1,800円以上の注文で送料無料

八朔の雪 の商品レビュー

4.4

740件のお客様レビュー

  1. 5つ

    328

  2. 4つ

    278

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/06/03

文庫書下ろし、初版から十年たって第五十三刷はさすが。 ドラマや映画になるのもうなづける。 この先の澪と野江に、期待わくわく。

Posted byブクログ

2020/04/24

美味しそうな料理、大阪の商人の粋、江戸っ子の粋、いろんなものが文字から漂ってきます。 歴史物、というと小難しいことばかりでちょっと読むのに覚悟がいるイメージでしたが、このお話は次にどんな料理が出てくるかと気になってすいすい進みました。 こんな美味しそうな料理、味ってみたいもので...

美味しそうな料理、大阪の商人の粋、江戸っ子の粋、いろんなものが文字から漂ってきます。 歴史物、というと小難しいことばかりでちょっと読むのに覚悟がいるイメージでしたが、このお話は次にどんな料理が出てくるかと気になってすいすい進みました。 こんな美味しそうな料理、味ってみたいものです。巻末に作り方があるので、いつか頑張りたい。 それと併せて、登場人物たちの威勢の良さ、きっぷの良さも伝わってきました。 料理も人も魅力的です。

Posted byブクログ

2020/04/10

試行錯誤する澪の姿に勇気づけられる。出汁の話はドキドキしながら読んだ。茶碗蒸し食べたくなっちゃった(笑) それにしても波乱万丈な人生すぎて、絶対、幸せになっておくれよ……

Posted byブクログ

2020/03/10

みおつくし食堂シリーズ第一弾! 短編で読みやすい。ほのぼの系はあんまり好きじゃなかったけど、これは面白い! 短いページの中でも事件が起こってしっかり解決していて、全体のストーリーも少しずつ進んでいくので、飽きずに読める。 料理に奮闘する澪はかっこいいし、お侍さんもかっこいい。 ...

みおつくし食堂シリーズ第一弾! 短編で読みやすい。ほのぼの系はあんまり好きじゃなかったけど、これは面白い! 短いページの中でも事件が起こってしっかり解決していて、全体のストーリーも少しずつ進んでいくので、飽きずに読める。 料理に奮闘する澪はかっこいいし、お侍さんもかっこいい。 料理がいちいち美味しそう! 『あきない世傳 金と銀』もだけど、舞台となる江戸時代の雰囲気がしっかり伝わってきたり、料理や反物の説明が詳しかったりして面白い。

Posted byブクログ

2021/11/05

上方という今は大阪から江戸へ来た澪。江戸の人の舌を喜ばせるに試行錯誤をくりかえし、ときには一喜一憂し。今後どんなふうに作者は彼女を成長させてくれるのか楽しみです。 彼女の周りの人達の優しさに心がほっこりする。旅は道連れ、世は情けっていう言葉がしっくりくる。 雲外蒼天。 幼なじみ...

上方という今は大阪から江戸へ来た澪。江戸の人の舌を喜ばせるに試行錯誤をくりかえし、ときには一喜一憂し。今後どんなふうに作者は彼女を成長させてくれるのか楽しみです。 彼女の周りの人達の優しさに心がほっこりする。旅は道連れ、世は情けっていう言葉がしっくりくる。 雲外蒼天。 幼なじみ野江との熱い女同士の友情がかっこいいと思った。 遠く離れていても、たとえ会えなくても相手の幸せを思って支え合う。当たりまえに繋がりすぎている現代ではもうこんな経験はできないんだろうな。 最近使われない言葉を通して古き良き時代を想像することができた。

Posted byブクログ

2020/01/11

時代小説を読む機会がほとんどなかったのですが、(年一回だったかな?)の連作発行を楽しみにして人をみているうちにいつしかこの本を読み始めひきこまれていきました。 天涯孤独になった「澪」の天性の味覚に料理を通して数々の出会いとドラマで展開され魅了されます。 続きをよみたくなります。...

時代小説を読む機会がほとんどなかったのですが、(年一回だったかな?)の連作発行を楽しみにして人をみているうちにいつしかこの本を読み始めひきこまれていきました。 天涯孤独になった「澪」の天性の味覚に料理を通して数々の出会いとドラマで展開され魅了されます。 続きをよみたくなります。 澪の眉の変化で心の動きが表現されるのも同じ形の眉仲間としては親しみがもてました。 時代小説は敷居が高いという思い込みから解放され、これをきっかけに時代物を読む気になりました。

Posted byブクログ

2019/12/28

年末に近くなると、何かと雑用で出かけることが多く、読書の時間がなくなった。読みかけの厚めの本が三冊あるが置いておいて、この読みやすい本を読んだ。増える一方の積読を減らしてさっぱりしたい。大急ぎでメモをする。 上方で水害に会い両親を失った「澪」は天満の料理屋の夫婦に助けられる。味...

年末に近くなると、何かと雑用で出かけることが多く、読書の時間がなくなった。読みかけの厚めの本が三冊あるが置いておいて、この読みやすい本を読んだ。増える一方の積読を減らしてさっぱりしたい。大急ぎでメモをする。 上方で水害に会い両親を失った「澪」は天満の料理屋の夫婦に助けられる。味覚の優れた澪は調理場を任されるようになるが、火事で店が焼け、主人の息子が江戸で店を出しているのを頼って神田に落ち着く、が頼りにしていた肝心の息子は行方が知れなくなっていた。気落ちした主人が亡くなり、女将だった芳と二人暮らしになる。 近くの荒れた稲荷の世話をしていて、蕎麦屋「つる屋」の主人と知り合う。亡くした娘(つる)の面差しに似た澪が気に入り店の手伝いをさせる。 澪はそばだけでなく、上方の味を江戸風に作り変え、季節の料理も考えて「つる屋」を盛り立てていく。 店主の種市が腰を痛め、澪が代わりに店主を務めることになる。蕎麦うちが出来なくなった種市の店は、上方風の料理屋に衣替えをする。何か目玉商品がいる。そこで戻り鰹を混ぜた「はてなの飯」を考案、名前と味で評判をとる。その後同じような献立を作った噂の名店「登竜楼」に嫌がらせを受けながら、次々に新しい料理を作り出して、料理番付で「大関」に格付けされて評判になる。 何度も嫌がらせや災難に出会いながら、女将の芳を母親のように慕い、つる屋の主人を守りながら周りの人たちの暖かい人情に支えられて成長していく。稲荷神社で知り合った医師の源斎、味にうるさい浪人小松原も何かと力になる。 常に前向きで、純に素直に生き抜く澪を通して、暖かい人の生き方が、周りにも伝わる、読者までも引き込んで読ませる明るい話だった。 水害で生き別れになった幼馴染が、元気でいるらしい。そんな暖かい余韻が、次に続く物語を待つ気持ちになる。

Posted byブクログ

2019/12/11

映画化決定で再注目! 料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説!

Posted byブクログ

2019/11/14

前から読んでみたいと思っていたシリーズです。 もう、澪の周りの人はなんていい人なのだろう。 1番は、つる家のご主人と前の奉公先の奥さんにあたる芳さん。 澪とこの2人の組み合わせは、まるで家族です。

Posted byブクログ

2020/02/17

文句なしに面白かったし、澪ちゃんと一緒に何度涙腺が緩んだことか。 かなり前から、名作だということでタイトルは知っていましたが、時代物が苦手な私に「これなら絶対ハマれるから」と本の虫にオススメされてやっと手に取りました。 時代物の何が苦手って、道具だったり衣類だったり、建物や時...

文句なしに面白かったし、澪ちゃんと一緒に何度涙腺が緩んだことか。 かなり前から、名作だということでタイトルは知っていましたが、時代物が苦手な私に「これなら絶対ハマれるから」と本の虫にオススメされてやっと手に取りました。 時代物の何が苦手って、道具だったり衣類だったり、建物や時節、髪型に至るまで、読み方すらおぼろげな名称の物がけっこう出てくること。まず読み方が気になり、何にどうやって使う物なのか気になり、全部調べていたらストーリーが一向に進まない。なんとなくでスルーすればいいんだろうけど気になる。 もちろんこの本にも色々出てはくるんですが、比較的易しい。さらにストーリーが面白く、単語の前後の文章で自然と絵が思い浮かぶのでスルーしやすい。また、美味しいものの描写って時代を超えるのかなとも思います。 澪ちゃんの才能と両立する素直さ、実直さ。周りの人たちの人情。いいですね。たとえネタはバレてても、泣かせるところできっちり泣かせてくれる筆力。シリーズ全て読みたいと思います。 来年には映画化もされるそうで、キャストを見るとドラマキャストよりも自分のイメージにはしっくりくるので、そっちも楽しみにしたいと思います。

Posted byブクログ