神の守り人(上) の商品レビュー
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守り人シリーズ第五弾(1) “神”と“国”そして“迫害”と言う壮大な物語の始まり。 読み進めるにつれ、どんどん物語に惹き込まれていき、気付けばあっという間に読み終わっていました。 バルサはアスラを救えるのか? 神による殺戮は本当に良いことなのか? タンダは無事にバルサと合流出来るのか? 色々と気になる展開が広がり、下巻へ!
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身に殺戮のカミサマを招くことの出来る異能者の少女の扱いに関するあれこれ。 危険すぎるから即処分すべしというロタ側の考えも、少女が力を使うのを自ら封じる良心を持つのを信じたいというタンダとバルサ側の意見もどちらも正しい。下巻でどう決着をつけるのか気になる。
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ロタ王国での話。 バルサは人買いのもとから、チキサとアスラ兄妹を助け出す。母トリーシアは禁域に侵入し、処刑された。その際、怪異が起き、チキサとアスラ以外皆殺しとなる。 鬼神タルハマヤに憑かれたアスラと、彼女をめぐり、カシャル(猟犬)のスファル、シハナが暗躍する。 チキサはタンダとともに、シハナにとらえられたが、アスラを連れたバルサが逃走中。
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シリーズ初の上下巻。圧倒的世界観は盤石で、この中で織りなされる物語に魅了された以上、面白くない訳がない。という訳で、再びバルサを主人公とし、舞台をまた別の国に移しての新しい物語。通底するのは、パラレルワールドと、それぞれのやり方で向き合う国の姿。骨組みだけを見ると、実は単純な結構...
シリーズ初の上下巻。圧倒的世界観は盤石で、この中で織りなされる物語に魅了された以上、面白くない訳がない。という訳で、再びバルサを主人公とし、舞台をまた別の国に移しての新しい物語。通底するのは、パラレルワールドと、それぞれのやり方で向き合う国の姿。骨組みだけを見ると、実は単純な結構だったりするけど、展開の妙によって、どんどん惹き込まれてしまう。下巻も楽しみ。
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ユーラシアを彷彿とさせるロタ王国、シリーズ五作目上巻。 歴史は次第に風化し、都合の良いように改変されていくのか。
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バルサがロタ王国を訪問する話。 上下巻に分冊されているが、あっという間に読了。 アスラが今後どうなるか? チャグムが巻き込まれつつあるタルシュとの戦いとどう絡んでくるのか、今後が楽しみです。
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これまで、不思議な力に重きを置いた「精霊」「夢」と、 政治色の強かった「闇」「虚空」に対して、 これは不思議な力を以て政治に革命を起こそうという、2つが融合したような話。 上橋菜穂子さんのすごさは、どの作品でも悪となる勢力があり、バルサやチャグムは正しい側に立ち戦うという、児童...
これまで、不思議な力に重きを置いた「精霊」「夢」と、 政治色の強かった「闇」「虚空」に対して、 これは不思議な力を以て政治に革命を起こそうという、2つが融合したような話。 上橋菜穂子さんのすごさは、どの作品でも悪となる勢力があり、バルサやチャグムは正しい側に立ち戦うという、児童文学として善悪の構図を一見して保持しているが、 でも、実は悪の側にもそこへ行き着くだけの理由があったという部分まで作り込みがされているところ。 だから読み進めるにつれ「どうしてこんなことを…」という怒りから「こうなったのも仕方ないのか…?誰がこの人を救えるのか…構造的暴力…」という人の業に想いを馳せるようになる。 このダウナーな感覚がたまりません。
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守り人シリーズの中で一番好きな作品がこの、「神の守り人」 バルサとアスラ、タンダとスファル、チキサ、彼らを飲み込む大きな波は、またひとつの王国の運命を変えていく。 バルサの強さ、誰もが舌を巻く洞察力、そしてアスラのあどけなさと母親の言葉に縋ることしか出来ない幼さ、その身にのし...
守り人シリーズの中で一番好きな作品がこの、「神の守り人」 バルサとアスラ、タンダとスファル、チキサ、彼らを飲み込む大きな波は、またひとつの王国の運命を変えていく。 バルサの強さ、誰もが舌を巻く洞察力、そしてアスラのあどけなさと母親の言葉に縋ることしか出来ない幼さ、その身にのしかかった重み。 どっしりとのしかかるそのテーマに、アスラのことを考えると胸が苦しくなる。 上下に分かれているこの作品は、上ではアスラとバルサが心を通わせるまで、そして王国の奥深くに蠢く陰謀が少しずつ解かれて行くまでが描かれている。 その中で、アスラが湯上り時にサラユの衣を纏ったシーンが印象的。 今まで陰で生きることを強いられ、そして残酷な人間立ちを目の当たりにしてきたアスラが、初めて出会った人の優しさと愛情。それがあのシーンに込められていると思う。 こういった小さな出来事、人との触れ合い、バルサの考え方、見てきたものを知っていく時間が、下巻で彼女の考え方や心を変えていく重大な過程だったのだと思う。
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アスラを殺そうとするカシャルとカシャルからアスラを守ろうとするバルサたち。アスラの命を守ることはもちろん正しいことのように思えるが、殺してしまうことにも正義がある。アスラの運命がどうなるのか気になって一気に読んだ。
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せめてタンダの傷が癒えるまでは。。 なのに出掛けた市場で、結局は災いに巻き込まれる二人(笑) ロタ王国でタルマハヤを抱くアスラに自分を重ねたバルサ。 捕らえられたタンダ。スファルとシハナは敵か味方か。 複雑怪奇になるのですね? 下巻へ急ぎます。
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