夏への扉 新訳版 の商品レビュー
後の時代に読んでも色褪せない名作というものがあるけれど、ミステリーやSFなど、アイディア勝負のものにおいては、後の時代になるほどにアイディアが手を変え品を変え使い尽くされていき、ともすれば単純でありきたりだと感じてしまいかねないので、評価が難しい。これも、その時代に書かれたことを...
後の時代に読んでも色褪せない名作というものがあるけれど、ミステリーやSFなど、アイディア勝負のものにおいては、後の時代になるほどにアイディアが手を変え品を変え使い尽くされていき、ともすれば単純でありきたりだと感じてしまいかねないので、評価が難しい。これも、その時代に書かれたことを考えればすごいのかもなぁ…という感想になってしまう。同時代の感覚を体験できないのは残念だ。
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後半の展開がジェットコースター! 未来へ行ったり過去へ行ったり戻ったり。 余韻を残しつつ爽やかなラスト。 夏への扉ってそういうことだったのか。 しかし魅力的な主人公ではありましたが、ヒロインの心理は正直ちょっとよく分からなかったかな。 登場場面が少ないからというのもあるだろう...
後半の展開がジェットコースター! 未来へ行ったり過去へ行ったり戻ったり。 余韻を残しつつ爽やかなラスト。 夏への扉ってそういうことだったのか。 しかし魅力的な主人公ではありましたが、ヒロインの心理は正直ちょっとよく分からなかったかな。 登場場面が少ないからというのもあるだろうけど… そこは男のロマンってことでしょうか。笑
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冬の間も、たくさんあるドアのどれかは夏に通じていると信じる猫のピートと彼のためにすべてのドアを開けてみせる僕。恋人に裏切られ、仕事も失った僕は薬でもうろうとさせられたまま、冷凍睡眠に送り込まれた。30年後目を覚まし、記憶と事実のギャップに悩むが・・・
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子ども向け?と思うかもしれません。 新訳でさらに読みやすくなった、タイムトラベルもの。 古い作品なのに何回でも読めてしまいます。 過去に、山下達郎が読んで感銘を受けタイトルと同名の曲を作ったというのも納得の素敵な作品。
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旧約はかなりロマンチックで、ラブストーリーが強調されていたのと比べ、こちらは株式はじめ法務的な展開こそが主軸になっている。それはそれでなにやら企業小説のように趣向が進んでいき心地よい。ただ、ラブロマンこそがこの作品の第一の魅力であってほしいし、最終的には見事に旧約を凌駕するように展開してくれる。ジョンとジェニー夫妻もより魅力的で、好ましい。
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途中まではとっても面白くて、種明かし後は普通。まあ、どれでもそんなものだけど。。 ネコとの友情を育んだことはないけど、読んでいて憧れます。ネコ好き多いですね。 新訳は初めて。でも旧訳を読んだのは大昔で内容もほぼ忘れていたので全く問題なし。
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タイムトリップにコールドスリープ。 こういう題材の本を考えだした最初の人が著者だとしたら本当に申し訳ないのですが、 後続の似たような話や映画を見すぎた為に新鮮さもなく、楽しめなかった。 あと初期部分の主人公の性格があまり良くなく(ダイナーにネコを連れて入り、ウエイターに注意されて逆ギレなど)、序盤から感情移入がしづらかった。 原作通りなのか訳のせいなのかはわかりませんが、 文章も魅力的ではありませんでした。
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猫好き本に悪い本なし。印象派のような淡い表紙が何より素敵な、SF古典の新訳版は良い意味で「名著」という言葉が似合わない内容であった。派手さや大仰さは微塵なく、タイムトラベルという仕掛けを上手く活用しながら描かれる世界は、主人公の性格とも合わさって未来への肯定感が丁寧に描かれている...
猫好き本に悪い本なし。印象派のような淡い表紙が何より素敵な、SF古典の新訳版は良い意味で「名著」という言葉が似合わない内容であった。派手さや大仰さは微塵なく、タイムトラベルという仕掛けを上手く活用しながら描かれる世界は、主人公の性格とも合わさって未来への肯定感が丁寧に描かれている。とても優しいオプティミズムに溢れた本作は、たぶん何かを伝えようとする作品ではなく何かに寄り添おうとする作品なのだろう。個人的には、この楽観性には今は無き過ぎ去りし日のノスタルジアを感じてしまい、ほろ苦い気分にさせられてしまった。
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five stars! "The Door into Summer" is translated new. 料理が冷める食器、洗わなきゃならないシャツ。未来はこれ等も解決するのか?
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「天使の卵」に影響されて読んでみた。 最初の50ページくらいはフムフムなるほどという感じ、残りはこれはどこが面白いのかと考えながら読んでいた。 悪いことは必然に起きて、いいことが奇跡的に起きすぎなのが乗り込めなかった理由の一つだと思う。でも、天使の卵の主人公は好みそうな話だと思っ...
「天使の卵」に影響されて読んでみた。 最初の50ページくらいはフムフムなるほどという感じ、残りはこれはどこが面白いのかと考えながら読んでいた。 悪いことは必然に起きて、いいことが奇跡的に起きすぎなのが乗り込めなかった理由の一つだと思う。でも、天使の卵の主人公は好みそうな話だと思った。 とりあえずルンバは製品化されて家庭に出回っているけど、残りは50年前に想像したほど進化していないというところか。 外国の小説で面白くないと感じるときは翻訳に難があるときと作品そのものが合わないときがあるけど、アルジャーノンは感動したので今回は後者だった。
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