怖い絵(3) の商品レビュー
レッドグレイヴのかわいそうな先生 が衝撃的だった。あとは、ゲインズバラのアンドリューズ夫妻 では、描かれない貧困層というのは…複雑。ホガースのジン横丁より怖いかも。
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中野京子さんの本は面白いです。全部読みたい! 「怖い絵3」美貌の寵姫、謎の死 (06/27) http://rimaroom.jugem.jp/?eid=706
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飛ばし読み。 フーケの「ムーランの聖母子」が良かった。 シーレの「死と乙女」は実際にウィーン旅行で観た作品だったけれど、奥にある物語は初めて知った。 怯えているのは乙女(元カノ)ではなく、乙女に抱きつかれた死神(シーレ)なのか。。
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「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」 清楚な美少女が肩越しにこちらをふり返る。やわらかそうな白い肌、さびしげな澄んだ瞳。この娘は翌日には斬首されるのだ。怖いのはこの絵ではなく、彼女をそこへ追い込んだ運命である。対極にあるのが「メドゥーサの首」 たったいま胴体と切り離された女怪の頭髪...
「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」 清楚な美少女が肩越しにこちらをふり返る。やわらかそうな白い肌、さびしげな澄んだ瞳。この娘は翌日には斬首されるのだ。怖いのはこの絵ではなく、彼女をそこへ追い込んだ運命である。対極にあるのが「メドゥーサの首」 たったいま胴体と切り離された女怪の頭髪である蛇どもがうごめき、うねっているのは死んだ宿主を見捨てていち早く逃れようとするためだ。 生首は死の瞬間を信じられぬというように大きく白目をむき、呪詛の言葉を吐きそうだ。 こちらは絵そのものがグロテスクで怖い。「皇女ソフィア」 中年女が幽閉された部屋の中からこちらを憤怒の形相で睥睨している。 生まれながらに高貴であるがゆえに飼い殺しされるところを、自らはね返し、権力闘争に明け暮れた揚句破れた者の姿である。 たおやかなどとはほど遠い人生であったろうが、ここまで他者を圧倒する存在感を持つ人が存在したこと自体が嘘のようだ。絵に物語がつくと途端に生きてみずみずしく見えてくるから不思議だ。
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- ネタバレ
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一年弱のペースでリリースされ3冊目のこちら。 ここまで一気に読んできたけど、教養としてすごく面白かった。 3冊目で日本画との対比も少しだけ出てたので、もう少しそのあたりも押してほしい。
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あとがきによると、シリーズ完結らしい。 絵画の新しい楽しみ方を示してくれた本だっただけに残念な気がするが、『貴方が興味を持った絵についてこのような切り口で調べてみたらもっと絵に対する親しみや理解が増し、絵画鑑賞は奥行きのある知識の愉しみになる』と教えられたことはとても意味深いこ...
あとがきによると、シリーズ完結らしい。 絵画の新しい楽しみ方を示してくれた本だっただけに残念な気がするが、『貴方が興味を持った絵についてこのような切り口で調べてみたらもっと絵に対する親しみや理解が増し、絵画鑑賞は奥行きのある知識の愉しみになる』と教えられたことはとても意味深いことであった。 今回の内容で特に印象的であったのは、私の好きな画家のひとりであるエゴンシーレについて書かれた部分であった。芸術家と彼を支える女性、世に認められてからの打算と思いがけない結末。 人の一生の儚さと彼の作品という生きた証を思うと、複雑な気持ちに捕われるのである。
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怖い絵シリーズの完結編。絵画は多いとはいえこんなにもたくさんの絵に隠された意味があるとは驚きだ。レッググレイブ『かわいそうな先生』など、少女雑誌を思わす華麗な絵のどこに怖さがあるのか、解説を読まなければ絶対に解らない。単純に絵を見るのも楽しいが、解説を読んでじっくり見るのもまた楽...
怖い絵シリーズの完結編。絵画は多いとはいえこんなにもたくさんの絵に隠された意味があるとは驚きだ。レッググレイブ『かわいそうな先生』など、少女雑誌を思わす華麗な絵のどこに怖さがあるのか、解説を読まなければ絶対に解らない。単純に絵を見るのも楽しいが、解説を読んでじっくり見るのもまた楽しい。
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『皇女ソフィア』やばい。めっちゃ怖い。。。。 あの威圧感…すごすぎる。。。。 シリーズ完結。。。もっと色んな…知らなかった絵や知っている絵の時代背景や、描かれている、もしくは描いている人物像を振り下げて欲しいなぁ。。。 このシリーズは目から鱗で楽しかった。
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2に続いて読みました。 なんの情報も知識もなく観るのと、いろんなエピソードを知って観るのと、全然違う。。。 本の印刷では、観にくい絵を、実際に観てみたくなります。
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これがシリーズ完結だなんて!いやーっ!!もっと読みたいっ! と、思わせてくれる第3弾。 シリーズで一番引き込まれて読了。中野女史の解説が、今作が一番読み易かったかも。
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