八朔の雪 の商品レビュー
良かった。たぶん今年最後に読了した本になるだろう本書に出会えて幸いだ。澪の失敗から物語が進み出し、試行錯誤の後に評判料理を生み出して、そしてそれが妬み嫉みのタネとなり……という波乱万丈の話に引き込まれていく。巻末のレシピも良かった。時間と腕があれば、自分で料理してみたい。
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大人気シリーズの第一巻。 主要人物が登場して、はじまりはじまり。 艱難辛苦に負けず、いろんな人に見守られながら、料理人の道を行く澪の物語は、王道かな。 だけど、季節の移ろい、旬、それから上方と江戸の風俗の違いなどが、彩を添えていて面白い。
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先日までNHKにおいて、全8回でドラマ放映されていたものの原作。 ドラマの後から本書を読んで、原作に忠実に作っていたのがわかった。 大阪から江戸にやってきた澪と、その育ての親がわりの芳(ご寮さん)。 そして、澪をやはり娘のように思う、つる屋の主人、種市。 なりは浪人のような、し...
先日までNHKにおいて、全8回でドラマ放映されていたものの原作。 ドラマの後から本書を読んで、原作に忠実に作っていたのがわかった。 大阪から江戸にやってきた澪と、その育ての親がわりの芳(ご寮さん)。 そして、澪をやはり娘のように思う、つる屋の主人、種市。 なりは浪人のような、しかしどこか清潔感漂う小松原。 そのほか個性豊かで、江戸っ子らしい思いやりのある人々。 さらにおきまりの悪役も。 江戸話には欠かせない吉原の人々も物語に絡み、義理と人情と旨味の効いた物語が出来上がった。 旭日昇天と雲外蒼天。 この言葉が過去と未来をつなげるキーワード。 光明るければ影また暗し。 しかしその影だって、光をあてる方向が一方ではなく、四方からあてれば消えることだってある。 その光を得るには、自分の努力が必要不可欠だ。 苦しみを、悲しみを知っているから、澪には友が仲間がいる。 さあ、ともに澪の強さを感じに、澪の料理を堪能しようじゃないか。
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評価は4.5。 筆者の文章力はかなり高い。江戸文化、料理の描写がリアルで、「行ってみたい!」「食べてみたい!」と思わせる。 基本的には人情話で、何度もうるうるさせられた。 特に幼馴染と手紙を交換するところに感動。 主人公は人一倍の頑張り屋で決して美人ではない。どう想像しても黒木華...
評価は4.5。 筆者の文章力はかなり高い。江戸文化、料理の描写がリアルで、「行ってみたい!」「食べてみたい!」と思わせる。 基本的には人情話で、何度もうるうるさせられた。 特に幼馴染と手紙を交換するところに感動。 主人公は人一倍の頑張り屋で決して美人ではない。どう想像しても黒木華にしか思えず、NHKのドラマをめちゃくちゃ観たくなった。 ここまでは満点の作。しかし、周囲の店の妬みが大げさすぎるように感じた。「そこまでしないでしょ」と少し冷める。なのでマイナス0.5。
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江戸時代が舞台の女性料理人小説。 料理対決の他に、苦街に身を落とした幼馴染みの足受け、恩人の奥さまの息子探し、苦しい恋、報われた恋など最後まで読ませます。
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ドラマが面白かったの原作も。 主要な登場人物は同じだけど、初登場の仕方やセリフを言うキャラが違うとか細かい部分での差異はかなりあるけれど、ドラマも原作もどちらも面白い。 当然原作の方が情報量が多いので話に奥行きがある。 上方と江戸の料理の仕方や食べ方の違いがかなり面白い。 ...
ドラマが面白かったの原作も。 主要な登場人物は同じだけど、初登場の仕方やセリフを言うキャラが違うとか細かい部分での差異はかなりあるけれど、ドラマも原作もどちらも面白い。 当然原作の方が情報量が多いので話に奥行きがある。 上方と江戸の料理の仕方や食べ方の違いがかなり面白い。 読んでると出てくる料理が食べたくなるね。 読んでいるとどうしてもドラマの登場人物の顔が出て来てしまうが、おりょうさんだけは体型が違い過ぎるので脳内で別の人に変換。 屋台のつる屋もいいなぁ。
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「みおつくし料理帖 10巻セット」購入。まずは一作目読了、「雲外蒼天」のお澪ぼうの人生をしっかり楽しませて貰います。
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父がドラマにハマっていたので図書館で借りてきた。 便乗して読む。薦められていたのに読めていなかったのだ。
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時代小説は読みなれてなく、最初は読み進めるのに時間がかかってしまったけど。 とにかく泣ける! 私は野江ちゃんが粋過ぎてすっかり虜に 笑 続編も読まなければ! 2017.7.19 読了
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初読みの作家さん。テレビドラマは見ていないが、主演が黒木華さんならベストキャストだったろうと思う。 地味なストーリーなのに、笑いと涙が止まらない。 辛い目にばかり合う澪。だが、澪をとりまく人々は皆、いい人ばかり。江戸の下町ってこんな感じだったのかな。 小松原、源斉、又次、伊佐三、...
初読みの作家さん。テレビドラマは見ていないが、主演が黒木華さんならベストキャストだったろうと思う。 地味なストーリーなのに、笑いと涙が止まらない。 辛い目にばかり合う澪。だが、澪をとりまく人々は皆、いい人ばかり。江戸の下町ってこんな感じだったのかな。 小松原、源斉、又次、伊佐三、種市など、素敵な男性も多数登場。気になる伏線もいろいろあって次巻も楽しみ。
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