八朔の雪 の商品レビュー
2018.9.22読了 ☆5 ブクログでの評価が高かったので図書館で借りてみた。 読む前の期待値が高すぎると、読み終わったあと期待外れと感じることが多いのだが、これは期待以上の作品だった。 登場人物が魅力的で、人情溢れる物語。 私好みの作品だった。
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どうしてだろう? 同じ作家さんの本を読むと大抵慣れる そして初めてのワクワク感がなくなり、興味を失う それが高田さんの作品は何を読んでも新鮮で、飽きが来ない 辟易し、窒息しそうな世の中だからこそ、物語の理想の世界に逃避させてくれるからだろうか? 登場人物の女性像が、どの作品を見て...
どうしてだろう? 同じ作家さんの本を読むと大抵慣れる そして初めてのワクワク感がなくなり、興味を失う それが高田さんの作品は何を読んでも新鮮で、飽きが来ない 辟易し、窒息しそうな世の中だからこそ、物語の理想の世界に逃避させてくれるからだろうか? 登場人物の女性像が、どの作品を見てもどの男からも理想の女性なのである。これにはまらないはずがないわけで。 シリーズものを読むと飽きるだろうから最初の1冊だけ読めば話題作よんだ、と納得できるだろうと甘く見た そう、甘すぎた 全巻もってこい! これだ とりあえず文中出てくる料理が食べたくてたまらない 次は何が出てくる? そして、登場人物のこれからが気になってならない
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料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の粉糖と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生。
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叔母に面白いよと勧められて図書館で借りました。 最初はまた食べ物の羅列でいやになるんではないか? と心配しましたがそんな心配はなく、とても人情味あふれるよいお話でした。 続編もあるようなので、「天満一兆庵」の暖簾をあげられる時を楽しみに読みたいと思います。
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暖かくて素敵な作品だ。人気シリーズになるのも頷ける。表題作「八朔の雪」は芳さん一家の人情が胸に沁み入る名作。度重なる苦難の連続に挫けそうになりながらも希望の灯を絶やさない澪の姿は気高く美しい。自分を支える幾多の優しさに報いるため邁進する彼女を種市さんら登場人物たちと共に応援したく...
暖かくて素敵な作品だ。人気シリーズになるのも頷ける。表題作「八朔の雪」は芳さん一家の人情が胸に沁み入る名作。度重なる苦難の連続に挫けそうになりながらも希望の灯を絶やさない澪の姿は気高く美しい。自分を支える幾多の優しさに報いるため邁進する彼女を種市さんら登場人物たちと共に応援したくなる。【みをつくし】のダブルミーニングには思わず感嘆。江戸と上方の食文化の違いも非常に興味深い。早くも続きが気になってしまう。あと九作品も彼女の成長譚が楽しめるのは何とも有り難いことだ。
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ふんわり、温かいものの奥に、悲しみが埋まっている。 そんな風情の物語だった。 この巻の中だけでも、天満一兆庵のご寮さん、芳とのこと、あさひ太夫との因縁、謎の武家、小松原とのかかわりなど、いくらでも発展性のあることがたくさん出てくる。 ほかの巻も読みたくなってくる。 去年放映さ...
ふんわり、温かいものの奥に、悲しみが埋まっている。 そんな風情の物語だった。 この巻の中だけでも、天満一兆庵のご寮さん、芳とのこと、あさひ太夫との因縁、謎の武家、小松原とのかかわりなど、いくらでも発展性のあることがたくさん出てくる。 ほかの巻も読みたくなってくる。 去年放映されたテレビドラマの影響で、黒木華さんや、小日向文世さんの面影がちらついてしまう。 いや、最初はそれほどでもなかったんだけど、種市の 「畜生め、猫跨ぎを旨いと思うなんざ、俺も焼きが回っちまったよぅ。お澪坊、お代りだ」 といったセリフを見ていると、小日向種市が髣髴としてくるのだ。 (思えば台詞回しのうまい俳優さんなんだなあ、と再認識。) ただ、原作を読んで、小日向種市は原作の種市より若々しい感じではあったけれど。
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年末にチラッと観た総集編から こりゃあ面白いわ…そして種市さんやごりょんさんの人情に泣ける… 小松原様と澪ちゃん、源斉さんの三角関係も…オラワクワクすっぞ…
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澪の頑張りには心打たれる。 『何かを美味しい、と思えれば生きることができる』って本当にその通りだなと。 どんな時でも食べることが明日につながる。 人のやさしさにも触れられる素敵なシリーズ!
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2017年末に観たNHKのドラマの総集編がとても良くて、とりあえず1巻のみを購入し、少し読んでこれは全巻買っても大丈夫!とアマゾンのセールで残り全巻購入。 私は大抵本を読んだあとに映像化作品を観る場合が多いのだが、前述の理由でTV先だったため、読書中に浮かぶ映像がその出演者で見...
2017年末に観たNHKのドラマの総集編がとても良くて、とりあえず1巻のみを購入し、少し読んでこれは全巻買っても大丈夫!とアマゾンのセールで残り全巻購入。 私は大抵本を読んだあとに映像化作品を観る場合が多いのだが、前述の理由でTV先だったため、読書中に浮かぶ映像がその出演者で見事に置き換えられた。 まだ総集編のみしか観ておらず、TVドラマ化されたもう一つのTV朝日版北川景子主演も観ていないのだがNHK版のキャスティングの素晴らしさを本を読みながら改めて感じた。 特に小日向文世さんの演じるつる屋の主人のセリフは少し高めの澄んだ声でのセリフが読み進める度に頭の中で響いてなんとも心地よく感じる。 内容が今の私にいちばんきょうみがある薬膳で、読みながら食や健康にに対する考え方も深まってゆく。 現実でしんどい時、雲外蒼天と呟くと頑張れる
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気になってた高田郁。なるほど話題になるわけだ。こりゃ面白い。東西の味付けの違いに悩む澪を、黙って見守る種市爺さんがなんとも粋でよい。楽しみなシリーズが増えた。
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