神の守り人(上) の商品レビュー
第4弾までで守り人の世界にすっかり馴染み、はずみがついたようで、5巻は読み始めたらとまらない。物語にも強くひきこまれるし、政治、宗教、人生などのさまざまなテーマで、単純な善悪ではなく簡単には割りきれない問題をつきつけられるから読みながらもあれこれ考えさせられる。
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小説として練れてきた、というか、こんな言い方は偉そうで本当に申し訳ないのだけれど文章の技術が上がってきて表現の細部にかすかな引っかかりを感じるという最初の数冊のようなことがほぼ皆無。その分、荒々しい勢いのようなものがいくぶん失われた感もあるけれど(これは前作もそうだったかな)、そ...
小説として練れてきた、というか、こんな言い方は偉そうで本当に申し訳ないのだけれど文章の技術が上がってきて表現の細部にかすかな引っかかりを感じるという最初の数冊のようなことがほぼ皆無。その分、荒々しい勢いのようなものがいくぶん失われた感もあるけれど(これは前作もそうだったかな)、それでも力強さはあり、これが成熟ということなのでは。星の数がインフレになるのは避けたいと思っているのだけれど、整合性を考えると5つにせざるを得ないなあ。
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2013.10.5読破。とうとう舞台にロタ王国が出てきて大変嬉しい。このシリーズは男性が武器を持ち戦い、女性が治療や呪術で影から支えるというファンタジーの中のジェンダーを思いっきりひっくり返しているのがいい! バルサさん本当にかっこいい。 これは児童書にあたる本だが、主人公が30...
2013.10.5読破。とうとう舞台にロタ王国が出てきて大変嬉しい。このシリーズは男性が武器を持ち戦い、女性が治療や呪術で影から支えるというファンタジーの中のジェンダーを思いっきりひっくり返しているのがいい! バルサさん本当にかっこいい。 これは児童書にあたる本だが、主人公が30代の女性で感情移入とかできるのかな?児童書として成り立つのかな?と思っていたがどの巻にも子供は必ず物語の中心に登場するから子供でも感情移入はできるし、むしろ登場人物の年齢層が幅広い作品でもあるから本当に老若男女問わず楽しめる作品なんだろうなと思った。 さて、続き読も。
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バルサが軸に展開されている今回の物語。 上下に分かれているせいか、今回の来訪編では涙の場面はみられませんでしたが、下に繋がる面白さはジワジワ来ています。 早く下が読みたくなる!そんな作品です。
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急いでネットで下巻を購入しました。 早く読みたい。 1巻目のチャグムとのコンビも良かったけど、アスラを大切にするこのバサラもとても好きです。 2013.08.14
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おもしろーーーい! というにはあまりに残酷なお話ですが、それでもやっぱり面白いと私は言いたいです。 今作はロタ王国のお話で、ロタとヨゴの境界にある草市へ向かったバルサとタンダが、ロタで古くから恐れられている神、タルハマヤを召喚できる少女に出会い、少女を守るために奮闘するのですが...
おもしろーーーい! というにはあまりに残酷なお話ですが、それでもやっぱり面白いと私は言いたいです。 今作はロタ王国のお話で、ロタとヨゴの境界にある草市へ向かったバルサとタンダが、ロタで古くから恐れられている神、タルハマヤを召喚できる少女に出会い、少女を守るために奮闘するのですが、長編なのもあり今まで以上に緻密に練り上げられた感があります。こういうのたまんない。すきすぎる。 アスラをめぐって、追いつ追われつを繰り返していく前半は読んでるこちらまで胸が苦しくなるし、アスラに宿るタルハマヤの恐ろしさに震えますが、バルサと行動を共にするアスラの心が少しずつ洗われていく姿に僅かながら希望の光が射している気がして...。それにバルサならきっとやってくれるだろうなという期待も当然ありますし。とにかく後半!どうなるんだ~
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アスラたんがお風呂に入るシーンがイイ!!……いや変な意味でなくてね?風呂という行為をとおしての新鮮な感動がすごーく丁寧に描かれてると思う。あー確かに風呂ってこういう気持ちになるわ。普段は特に気にしなかったなぁ。みたいな。こういう感性を言葉にするのはすごいと思ってしまう。 今作はそ...
アスラたんがお風呂に入るシーンがイイ!!……いや変な意味でなくてね?風呂という行為をとおしての新鮮な感動がすごーく丁寧に描かれてると思う。あー確かに風呂ってこういう気持ちになるわ。普段は特に気にしなかったなぁ。みたいな。こういう感性を言葉にするのはすごいと思ってしまう。 今作はそういうところがとても印象に残ってて、バルサと猟犬の追いかけっことか、護衛の仕事を勝ち取るときとか。エピソードとしては地味で簡素なハズなのに面白い。深すぎず浅すぎず心地よい書き込み具合がすごく好き。 ストーリーはなんとなく想像がつくけど、なにかしらの一ひねりか、丁寧な仕事はきっと期待できるので、穏やかな気持ちで下巻に進みます。
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バルサとタンダの大人の温かさと苦悩とそれから生きる事に対する問いかけがどんどんシビアになっていく気がした。国、人、親子、兄妹、それぞれにそれぞれの世界があり正義があり求めるものがあり痛みがある。どちらが善悪とは決められずけして明快な回答は与えられないというわたしたちがこの世界でも...
バルサとタンダの大人の温かさと苦悩とそれから生きる事に対する問いかけがどんどんシビアになっていく気がした。国、人、親子、兄妹、それぞれにそれぞれの世界があり正義があり求めるものがあり痛みがある。どちらが善悪とは決められずけして明快な回答は与えられないというわたしたちがこの世界でも直面しているようにバルサたちが生きている事にただただしびれるような好感を覚える。わたしもがんばって生きなければ、と思うのだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シンタダン籠城の虐殺、災いの子、ロタルバルの悪夢、罠へとさそう手紙、旅立ちと、めまぐるしい展開。 ジグロがバルサの父の親友で短槍使いだという紹介がある。
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幼い兄妹を守りながら、バルサは自身の過去にも触れていく。 嬉しそうに花の着物を纏うアスラがかわいい。
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