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神の守り人(上) の商品レビュー

4.2

196件のお客様レビュー

  1. 5つ

    70

  2. 4つ

    86

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

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2015/11/24

神登場。 今回はネタばらしが早いようだが、どんでん返しはあるのか。 期待しながら読み進める。 神が無敵級なので笑えるが、話はいつもの感じで面白い。

Posted byブクログ

2019/07/01

多くの人が誰かの思惑に翻弄される。 バルサはその中でも自分で選択して突き進んでいく。後悔することだってあるだろうけど、自分の心に従って突き進むバルサがかっこいい。 再読2019.6.30

Posted byブクログ

2021/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

守り人ラインに戻って、バルサ再登場。やっぱり、守り人シリーズは彼女が暴れないと盛り上がらない。短槍さばきのあざやかさもさることながら、今回は特にアスラとともにカシャルたちから逃走する場面が秀逸で、手に汗握るとはまさにこのこと。空想世界のその中の古代から現代まで、壮大な舞台設定も相変わらずで、一気に読ませた。

Posted byブクログ

2015/08/04

身の内に恐ろしい神タルハマヤを宿らせた少女アスラを守る事になったバルサ。 呪術という特殊な能力を持つだけに、彼女に触れたときただごとではない<死の匂い>にぞっとし、危険を感じたタンダ。バルサにも「関わらないでくれ、バルサを失いたくない」と懇願する。 そうしながらも、身に危険が差...

身の内に恐ろしい神タルハマヤを宿らせた少女アスラを守る事になったバルサ。 呪術という特殊な能力を持つだけに、彼女に触れたときただごとではない<死の匂い>にぞっとし、危険を感じたタンダ。バルサにも「関わらないでくれ、バルサを失いたくない」と懇願する。 そうしながらも、身に危険が差し迫った時にタルハマヤを召還して自身は無意識の内に虐殺してしまうアスラと、恐ろしい神が完全に甦る前にアスラを殺してしまおうとする追手の間で、タンダは彼女がもたらす災厄の恐怖と彼女が普通の少女として生きていける未来の可能性に悩む。 タンダが出した結論は、アスラがおのれを知り怖ろしい神を招くぐらいなら死をえらぶ可能性を信じる事。アスラを見守り続け、止められない時には殺して責任を取ると。 「責任をとるというのは、殺す、ということだ。止められぬ時がきたら、殺す、といっているのだ。きっと、バルサも、おなじことをいうだろう。おれは、なにも起こらぬうちに、アスラを殺すのはゆるせない。アスラがまちがったことを、選んだら、そのとき殺す、といっているのだ。おれと、バルサと、ふたりで。」(P213) タンダは優しく温かい男だけど、こんな強さも持っているんだなあと見直してしまった。これまでのシリーズにはない暗澹たる雰囲気から始まるお話で、未だにどこに終着するか読めない。ドキドキ感もピカイチ。 このままハラハラと読み進めてみる。

Posted byブクログ

2015/06/12

いきなり不穏な空気が漂う幕開け。今までの守り人シリーズにない、戦闘モードで暗い始まり。 それにしても、どの国でもそれぞれ問題を抱えているものだなー。豊かで安泰に見える国でも、くすぶる不満がある。 それを一つにまとめて平和と豊かさを維持しなければならない王は大変だ。 早く、バル...

いきなり不穏な空気が漂う幕開け。今までの守り人シリーズにない、戦闘モードで暗い始まり。 それにしても、どの国でもそれぞれ問題を抱えているものだなー。豊かで安泰に見える国でも、くすぶる不満がある。 それを一つにまとめて平和と豊かさを維持しなければならない王は大変だ。 早く、バルサとタンダが一緒に動けますように。

Posted byブクログ

2015/05/30

大きな河が流れ始めた。しかし、その前にこの会話に注目したい。 バルサはため息をついた。 「なにを知っても、判断のつらさは変わらないだろうよ。いずれにせよ判断は、ただひとつだ。あの子らを殺すか、殺さないか。それだけだろう?だれが殺すかは問題じゃない。殺されるのを知っていながら見過...

大きな河が流れ始めた。しかし、その前にこの会話に注目したい。 バルサはため息をついた。 「なにを知っても、判断のつらさは変わらないだろうよ。いずれにせよ判断は、ただひとつだ。あの子らを殺すか、殺さないか。それだけだろう?だれが殺すかは問題じゃない。殺されるのを知っていながら見過ごせば、わたしらが手を下したのと同じことだ」 タンダはだまりこんだ。そして、長い沈黙のあとで、つぶやくように言った。 「‥‥だが、スファルが恐れているように、あの子が人を殺していく、災いをひろげる者であるなら、あの子を助ける者は、未来の殺人の手助けしていることになる。殺されるかもしれない人たちだって、あの子とおなじ、ただひとつの生を生きているんだぞ」 「だから、あの子を今のうちに殺すのかい?」 そういって、バルサは苦い笑みを浮かべた。 「いずれ災いの種になるから、殺したほうがいい、か。そういう理屈は、いやというほど知ってるよ」 タンダはハッとしてバルサを見た。バルサは苦笑していたが、その目は、笑ってはいなかった。触れたら、切れそうなほどの怒りが、揺らめいていた。 「おまえなんぞ野良犬だ。蚤が移るから、殺したほうが人のためになる。面と向って、そう言われ、けとばされる子どもが、どんな思いをして生きのびるか、あんた、考えてみたことがあるかい」(95p) 特殊な事情を普遍化して考えるのはよくないことかもしれない。しかし、将来災いをもたらすから、今のうちにその芽を摘み取ろうと言って「いのち」を削ろうとする議論は、戦争を始めるときのほとんどの論理だ。バルサは感情に飲み込まれて言っているわけではない。いっときの問題でもなく、一生をかける覚悟で、しかもその「いのち」を守る「器」を持っている自覚があって言っているのである。 それは我々にも突きつけられている「覚悟」なのかもしれない。 一方では、一国の運命と個人との関係をどう考えるのか。という問題があり、 一方では、大国との外交と一国の財政問題をどう考えるのか。という問題があり、 一方では、この世と異世界との関係、つまり「世界」をどう見るのか。という問題がある。 そういう「大きな河」が流れ始めた。 そういうおそらく「大きな河」のほんの第一部の上巻なのに、最後の数行でちょっと涙ぐんでしまった。上橋さん、上手いよ。 2015年5月15日読了

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2015/05/06

不気味な感じで始まる。 ひょんなことから巻き込まれていく主人公バルサ。 短槍使いのバルサがここまで追い詰めらるとは。 前作の虚空の旅人ともあまり濃くはないが、話がつながっており、なるほどと思わせる。 バルサが少女と同じ頃の辛い思い出を重ね合わせ、必死に思い留まらせようとする姿がい...

不気味な感じで始まる。 ひょんなことから巻き込まれていく主人公バルサ。 短槍使いのバルサがここまで追い詰めらるとは。 前作の虚空の旅人ともあまり濃くはないが、話がつながっており、なるほどと思わせる。 バルサが少女と同じ頃の辛い思い出を重ね合わせ、必死に思い留まらせようとする姿がいい。 最後はハッピーエンドでも良かったような。 終わりが獣の奏者を思い起こさせる感じで少し切ない。

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2015/07/08

精霊の守り人でもそうだったように、長く言い伝えられてきた伝説が、ストーリーに深みを与えている。危険と分かっていても、見ぬ振りできないバルサ。今までのシリーズの中では最大の危機を迎えるけれど、、、このスリリングな展開に目が離せない。それに、実際に我々の封建時代もタルの民のような人た...

精霊の守り人でもそうだったように、長く言い伝えられてきた伝説が、ストーリーに深みを与えている。危険と分かっていても、見ぬ振りできないバルサ。今までのシリーズの中では最大の危機を迎えるけれど、、、このスリリングな展開に目が離せない。それに、実際に我々の封建時代もタルの民のような人たちもいたので、フィクションの中でも確かに磨かれた世界観が見事。そのあたりも引き込まれる理由の1つじゃないか。

Posted byブクログ

2015/02/28

ロタ王国の牢城で人間の力ではない何か強大な力で破壊されるシーンから始まる。 バルサとタンダは、ロタの呪術師親子やタルハマヤ神に選ばれた子供と出会いストーリーは進んでいく。 昔話は起源は同じでも、語る人で内容は変わる。 噂話には気をつけようと思います。

Posted byブクログ

2015/02/23

バルサは本当に放っておけない性分なのね♪タンダと穏やかな…なんて夢のまた夢みたい。でも、古い言い伝えだけを信じ殺されそうになったチャグムを助けた過去を持つ二人には、今回の二人も見逃す訳には行かなかったのだろうと思います。常に伝承は自分達に都合の良いように解釈が間違われるもの。どう...

バルサは本当に放っておけない性分なのね♪タンダと穏やかな…なんて夢のまた夢みたい。でも、古い言い伝えだけを信じ殺されそうになったチャグムを助けた過去を持つ二人には、今回の二人も見逃す訳には行かなかったのだろうと思います。常に伝承は自分達に都合の良いように解釈が間違われるもの。どうか幼い二人の命が守られますように。裏切り者は常に身近にいるもので。賢い二人の兄弟がこれからどう物語に関わってくるのかも楽しみです。バルサはそれにしても強すぎです。

Posted byブクログ