八朔の雪 の商品レビュー
これは間違いなく名作時代劇の1つだと思う。料理人としての成長ストーリーなのだが、この娘の努力と精神力は並みじゃない。そして、店の旦那さんや育ての親のごりょうさんのキャラが良い。優しい人間関係と厳しい現実の狭間の中、彼女は常に前向きにチャレンジしていく、その様は感動を覚える。そして...
これは間違いなく名作時代劇の1つだと思う。料理人としての成長ストーリーなのだが、この娘の努力と精神力は並みじゃない。そして、店の旦那さんや育ての親のごりょうさんのキャラが良い。優しい人間関係と厳しい現実の狭間の中、彼女は常に前向きにチャレンジしていく、その様は感動を覚える。そして、子供の頃の親友との友情。このエピソードも心を撃ちぬく。時代物ファン必読の小説であることは間違いないと思います。
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こんなに困難が続いたら、心が折れそう… 苦しみながらも前に進んでいく主人公の姿勢に勇気づけられた。そして見守り助けてくれる人がいることが嬉しい。世の中はこうであってほしいと願うばかり。 雲外蒼天。澪には最後いい結末がくるといいな。
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心温まる話でした。人の優しさに(涙)不幸な事が続いても前向きな澪さん素敵でした。とろとろ茶碗蒸しとほっこり酒粕汁食べてみたい。
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一番最近きちんと昆布と鰹節から出汁をとったのっていつの事でしょう…本当に優しい人がたくさんいて、でも優しいだけでは立ち向かっていけないことがたくさんあって。何度も泣きそうになりながら読みました。久々に時代小説を読みましたがもっと読みたい、と思いました。澪の頭上に青い空が広がり、旭...
一番最近きちんと昆布と鰹節から出汁をとったのっていつの事でしょう…本当に優しい人がたくさんいて、でも優しいだけでは立ち向かっていけないことがたくさんあって。何度も泣きそうになりながら読みました。久々に時代小説を読みましたがもっと読みたい、と思いました。澪の頭上に青い空が広がり、旭日昇天の彼女と逢えるまでシリーズを読み続けたいと思います。
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みをつくし料理帖シリーズ第1弾。 自らの天命を料理と定めた澪の、 温かく美味しい、日々の奮闘を描いた時代小説。 2度のドラマ化と、 レビューの高さに期待値高く、手にした本。 250ページならば、 すぐに読み切れるだろうと踏んでいたが、 溢れる人情と、澪の直向きな姿が眩しく、 ...
みをつくし料理帖シリーズ第1弾。 自らの天命を料理と定めた澪の、 温かく美味しい、日々の奮闘を描いた時代小説。 2度のドラマ化と、 レビューの高さに期待値高く、手にした本。 250ページならば、 すぐに読み切れるだろうと踏んでいたが、 溢れる人情と、澪の直向きな姿が眩しく、 丁寧に読み込んでしまった。 包丁で食材を切る音、グツグツと煮る音、 涙を堪えて歯を食いしばる音、心が震える音、 たくさんの音が重なる優しい和音に心が温まる。 誰しもが全力で生きているからこそ、 澄んだ音が優しく、まっすぐ心に響く。 人が全力で物事を行うときは、 「焦るとき」と「楽しいとき」という。 今の時代は、焦らなくても最低限の生活はできる。 楽しいものに囲まれすぎて、1つ1つの楽しさが霞む。 この満ち足りた生活の中で、 見えづらくなったものは、なんだろうか。 時代の移り変わりがもたらしたコトを思案すると、 いつも仁のオープニングを思い出す。 即効性があるカンフル剤のような言葉ではなく、 常に意識の根底に留めておきたい、 そんな素敵な、始まりのナレーション。 ------ 私たちは当たり前だと思っている 思い立てば、地球の裏側にでも行けることを いつでも想いを伝えることができることを 平凡だが、満ち足りた日々が続くであろうことを 闇を忘れてしまったような夜を でも、もし ある日突然、そのすべてを失ってしまったら 鳥のような自由を 満たされた生活を 明るい夜空を 失ってしまったら 闇ばかりの夜に たった一人、放り込まれてしまったら あなたはそこで 光を見つけることができるだろうか その光をつかもうとするだろうか それとも、 光なき世界に、光を与えようとするだろうか あなたのその手で ------ 最後は自分の言葉で締めたいが、 今はまだこれ以上のメッセージを見つけられそうにない。
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江戸で料理人を目指す澪 数々の困難に見舞われながらも 必死に立ち向かう 雲外蒼天! 澪のひたむきさ、優しさと 周りの人々の魅力の虜になってしまう作品 素晴らしい
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お澪ちゃん、負けるな!がんばれ!! 「雲外蒼天」「旭日昇天」。。。不思議な縁に涙があふれる、切なくて、でも元気が出て、そしてお腹が減る物語(^^) さて、次に進もう♪
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みをつくしシリーズ1 上方育ちの澪が江戸で料理人をする。ライバル店の動向や澪の過去。雲外蒼天。けなげなかんじに応援したくなる。 C0193
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神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。 店を任され、調理場で腕を振るう澪は、 故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。 健気な少女に妬みをもつ大人もいれば 人情たっぷりに少女を育てる人もいる。 連作時代小説。 読友さん達に大人...
神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。 店を任され、調理場で腕を振るう澪は、 故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。 健気な少女に妬みをもつ大人もいれば 人情たっぷりに少女を育てる人もいる。 連作時代小説。 読友さん達に大人気、遅まきながら手にとりました。 そして、まんまとハマりました。 健気で一生懸命な澪を応援した、したけど 澪の「雲外蒼天」の相はどこで雲が晴れるのでしょう。 これ以上、何かを失くしたり、誰かを失ったりすること ないように祈りたい。 でも、いろいろあるんだろうなぁ。 なんといっても美味しそう! 時代を越えて、土地柄を越えて美味しそう。 関西の味が江戸では受け入れられないのではなくて 扱う食材が違う、調理方法が違う、面白いなぁと思います。 うちの卵焼きはお砂糖はいれないよん。 「旭日昇天」の花魁に再会できますように。
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ブクログで評判が高いことは知っていたが、時代小説が苦手だったので、なかなか手の出なかったシリーズ。 年末年始で、さすがに読む本がなくなってしまったので、試しに第1作目だけ、と読んでみた。 美味しいお料理の時代小説かと思いきや、主人公の澪が料理人として、独り立ちするまでには、いろい...
ブクログで評判が高いことは知っていたが、時代小説が苦手だったので、なかなか手の出なかったシリーズ。 年末年始で、さすがに読む本がなくなってしまったので、試しに第1作目だけ、と読んでみた。 美味しいお料理の時代小説かと思いきや、主人公の澪が料理人として、独り立ちするまでには、いろいろな紆余曲折があり、澪を中心とする人間模様も魅力的。 第1作目では、まだまだ登場人物の真の姿が見えてないこともあり、これは間違いなく続けて読んでしまう。 また、上方で育った澪が、江戸の味付けに戸惑う姿も新鮮。私も関東育ちなので、関西とのギャップにいちいち驚かされてしまった。 薄いようで、結構ページ数もあるが、結構さらりと読めてしまうのも、人気がある理由なのだろう。
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