八朔の雪 の商品レビュー
◆時代小説だからと食わず嫌いはもったいない◆ 水害で両親を失った主人公:澪は、大阪を出て江戸は神田御台所町の料理屋「つる屋」で料理人として働く。上方との味の違いやライバル店の非道な妨害にも負けず、ひたむきに料理に向き合う澪と、澪を取り巻く人々の優しさに、ホロリとして心が温かくなり...
◆時代小説だからと食わず嫌いはもったいない◆ 水害で両親を失った主人公:澪は、大阪を出て江戸は神田御台所町の料理屋「つる屋」で料理人として働く。上方との味の違いやライバル店の非道な妨害にも負けず、ひたむきに料理に向き合う澪と、澪を取り巻く人々の優しさに、ホロリとして心が温かくなります。つるやの名物料理となる「とろとろ茶碗蒸し」や「ほっこり酒粕汁」など、工夫を凝らし心をこめて作る料理は実に美味しそう。 シリーズでぜひ!澪の成長を応援したくなります。
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たまには手のかかる料理を丁寧に作ってみようか、と思わせてくれる、食や料理に向き合う人々の温かい物語。 昔の人の食材を無駄にせず、最後まで味わい尽くそうとする精神や工夫、知恵が素晴らしい。 公開される映画も気になるし、小説の先のシリーズも読んでみたいです!
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親友にあきない世傳を勧められ、その縁でこちらも読み始め。 澪と(あきない世傳の)幸が似た境遇なのは、この著者のお得意なのかな。 大阪と江戸の違いが面白い。 特に食事の味付けが、こんなに違うとは。 私も東海地方出身でここ一年半は東京に住んでいるが、馴染みのない味がある。特にうなぎ...
親友にあきない世傳を勧められ、その縁でこちらも読み始め。 澪と(あきない世傳の)幸が似た境遇なのは、この著者のお得意なのかな。 大阪と江戸の違いが面白い。 特に食事の味付けが、こんなに違うとは。 私も東海地方出身でここ一年半は東京に住んでいるが、馴染みのない味がある。特にうなぎ! うなぎは東京では食べたくない、名古屋に戻った時にあつた蓬莱軒に行って食べたいと思う。 女衆から板場に入れてもらえるほどの舌の持ち主とは、本当にご両親からの最高の贈り物ですね。羨ましい。 まだまだ続くようなので、楽しみです。 星4なのは、年齢的になのか?あきない世傳の方が面白いと思うから。 でも両方に共通して商いとは、売れない時に売れるようにするには、と知恵を絞る姿は今の時代にも大切なことだと思う。
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人々の義理人情に涙があふれます。心に染みます。水害で命を落としたご両親、ていねいな仕事をしていたのが、後に娘を救うようになる、美しい話もあります。本当に美しい話ばかりです。
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評価の高い、みをつくし料理帖シリーズの第一作。なるほど面白く、あっという間に読破。次作が気になってます。
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人情・江戸・料理・家族・努力の要素を無理なく詰め込んだエンターテイメント。4つのエピソードを収録。 舞台は文化9年(1813年)の江戸。そば屋「つる屋」で働く大阪出身の料理人の主人公の成長物語。ネットにあふれているレビューでは、この先の展開は波乱万丈のようだが、第一巻の本巻でも...
人情・江戸・料理・家族・努力の要素を無理なく詰め込んだエンターテイメント。4つのエピソードを収録。 舞台は文化9年(1813年)の江戸。そば屋「つる屋」で働く大阪出身の料理人の主人公の成長物語。ネットにあふれているレビューでは、この先の展開は波乱万丈のようだが、第一巻の本巻でも十分にドラマチック。 初めて読んだが、面白くて一日で読了。そのまま全巻セットをポチった。 本屋さんでばったり会ったT先輩に教えていただいた。
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❄あらすじ❄ 水害で両親を亡くした澪は、芳に拾われ育てられる。 そして「つる家」を任されそこで江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出すことに。 試行錯誤しながら澪の料理は番付に載るほど有名になるも、名料理店「登龍門」が非道な妨害をしかけてくる。 味を盗まれようが、店が焼けようが澪...
❄あらすじ❄ 水害で両親を亡くした澪は、芳に拾われ育てられる。 そして「つる家」を任されそこで江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出すことに。 試行錯誤しながら澪の料理は番付に載るほど有名になるも、名料理店「登龍門」が非道な妨害をしかけてくる。 味を盗まれようが、店が焼けようが澪はへこたれない。 そんな時にあさひ太夫と名乗る人物から10両が店に届く。 文には「雲外蒼天」の言葉のみ。 澪はそれを見て誰だか気づき会いたい一心になるも…。 * * ❄感想❄ 澪は弱気な娘ですが、様々なトラブルに 遭う度、なにくそっ!と立ち直るその様はわたしには真似出来ない屈強のメンタルだと思いました! 成長していく彼女の今後に期待です
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ステイホーム中、以前から読みたかった「みをつくし料理帖」のシリーズを読み始めました。 以前、NHKテレビで見てからいつかは読んでみたいと思っていたシリーズでした。 感想は10巻の時に書くとして・・・ 登場人物の抱えているものを少しずつ見せて、美味しいお料理で魅せて読ませて、続きが...
ステイホーム中、以前から読みたかった「みをつくし料理帖」のシリーズを読み始めました。 以前、NHKテレビで見てからいつかは読んでみたいと思っていたシリーズでした。 感想は10巻の時に書くとして・・・ 登場人物の抱えているものを少しずつ見せて、美味しいお料理で魅せて読ませて、続きがとても楽しみです。
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以前にNHKのドラマを観て知っていた。 黒木華さん演じる澪の下がり眉が可愛らしく、料理人として凛とした気概と確かな腕を持つ彼女。 ライバルの妨害にも負けず、挫かれても何度も立ち上がる姿が、清々しくも眩しかった。 いつか原作を読もうと思ってから、随分と時間が経ってしまった。 ...
以前にNHKのドラマを観て知っていた。 黒木華さん演じる澪の下がり眉が可愛らしく、料理人として凛とした気概と確かな腕を持つ彼女。 ライバルの妨害にも負けず、挫かれても何度も立ち上がる姿が、清々しくも眩しかった。 いつか原作を読もうと思ってから、随分と時間が経ってしまった。 上方と江戸の、食習慣や好みの違いが興味深い。 お武家中心の町江戸と、商人の町大坂。 澪の戸惑いや驚きは、関西出身の自分にも思い当たるところがあり、共感できる。 澪のまわりの人物たち。 個性的で魅力あふれるキャラクターが登場する中、澪と野江のエピソードがこの物語の肝になっているように思う。ラスト、二人の絆の深さにほろっときた。 素敵な物語にめぐりあえて嬉しい。 続きが楽しみ。
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文庫書下ろし、初版から十年たって第五十三刷はさすが。 ドラマや映画になるのもうなづける。 この先の澪と野江に、期待わくわく。
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