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図書館の神様 の商品レビュー

3.8

449件のお客様レビュー

  1. 5つ

    81

  2. 4つ

    180

  3. 3つ

    121

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    3

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2023/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに爽やかな小説を読んだ。 生徒の垣内くんはサバサバしていて、高校生なのに暑苦しすぎず、とても良い温度感。 中心で描かれているのは先生なので、彼のプライベートはあまりわからないが、ユーモアもあっていい子そう。 先生は学生時代に正しさを追及するあまり失敗をした過去を持ちつつ、今では不倫なんかしちゃってあんまり正しくない感じ。良くも悪くも大人になってる。 そんな二人が出会って文芸部の活動をする様子が描かれている。 当初の部活に対する温度感は違ったけど、徐々に仲良くなっていくし、距離感も程よい。熱い青春イベントがあるわけではないが、爽やかなサイダーが似合うような高校生活って感じでとても心地よい。 最後の垣内くんからの手紙の「先生の明日と明後日がいい日でありますように」的な一文が本当に素敵だと思ったのと、不倫とかしつつも過去の失敗に対して細々と真摯に向き合い続けてきたのが報われた最後の元同級生の母からの手紙には少しウルっときた。 個人的には弟くんと同僚の先生がいいキャラしてて好きだった。

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2023/09/12

「うまい下手にかかわらず、知っている人の言葉はちゃんと心に響く」(本文より) 引っ越しの日に郵便受けに入っていた3通の手紙。 深く、いつまでも心に残るような響き方をしたんだろうなあ。

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2023/09/09

読書する際、作者が知っている人だと、より楽しめるというのは、なるほどなと思いました。 古典や名作は読むのが大変だけど、作者に親近感を覚えれば、楽しく読めるのかもしれないなと思いました。 お話し自体は、主人公が感じていることや考えが丁寧に描かれていて、そういう考え方もあるんだなぁと...

読書する際、作者が知っている人だと、より楽しめるというのは、なるほどなと思いました。 古典や名作は読むのが大変だけど、作者に親近感を覚えれば、楽しく読めるのかもしれないなと思いました。 お話し自体は、主人公が感じていることや考えが丁寧に描かれていて、そういう考え方もあるんだなぁと思わされた。 何にせよ、最後は前向きで良かった。

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2023/08/23

運動部の試合という目標がある。それに対しての文芸部。単調ではないか。しかし、日々新しい出会いがある。それは運動部に劣らない向上がある。なるほどという捕らえ方。自分を変える神様 それは本や人やさまざまな出会いの中にいる。

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2023/08/13

冒頭の「予算について、先生欲しい物ありますか?」「車かな、4ドアのが欲しくて」「確かに2ドアは不便ですね。うちの親も2ドアで嬉しそうな顔して運転してないですね。だけど文芸部で活動に必要な物じゃないとダメなんです」のくだりが自分でびっくりするくらい好き。思えばこの瞬間からずっと垣内...

冒頭の「予算について、先生欲しい物ありますか?」「車かな、4ドアのが欲しくて」「確かに2ドアは不便ですね。うちの親も2ドアで嬉しそうな顔して運転してないですね。だけど文芸部で活動に必要な物じゃないとダメなんです」のくだりが自分でびっくりするくらい好き。思えばこの瞬間からずっと垣内くんが好きで心臓掴まれてる。相手の話を受け入れて飲み込んだ上で本題を再度告げるっていうのがすごく良い。

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2023/07/22

読んでいる最中にタイトルの『図書館の神様』は誰なんだろうって考えていたけれど、読み終わって思ったのは、誰っていう対象はなくて、図書館で垣内くんと過ごした時間や、垣内くんと関わって得ることができた考え方などを総じていうのかなと思った。まだ自分の中でもふわっとしかまとまっていないから...

読んでいる最中にタイトルの『図書館の神様』は誰なんだろうって考えていたけれど、読み終わって思ったのは、誰っていう対象はなくて、図書館で垣内くんと過ごした時間や、垣内くんと関わって得ることができた考え方などを総じていうのかなと思った。まだ自分の中でもふわっとしかまとまっていないから、こんな感じ、でしか表せないのが悔しいけれど。 清さんの考え方の変化、周りへの接し方がみるみる変わっていくのが読んでいて面白かった。 そして、小説版限定の短編『雲行き』の伏線回収が素晴らしすぎて、最後にすっきりー!と、誰かに伝えたい!と、うわーー!!っていう気持ち。とにかくすごい。 この本は、借りたい本を決めずに突然向かった図書館で借りた3冊のうちの1冊。私も『図書館の神様』からの恩恵を受けてこの1冊を借りられたと今思う。素敵な1冊に出会えました。

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2023/07/15

図書館についての本を探して、タイトルで選んだ。さほど図書館についての言及があるわけじゃなかったけど、良い本だった。 深みもあるのにスイスイ読めた。つまり、文体が自分に合っていたんだろう。 よって作者の他の作品にも手を出すことにする。 ヒロイン・清と不倫相手の関係はどうでもいいが、...

図書館についての本を探して、タイトルで選んだ。さほど図書館についての言及があるわけじゃなかったけど、良い本だった。 深みもあるのにスイスイ読めた。つまり、文体が自分に合っていたんだろう。 よって作者の他の作品にも手を出すことにする。 ヒロイン・清と不倫相手の関係はどうでもいいが、清の達観した生き方は嫌いじゃない。22歳がここまでいくか?とは思うが。同僚や後輩社員には遠慮したいが。 清の弟と、文芸部部長の高校生・垣内のキャラクターが素晴らしく、そのスピンオフを作って欲しいくらい。二次創作があったりするかも。映像化するとしたらアンケートをとったら、押しの俳優を推薦する声がたくさん挙がりそうだ。

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2023/07/11

教師をしている主人公清のことがどうも受け入れられない 共感出来ず最後までこういう人苦手やわぁとかなりもやもやしながら読んでしまった 弟と垣内はなんだか可愛いんだけどなぁ

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2023/06/27

「雲行き」より。 人を好きになるのって瞬間の積み重ねだ。 なるほどなあと思った。 鮮明に、焼き付くシーンが、積み重なって、いつのまにか、好きになる。 好きっていうのは、必ずしも人と人とを結びつける関係性ではなくて、単なる瞬間なんだな。

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2023/07/17

主人公が被害者ぶらず、淡々と生きている感じが良いです。些細な達成感が共感できます。 ラストの垣内くんのスピーチにじーーんと来ました。二人で駆け抜ける場面には躍動感があり、テンションが上がり嬉しくなりました。 微笑ましく、人間らしい物語でした。

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