけ野生に近い環境で育てたことで、エリンは王獣規範で...
図らずも、"奏者の技"を体得してしまったエリンは王獣リランと意思疎通ができるようになってしまう。こんなにも賢い王獣が決して人に慣れないとされてきたのはどうしてなのか。 リランを音無し笛、特滋水を使わずにできるだけ野生に近い環境で育てたことで、エリンは王獣規範で制限されたある秘密に気づいてしまう。 闘蛇と王獣の関係はリョザ神王国の成り立ち、政治にも紐づいていた。もはや生物を扱う教導師の枠をこえ、国にとって重要な存在になるエリン。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1巻を読み始めたときは闘蛇使いになるのかと思ったら違った 王獣よりも闘蛇の方が設定が細かそうで、いろんな設定の闘蛇でパーティを組んで、ボスキャラの王獣に挑んで・・・とも妄想してみる 著者は本書で完結のつもりだったらしいけど、別の国とかも絡めてもっと世界観が広がりそうだったので続けてもらえてよかった ボリュームのわりにあっという間に読めて続きが楽しみ
Posted by
卓越した知識と能力ゆえに、次々と難しい決断を迫られるエリン。真王と大公、穢れと清らかさ、正と邪、王獣と闘蛇、獣と人間。それぞれの思惑や本能に翻弄され、エリンとこの国はどこへ向かっていくのか。壮大な情景描写に五感をくすぐられ、鬼気迫る戦闘シーンには息を飲む。世界観にどっぷり浸れる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Ⅰ.闘蛇編に続いてⅡ.王獣編…あっという間だった。寝る前に少しずつ読み進めようと思っていたはずが、もう少し、もう少しだけという夜が二日続いて、そのまま最後まで読み終えてしまった。 王獣編は、エリンが世話を任された王獣(翼の生えた獅子のような獣)のリランと心を通わせることに成功し、王獣のあるべき姿や、かつて王祖が作ったとされる王獣規範の隠された真実を解き明かしていく。 しかし物語は、人と獣が絆を深めていくという単純な内容ではなく、人と獣が本当の意味では分かり合えないという切ない距離感が描かれ、読者はエリン(獣を愛する娘)という媒体を通すことで、その哀しみをより痛切に感じるのではないかと思う。 そこに加えて、国の権力者たちの争いに巻き込まれ、政治的なドラマも描かれている。醜い人間の身勝手さに翻弄され、エリンは生き物の性に虚しさを感じる。 「人は、獣は、この世に満ちるあらゆる生き物は、ほかの生き物を信じることができない。」 「武力で、法で、戒律で、そして、音無し笛で、互いを縛り合ってようやく、わたしたちは安堵するのだ…」 でも結局エリンは行動する。 ここまで苦しんだからこそ、最後のシーンでは胸にぐっと来るものがあった。 アニメ「獣の奏者エリン」のOPになっているスキマスイッチの「雫」を聴くと泣きそうになる。 登場人物も魅力的。優しいジョウンおじさん。エリンの友だちのユーヤン良い娘。神速のイアル。真王の甥のダミヤとか名前からして絶対悪者。 色々と書いたが、本作品はシンプルで読みやすく、非常に完成された物語だと思う。 物語は本当はⅠ•Ⅱで完結だったようだが、追加されたⅢ•Ⅳ•外伝も待機済みなので、続けて読もうと思う。
Posted by
巧みな設定だ。幻想的な闘蛇や王獣をめぐるストーリーにミツバチのエピソードを交えることで、違和感なくリョザ神王国の物語に入っていける。 そもそも、幼い頃ドリトル先生が大好きだった私は、王獣と徐々に交歓していくシーンを読み進めるだけでワクワクしてしまった。 今更ドリトル先生を読み返し...
巧みな設定だ。幻想的な闘蛇や王獣をめぐるストーリーにミツバチのエピソードを交えることで、違和感なくリョザ神王国の物語に入っていける。 そもそも、幼い頃ドリトル先生が大好きだった私は、王獣と徐々に交歓していくシーンを読み進めるだけでワクワクしてしまった。 今更ドリトル先生を読み返したりはしないけれど、民族や政治も交えた一代絵巻のような本作は、大人もワクワクさせるファンタジー作品である。(読んでみたらドリトル先生も今でも案外いけるかもしれないけれど) 「ダーウィンが来た」は今でもたまに娘と見ています。なんと次回はミツバチらしい⁉︎見なきゃ!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エリンが王獣リアンを試行錯誤しながら育て、それが故に国同士の争いに巻き込まれて行きます。 前回であれほど世話になったジョウンに二度と会えなかったのがとても残念でしたし、親友や王を守るために生きるイアルとの出会い、またただただ愛おしく育ててきたリアンとの関わり方への変化など、読み応えがありました。 あとがきより、本来この巻で終了だったと読み、そりゃないよ、続編があって良かったと思いました。 まだまだ回収されてない部分がたくさんあると思いますので読むのが楽しみです。
Posted by
闘蛇編を一気に読んで、そのまま王獣編へ。 母ソヨンとの壮絶な別れから、ジョウンに導かれ、学舎での王獣との出会い。 様々な登場人物がエリンと王獣を中心に巡る。 懸命に前を向いて進むエリンの道が、幸せへと続いてるのか目が離せなかった。 王獣の表現も綺麗で好き。
Posted by
圧巻です。 エリンの成長と勢力争い、王獣と闘蛇の闘い。 どれをとっても、隙がない世界観。 そして、現実世界においても考えさせられるものがあります。世代交代が起こる時、どんな未来を描くか、自分はどうありたいか、そのために何をすべきか。 これからの時代をどう生きるか、問われたように思...
圧巻です。 エリンの成長と勢力争い、王獣と闘蛇の闘い。 どれをとっても、隙がない世界観。 そして、現実世界においても考えさせられるものがあります。世代交代が起こる時、どんな未来を描くか、自分はどうありたいか、そのために何をすべきか。 これからの時代をどう生きるか、問われたように思います。
Posted by