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八朔の雪 の商品レビュー

4.4

739件のお客様レビュー

  1. 5つ

    328

  2. 4つ

    278

  3. 3つ

    61

  4. 2つ

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2019/01/05

以前ドラマで観て気になっていた話。 食べることが大好きな私にはぴったりの本だった。 確かドラマでは黒木華が演じていた澪、芳は安田成美?小日向さんや成海璃子も出ていたような… 演じていた役者さんを思い浮かべながら読むのもいとをかし。

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2019/01/04

高田郁さんの「みをつくし料理帖 八朔の雪」読了。神田にある『つる屋』を舞台にした澪の料理が織り成すハートフル時代小説。あー、とても良かった。料理がメインの小説は久しぶりに読みました。大坂から江戸へ移ってきた澪が慣れない習慣や味と格闘しながら工夫で料理を創っていく姿に応援したくなっ...

高田郁さんの「みをつくし料理帖 八朔の雪」読了。神田にある『つる屋』を舞台にした澪の料理が織り成すハートフル時代小説。あー、とても良かった。料理がメインの小説は久しぶりに読みました。大坂から江戸へ移ってきた澪が慣れない習慣や味と格闘しながら工夫で料理を創っていく姿に応援したくなったり、それを支える人々が温かい。化け物稲荷での出逢いや、幼なじみとのエピソードなど、本筋と平行して物語を飽きさせない。そして二人だけがわかる言葉『雲外蒼天』『旭日昇天』には参りました。今後も大切に読みたいシリーズ。オススメ♪

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2018/11/19

健気。健気にひたむきに頑張る澪。江戸と大阪とこんなに違うのかと、現代ではあまり差がないことに驚いた。料理は人の器量次第ってそうだなぁと。丁寧に大切な人のために作る料理。私も作っていきたいと心底思った。

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2018/11/18

やわらかくて、じんわりとした感動をくれた連作 短編集。 主人公の澪は、幼い頃に故郷の大阪で両親を 亡くした生涯孤独の身。それでも、暖かい人達 に囲まれて、上方と江戸の味の違いに苦闘しな がらも、持って生まれた類まれな味覚で料理屋 を切り盛りする。 芯は強く、人に...

やわらかくて、じんわりとした感動をくれた連作 短編集。 主人公の澪は、幼い頃に故郷の大阪で両親を 亡くした生涯孤独の身。それでも、暖かい人達 に囲まれて、上方と江戸の味の違いに苦闘しな がらも、持って生まれた類まれな味覚で料理屋 を切り盛りする。 芯は強く、人には優しく、そして健気。 ちょっと出来すぎなキャラじゃないかとも思える けれど、それも許そう。こんな女性がいたら きっと惚れてしまうよな、などと思いながら読む のも悪くないから。 それに、何と言っても料理屋の話なので、食べ物 の描写が秀逸。 四つの短編の題名はこういうもの。  狐のご祝儀―ぴりから鰹田麩  八朔の雪―ひんやり心太  初星―とろとろ茶碗蒸し  夜半の梅―ほっこり酒粕汁 それぞれの話にテーマとなる一品が入っていて、 読みながらその味を想像することも、この小説 の楽しみ方の一つなのはまちがいない。 (空腹時に読むのは避けた方がいいかも。) 巻末には「澪の料理帖」と題したこれら一品の レシピも付いているから、料理好きな人なら 試してみたくなるんでしょう。

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2018/11/12

みをつくし料理帖第一作目。 時は江戸時代、上方出身の澪が様々な苦難を乗り越えながら、 料理人としての腕を磨いていく時代劇。 ・狐のご祝儀・・・上方と江戸の味、店に通う人の違いに戸惑いながら        味に工夫を重ねる澪の姿。主要登場人物の紹介な話。 ・八朔の雪・・・吉原見物に...

みをつくし料理帖第一作目。 時は江戸時代、上方出身の澪が様々な苦難を乗り越えながら、 料理人としての腕を磨いていく時代劇。 ・狐のご祝儀・・・上方と江戸の味、店に通う人の違いに戸惑いながら        味に工夫を重ねる澪の姿。主要登場人物の紹介な話。 ・八朔の雪・・・吉原見物に重ねて、澪の生い立ちと料理人になる       きっかけが描かれる。幼馴染の野江はいずこに? ・初星・・・「つる家」の店主種市が腰を痛め、店を任された澪。      はてなの飯で評判を取るが他の料理は何か足りない。 ・夜半の夢・・・とろとろ茶碗蒸しで評判を得たが、それが禍を      引き込んでしまう。だが多くの手が差し伸べられ、      澪は再起の道に足を踏み出す。 ・巻末附録 澪の料理帖・・・物語の副題になっている料理のレシピ。 蕎麦屋「つる家」で働く澪。 生い立ちと、上方から来て江戸で働くことになった理由は過酷。 味の違いや習慣でも戸惑う日々ですが、持ち前の探求心で、 乗り越えていく姿はなんとも健気。 そんな澪が慈しむ人々、澪を慈しむ人々。彼等との心の通い合い。 彼らのほんのちょっとした言葉や行動が美味しい料理にも繋がる。 その登場人物は皆、個性的。そして謎の部分も・・・。 雲外蒼天の澪の今後の活躍が楽しみです。

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2019/01/04

みをつくし料理帖シリーズ第一作。 だしの効いたおつゆを飲んで、ふわっと暖かくなる感じ。 美味しい料理を食べたくなり、だれかに食べてほしくなる。 鰹田麩、はてな飯、茶碗蒸し、酒粕汁。寒くなってきた季節にもぴったり。

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2018/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ずっと読みたかったシリーズ、ようやく手に取ることができました♪ 皆様の評価通り、料理の描写はとても美味しそうで巻末レシピは当然メモしておきました(笑) 眉の下がった頼り無さそうな澪ちゃんですが、料理のこととなるとしっかり芯を持ってる強い一面も。 江戸と上方との味の違いだったり、勉強になる部分がたくさん。料理ともっと丁寧に向き合いたくなるシリーズです。 美味しい料理のお話の中に、ほろり涙し心にジーンと響くシーンもありすっかり物語に入り込んでしまいました♪ とろとろ茶わん蒸し、きちんと出汁からひいて作ってみたいと思います^^

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2018/10/15

しばし江戸時代にタイムスリップした! 美味しい料理と人情に癒され、度重なるハプニングにも立ち向かう。頑張れ!澪! 酒粕汁作ります!

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2018/10/08

72:江戸人情もの+おいしいごはん。上方と江戸の味の違い、食べ物の違いに戸惑いつつも、常に誰かのためを思って調理場に立つ澪の姿勢はまさに理想。スペシャルな料理を作っているわけではないのだけど、なかなかこうはできません。ありがちといえばそうなのかもしれませんが、登場人物たちの情の篤...

72:江戸人情もの+おいしいごはん。上方と江戸の味の違い、食べ物の違いに戸惑いつつも、常に誰かのためを思って調理場に立つ澪の姿勢はまさに理想。スペシャルな料理を作っているわけではないのだけど、なかなかこうはできません。ありがちといえばそうなのかもしれませんが、登場人物たちの情の篤さにほろりときます。いい話でした……!

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2018/10/05

江戸を舞台にした、料理亭のお話。とても良かった…。 雲外蒼天、胸にひびきました。 主人公、澪と種市、芳との血の繋がらない親子関係で幾度涙ぐんだことか。 荒波のような人生をかいくぐってきた澪と、澪を娘のように大切に思う種市と芳の、全身全霊かけた愛情が暖かくて…。 読み進めていくう...

江戸を舞台にした、料理亭のお話。とても良かった…。 雲外蒼天、胸にひびきました。 主人公、澪と種市、芳との血の繋がらない親子関係で幾度涙ぐんだことか。 荒波のような人生をかいくぐってきた澪と、澪を娘のように大切に思う種市と芳の、全身全霊かけた愛情が暖かくて…。 読み進めていくうちに、どの人物にも愛着が湧いていきました。 人気シリーズなのも頷ける。 決して文体としては読みやすいものではなく、堅牢な印象すら受けるのですが、女性らしい柔らかさも備わった文体で読みごたえもある。柔い文体に慣れていると最初はスラスラ読みにくいかも知れません。 が、とにかく料理の描写のおかげでお腹も空いてくるし、店の行先が気になってハマりこんでしまった。 上方と江戸の味の違いの話も面白く、時代が隔たっているとは思えないほどに生活描写がリアルに想像できました。 これは面白い。久々に本とのいい出会いをさせて頂きました。

Posted byブクログ