文庫版 邪魅の雫 の商品レビュー
23/12/10 こういうことか? と思いながら読み進めていったものを、まあそうなんだけど全然足りませんねとがつんとやられるの、相変わらず鮮やか。
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榎木津がかっこよすぎるだろー。 出てくるのは一瞬なのに、普段とは違う感じがかっこいい。 今回のはこれまでの作品と比べると妖怪感は少なめ。それでも京極堂シリーズの面白さはそのまま。 大鷹ばかだなぁ。
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今回は益田くんが主人公? 毒を巡る人間関係が複雑(1人の人が複数の名前を持っているし、別人になり変わってるし、成り代わってることを明言してる関係と隠してる関係があって、さらに混乱) 京極堂、友達の形見になるかもしれない恋人の写真をその他のチラシと一緒に行李にしまってはいけないよ。
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えー切ない……切なすぎる……。 読了した時に何だか魍魎の匣のあのシーンを思い出してしまったのは私だけでしょうか。 前回の話と違って今回の話はまぁ登場人物が多い多い。 色んな人の色んな目線で色んな話が語られる。 正直前半は「話は動くし面白いんだけどこれちゃんと着地出来るの?どこに...
えー切ない……切なすぎる……。 読了した時に何だか魍魎の匣のあのシーンを思い出してしまったのは私だけでしょうか。 前回の話と違って今回の話はまぁ登場人物が多い多い。 色んな人の色んな目線で色んな話が語られる。 正直前半は「話は動くし面白いんだけどこれちゃんと着地出来るの?どこに向かってるの?」なんて思っていたのですか、徐々に話が繋がり始めてからはもう一気読みでした。 あの人の行動に関しては多分世間一般では山下さんのような反応が正しいんでしょう。 でも私、今回の件に関してはちょっと感情移入してしまって……というか気持ちが分かりすぎてしまったのでもう独白のシーンは何とも言えない気持ちになりながら読みました。 分かる、分かるよ、そうだよね、始まりは純粋な気持ちだったんだよね。 まぁでも流石に許されることではないよなぁ……最後に罰は下るけども。 今回、榎木津の大人な面を見ることも出来て満足なのですが、やっばり榎木津はあのいつもの傍若無人な感じが一番似合うなー!もっともっと暴れて欲しいなー!暴れてこそ榎木津礼二郎だ!とも思ったわけです。 あとさ、榎木津。 名前ちゃんと分かるんじゃんね。
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17年くらい前に1度読んだのですが『鵼の碑』の感動が冷めぬうちに、こちらも再読。 読むのは2度目ですが、細かい部分は、ほぼ忘れており新鮮な気持ちで楽しめました。 事件が事件を呼ぶ形式で物語が展開するのですが、真実は、予想外のものでした。 犯人も動機も、なぜ連続して事件が起きたの...
17年くらい前に1度読んだのですが『鵼の碑』の感動が冷めぬうちに、こちらも再読。 読むのは2度目ですが、細かい部分は、ほぼ忘れており新鮮な気持ちで楽しめました。 事件が事件を呼ぶ形式で物語が展開するのですが、真実は、予想外のものでした。 犯人も動機も、なぜ連続して事件が起きたのかも…… すべて想像できなかったため、終盤は驚きの連続でした。 しかし、すべてを知ったあとには「うーん、なるほど」と納得させられます。 百期夜行シリーズのなかでも本書は、派手さが少ないかもしれません。 しかし謎解きをしながら読むには、もってこいの1冊です。
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鵼の碑を読む前に復習 一度読んでいたはずなのに すっかり内容忘れてまして 初読のような感覚で読めました。 なんか得した気分です。 シリーズの中で1番サスペンスでした。 登場人物が入り乱れワチャワチャなのが綺麗にまとまります。 益田と関口のコンビが最高で、 この2人のロードムービーがもっと見たくなりました。 自信を失くしかけた益田に、なんだかんだ認めている榎木津の声かけに感動 益田、青木、西田、江藤、大鷹の5つの視点で展開されてゆくのですが どの視点でも関口の描写がいちいち酷くて(笑 歪な姿勢だの、犯罪者顔ですぐ捕まるだの 何故か床の染みを眺めているだの、 シリアスな場面でも関口の様子が面白いです。 今回のお話でも関口が心配だったのですが なんとなく成り行きで益田についていった関口が 生き生きと元気そうで、よかった。 途中まで、大鷹のヤバさ加減が半端なくて ドン引きしながら読んでましたが やっぱりあんなことになると、なんとなく寂しくなりました。 ぶつかっただけの益田も、江藤に対してこんな気持ちだったのかなぁと、、、 久々の山下さんは 鉄鼠の檻で坊主の集団にプライドをへし折られて、以前よりも丸くなってました。 この方のリアクションが好きだったのですが、 丸くなってもリアクションの大きさは健在で、嬉しかったです。 益田と、将来出世するであろう青木の良い理解者でした。 黒幕にはあの人がきっちりとどめを刺してくれました。 最後の最後にあの人がごっそり持っていってしまいましたが 溜飲が下がりスッキリしました。 益田の鞭は今後の物語に登場するのだろうか??
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中禅寺の物語のまとめ方とテーマ談義のために読んでると言っても良いくらい、やっぱりそこが面白い。 そこに向けて、物語が混乱して、自分でも登場人物や展開がよく分からなくなる感覚がある。
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待望の新作「鵼の碑」を読む前に、ずっと序盤で挫折していた本作を再挑戦。以前は次作がないからモチベーションが上がらなかったのか、それとも本作を受け入れる器が今の私には出来ていたのか 、ともかくグイグイ引き込まれていきました。作中の矛盾に頭がこんがらがってスルスル読破とはいきませんでしたが…。まさに憑き物落とし中にあーだこーだ口出しする山下さんや益田くんみたいな心境です。 ミステリはいっちょ前に推理しながら読んでいくので時間がかかってしまうのですが、それぞれの世界を覗き見してるだけなのだからそれら全てが揃わないうちに考えても仕方ないよね!と京極堂の憑き物落としを読みながら反省するなどしました。 それにしても青木くんこんなにかっこよかったっけ!?と胸を掴まれたのですが、最後はやはり榎木津が掻っ攫っていきますよね〜!かっこいい!ズルい! 性質から察するに榎木津はそれこそ見えてる世界を書き割りだと思って生活してないとやってられないと思うのです。サルとかバカオロカとか。だけど自分が主人公ではないとき(世間にいるときなのかな?)は相手の名前を呼ぶのかも、なんて思ったり。弁えているというか。本人の意識下かどうかは分かりませんが。 そう解釈すると、苗字はおろかフルネームで彼女の名前を呼んだというのは二人だけの世間が出来ていたわけで、それを壊して去っていくというのはどれだけ辛かったことだろうと胸が痛むのでした。
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黒い雫に侵され、黒い雫に成り、そして…… な、長かった。 でも全部必要な描写だから読み飛ばすことも出来ず、じっくり読んだ。 1000ページ辺りからめちゃくちゃ面白くなって無心でページをめくった。 京極堂の憑き物落とし、お見事‼️
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『鵼の碑』を読む前に、復習がてらと再読。 やっぱめちゃくちゃおもしろい‼️ 『鵺』の良いウォーミングアップというか、モチベーションになりました^ ^ さぁ、『鵼』に取りかかるぞー☆
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