八朔の雪 の商品レビュー
実は読んだことがなく、今頃よみました。 がんばれ澪・・・!!!ともれなく応援したくなります。 ご飯がとてもおいしそう・・・。
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返却期限を過ぎながらじっくり読んで、とてもよかった! 料理って、こうやって心を込めてつくるものだし、 おいしいものを食べると元気になる! 暮らしてきた背景や、センスや、人間性と いろんなものがでて 生きていく上で大事なもの 辛いことがあっても前向きな主人公を応援したくなる
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うん、これは映像化したくなる作品ですね。 10年以上も前の作品で、もうすでに大人気時代小説シリーズとなっているので、今さら感想を書くのも気が引けますが……。 江戸の人情と、美味しそうなお料理と、ひたむきに生きる主人公。 まず思ったのは、お料理の描写がほんとに絶品だなということ。...
うん、これは映像化したくなる作品ですね。 10年以上も前の作品で、もうすでに大人気時代小説シリーズとなっているので、今さら感想を書くのも気が引けますが……。 江戸の人情と、美味しそうなお料理と、ひたむきに生きる主人公。 まず思ったのは、お料理の描写がほんとに絶品だなということ。奇をてらった表現ではないのに、お料理の温かさ、香りが感じられるのだ。ここのところ、「おいしい小説大賞」関連の書籍を何冊か読んでいたが、力量の違いをまざまざと見せつけられた思いがした。 話も淡々と進むように見えて、じんわりくる箇所がいくつもある。出てくる人が、みんな優しく、でも手を出し過ぎず見守ってくれている、その匙加減がよい。 これまで3度の映像化で、主人公の澪を、北川景子、黒木華、松本穂香が演じている。読んでいるうちに、私の妄想キャスティングがとまらなくなる(笑)。良い小説。
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たまたまこの本の感想を見て、興味を持ちました。少しずつ進み続ける澪に、心が温かくなりました。私の日常に寄り添ってくれるような、そんな本でした。
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本作はまず映画で観た。舞台は江戸時代、上方(大坂)に住んでいた幼馴染の一家が、大雨による氾濫で家を失い、親を失い、ともに江戸で暮らすこととなる。といっても、幼馴染は揃って江戸にやって来るのではなく、互いにそれぞれの運命に流され、江戸に辿り着く。『みをつくし料理帖」シリーズの第一巻ともいえる『八朔の雪』では、主人公で幼馴染の片割れの澪が、もう一人の野江も江戸にいることを知る辺りで終わる。全部で十巻を数える本作は、おそらくこの幼馴染二人の運命のもつれを主軸として展開されるように思える。 落語でもしばしば似たような噺を聞くことがあるが、当時のいわゆる江戸っ子気質は、とかく弱者に甘いようである。武家が幅を利かせている世にあって、身分による格差が社会的に認められていた時代、武士以外の身分のいわゆる町人たちは、互いにかばい合い、助け合うことで江戸の世を生き抜いたのだろう。となれば、言葉だけ聞けば上方の十八番でありそうな「浪花節」的な社会が、江戸の町に広がっていたとしても容易に首肯できる。当時、「女だてらに」料理屋の厨房で料理を作ることができたのも、澪が、過去の不幸を背負って江戸にやって来た娘だったからである。江戸っ子気質あふれる人たちが判官贔屓を自己満足的に発動することで、澪は当時の女性としては稀有な存在であっただろう女料理人になった。料理で身を立てて、大坂の料理屋時代に世話になった「ご寮さん」を懸命に支えている、という図もまた判官贔屓の江戸っ子にはぴたりとはまる。 映画でも強調されていたが、多くの人たちに支えられ、数多の人情に包まれながらも、澪はそれに甘えることなく絶えず感謝して、おのが料理の技を研鑽する。こうして澪が生み出した料理は、主に上方(関西)の味を基礎としつつ、江戸の人々に受け入れられてゆく。そこに描かれている料理の数々は、読んでいてまことに美味しそうに思える。 作者の高田郁は、料理はもちろん、一つひとつの所作を丁寧に描くと思ったが、元漫画原作者でもあると知って頷けた。描写は微に入り細に穿って、かつ美しい。そのまま絵にできそうな描写は、元漫画原作者の経歴を持つ作者の面目躍如である。 タイトルを見れば、澪が料理人として身を立てる物語なのだろう。しかし、同時に、本作は長い人情噺でもある。澪が編み出す料理には、必ず甘酸っぱい人情がスパイスとして入っている。この長い人情噺の、本作はまだほんの入り口にすぎないのだが、江戸の人々の厚い人情とそれに奢ることなく、謙虚に女料理人としての道を究めるために人知れず努力を重ねる澪――まさに日本人の好む構図ではないか。ゆえに、本作は読んでいてとても心地よい。描写は丁寧だが、文章のリズムも悪くない。時折、まわりの人々の人情に読み手の目も潤ませられながら、アメリカン・ドリームさながらの成功を収め、澪はもちろん、彼女を取り巻く人たちもともに我がことのように諸手を挙げて喜ぶさまには、どうしたって心地よさしか残らない。 全巻読みとおすには今少し時間が必要だ。だが、一巻あたりはリズムの良い文章に乗せられてすいっと読めてしまう。日本人の一人として、人情噺は嫌いではない。腰を据えて、泣き笑いしながら、長い人情噺を聴いてみよう。
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時代小説に苦手意識を持つ私ですが読みやすく面白かったです。 水害で両親を亡くした澪は、縁あって江戸の蕎麦屋「つる屋」で働くことになる。 馴染みのある上方料理と江戸の料理の違いに戸惑い悩みながらも、料理こそが自分の進むべき道とひたすらに励む澪。 新しい料理に奮闘する澪を見守り応援...
時代小説に苦手意識を持つ私ですが読みやすく面白かったです。 水害で両親を亡くした澪は、縁あって江戸の蕎麦屋「つる屋」で働くことになる。 馴染みのある上方料理と江戸の料理の違いに戸惑い悩みながらも、料理こそが自分の進むべき道とひたすらに励む澪。 新しい料理に奮闘する澪を見守り応援してくれる周囲の人たちが温かい。 色々な人の御縁と優しさを感じながら、美味しそうな料理を想像し味わう。 人情と美味しい料理の物語、最高です♪ シリーズ読破したいと思います。
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読んだら絶対ハマると思っていた。 江戸のお料理物好きなんだよ〜〜! 泣けて笑えて素晴らしい江戸料理小説。 澪ちゃんは背負ってるものが大きすぎるけど、 色んな人に助けられて幸せになって欲しい。 すでに完結しているみたいだし、 とても良いタイミングで読み始めたな。 オトナ買いして...
読んだら絶対ハマると思っていた。 江戸のお料理物好きなんだよ〜〜! 泣けて笑えて素晴らしい江戸料理小説。 澪ちゃんは背負ってるものが大きすぎるけど、 色んな人に助けられて幸せになって欲しい。 すでに完結しているみたいだし、 とても良いタイミングで読み始めたな。 オトナ買いしてちまちま読みます。
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「雲外蒼天」「旭日昇天」 2人の幼馴染みに温かさを感じました。これからどうなるのか楽しみです。続きが読みたいです。
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特別篇の11巻まで出版されてから読み始めて良かった。 すっかりはまってしまい、連載中であれば最終巻が出るまでまでやきもきしてしまったはず。 これから読み始める方は全て揃えてから読み始めるべき。
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最近は時代小説ばかり読んでいる。佐伯泰英のあるシリーズで得た「江戸地図」を見ながら、小説の舞台を負い長屋読み進めるのがなんとも楽しい。シリーズが違ったり、作者が違っても、不思議と使いまわしができる。
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