任天堂“驚き"を生む方程式 の商品レビュー
娯楽は必需品ではないので、使い勝手が悪いと、顧客が離れてしまうという恐怖感が、いい商品を産み出しているんだと思いました。参考にしていきたいです。
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任天堂の歴史+α程度。ざっと任天堂通になるにはちょうど良い。 重要人物が何人か出てくるが、仕事の仕方が様々で面白い。だが共通しているのは起点の抽象性を大切にしていること。数あるヒット商品も、なんだこんなにシンプルに始まったのか、と拍子抜けする。その抽象性の核には顧客への強い想いが...
任天堂の歴史+α程度。ざっと任天堂通になるにはちょうど良い。 重要人物が何人か出てくるが、仕事の仕方が様々で面白い。だが共通しているのは起点の抽象性を大切にしていること。数あるヒット商品も、なんだこんなにシンプルに始まったのか、と拍子抜けする。その抽象性の核には顧客への強い想いがあり、そしてそれ具体化するハードも整っている。やっぱりすごい会社だ。 とりあえず仕事へのモチベーションが上がった。
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任天堂の始まりから、Wii, DS誕生までと、 2009年時点における将来について書いた本。 Wii, DSであえて性能を求めず、 また、その当時の市場を確認して、 ゲーム利用者層の拡大を狙ったのは、 素晴らしいアイデアだと思った。 上記2ハードの出現で、お年寄りの...
任天堂の始まりから、Wii, DS誕生までと、 2009年時点における将来について書いた本。 Wii, DSであえて性能を求めず、 また、その当時の市場を確認して、 ゲーム利用者層の拡大を狙ったのは、 素晴らしいアイデアだと思った。 上記2ハードの出現で、お年寄りの方も 利用するようになったのは周知の事実。 Wiiなんて、小さくてうるさくない、 配線が多くない、要するにお母さんに嫌われない のが製造時点でのコンセプトだったなんて驚きです。 DSも同様。タッチパネルを搭載し、 性能ではなく遊び心を刺激する方針を取ったのが 大当たりした。 こういうアイデアがたくさん出てくる企業って、 総じて働きやすい環境にあるんだと思う。 実際、任天堂の離職率は他と比べて低い。 かといって、儲かってる企業の割には給料は高くない。 (普通の企業よりは高いと思いますけど) これは何よりも給料以外に刺激されるものが、 任天堂にはあるということの証明となる。 そういった企業がたくさん増えるといいなあ と思いつつ、読書修了。 印象に残った言葉: 娯楽に徹せよ。独創的であれ。 必需品と区別しろ。身の丈を知れ。
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任天堂の強さとは? アップルと良く比較対象になりますが、実は業績も、他社にないユニークなアプローチや開発姿勢も非常に似ていると言われると、表面的にはそうかもと頷いてしまいます。 しかし、生活必需品ではないゲーム業界の任天堂が、世界で躍進を遂げたそもそもの理由とは?アップルと似て...
任天堂の強さとは? アップルと良く比較対象になりますが、実は業績も、他社にないユニークなアプローチや開発姿勢も非常に似ていると言われると、表面的にはそうかもと頷いてしまいます。 しかし、生活必需品ではないゲーム業界の任天堂が、世界で躍進を遂げたそもそもの理由とは?アップルと似て非なるものとは? 任天堂の哲学&源流、戦略、歴史から、”驚きを生む方程式”を紐解いてみたい方には是非おすすめです。 娯楽屋として、とにかくたくさんの人をニコニコ笑顔にさせることが究極のミッション!昔から落としてもなかなか壊れないあの任天堂製品の頑丈さには、「とことん役立たないものを愚直に作り続ける」スピリッツにあった。 これが書かれた時期が時期だからってこともありますが、少し前に読んだt辻野さんの「グーグルで必要なことは~」本よりは、気持ちが前向きになれる気がしました。 最近のゲームには全く疎い自分ですが、全ての産業にとって、もしくはNPOにとっても突き抜けた存在になるヒントは得られるはずです◎
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書評は http://www.algorism.jp/review/20090531133131.html
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プロローグ—「100年に1度」に揺らがす 第1章 ゲーム旋風と危機感 DS、1人1台への挑戦 社長が作った《脳トレ》 ゲーム人口拡大戦略とWii ソニーとの10年戦争 「ゲーム離れ」の危機感 第2章 DSとWii誕生秘話 レストランで生まれたDS Wiiの「お母...
プロローグ—「100年に1度」に揺らがす 第1章 ゲーム旋風と危機感 DS、1人1台への挑戦 社長が作った《脳トレ》 ゲーム人口拡大戦略とWii ソニーとの10年戦争 「ゲーム離れ」の危機感 第2章 DSとWii誕生秘話 レストランで生まれたDS Wiiの「お母さん原理主義」 怖がられないリモコン 毎日、何かが新しい 第3章 岩田と宮本、禁欲の経営 勝って驕らず 心はゲーマー、岩田聡 文法破る、世界の宮本茂 「肩越しの視線」という武器 「ちゃぶ台返し」の精神 部門の壁を壊す「宮本イズム」 外様社長が励む個人面談 伝統にサイエンスを 第4章 笑顔創造企業の哲学 娯楽原理主義 「任天堂らしさ」を守る 「驚き」や「喜び」を食べて育つ 似て非なるアップルと任天堂 「役に立たないモノ」で培われた強み 黒焦げのゲームボーイ 第5章 ゲーム&ウォッチに宿る原点 甦る「枯れた技術の水平思考」 遊びの天才、横井軍兵 ローテクで勝ったゲームボーイ 最先端に背を向ける 第6章 「ソフト体質」で生き残る カリスマ山内の「直感の経営」 次世代に賭けた最後の大勝負 ソフトが主、ハードは従 娯楽に徹せよ、独創的であれ 第7章 花札屋から世界企業へ 京都のぼんぼんとトランプ 勝てば天国、負ければ地獄 失意泰然、得意冷然 カルタ職人のベンチャー精神 第8章 新たな驚きの種 「ポスト脳トレ」の新機軸 クリエイター人口拡大戦略 お茶の間の復権 「草野球市場」からの刺客 エピローグ—続く“飽きとの戦い” ものごとの本質を見抜くこと。それがシンプルな概念として骨の髄まで染み通ること。守り抜くこと。 グローバリズムの対局にいながらも下手なグローバル精神をもった企業よりも強力な会社。日本人として、その価値観が少しでも理解できてよかった。
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娯楽に徹せよ。独創的であれ。 運は天に任せる。ソフトへのこだわり。 先端をいかない勇気。 実に面白かった。
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任天堂の顧客に対する姿勢に感動。 一例かもしれないが、思い当たるふしも実はあるので(笑) 企業として、応援したくなりました。 とりあえず、1株くらい任天堂株持ってようかなと思う1冊。
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ゲーム業界の中でひときわ異彩を放つ任天堂が、現在の地位を築くに至るまでの歴史的流れと、その背景にあるものづくりの哲学を岩田氏や宮本氏らへのインタビューも交えて紹介しています。認知症の予防などにも使われている「脳トレ」やフィットネス器具として福祉施設に導入されている「Wii」など、...
ゲーム業界の中でひときわ異彩を放つ任天堂が、現在の地位を築くに至るまでの歴史的流れと、その背景にあるものづくりの哲学を岩田氏や宮本氏らへのインタビューも交えて紹介しています。認知症の予防などにも使われている「脳トレ」やフィットネス器具として福祉施設に導入されている「Wii」など、これまでのゲーム業界では考えられなかったような独自の路線を切り開いているこの会社ですが、彼らが一体何を考えてものづくりをしているのか知ることができました。DSの試作品を作る宮本氏の様子など、開発中のエピソードも面白かったです。ゲームの面白さとは何かっていう本質をとことん追求していく様子が楽しい。Goggle社やApple社もそうだけど、ある理念をもとに独自性のあるコンセプトやプロダクトで社会にインパクトを与えている企業って見ていて気持ちがいいものです。
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ゲーム会社でありながら日本有数の優良企業に成長した任天堂。 日経ビジネス編集者である著者が、任天堂を成功へと導いた立役者達へのインタビューを元に、任天堂が成功した要因を著した本。 昨今の任天堂の成功事例といえば、もちろんNintendo DSとWiiである。 ゲーム機業界は...
ゲーム会社でありながら日本有数の優良企業に成長した任天堂。 日経ビジネス編集者である著者が、任天堂を成功へと導いた立役者達へのインタビューを元に、任天堂が成功した要因を著した本。 昨今の任天堂の成功事例といえば、もちろんNintendo DSとWiiである。 ゲーム機業界は、ハードの進化により発展してきた。 ハードの制約からゲームクリエイターが表現出来なかったことも、昨今のハードの進化により出来ないことが少なくなってきた。 任天堂も一時期ほかゲーム機器メーカを追いかけるように、ハードの性能争いを繰り広げてきたが、Wiiで劇的な方向転換を行う。 任天堂が何故ハードウェア競争から脱出し、感覚ゲーム路線に進んだ理由というのが分からなかったが、本書を読んでよく分かった。 彼らが憂えていたのがゲーム人口の減少。 ハードウェアを向上させることにより、綺麗な画像で複雑なゲームが増えたが、これが初心者の障壁となり、一部の人間しかゲームが出来なかった。 ゲーム人口を増加させるために、親、特に母親までゲーム人口層に取り込んでしまおうという発想がすごい。 そしてその目論見は見事正解する。 Wiiの立役者と言われているのが、2002年から社長となった岩田氏である。 何がすごいかと言うと、岩田氏を抜擢した現相談役である山内氏である。 オーナー社長として実権を握ってきた山内氏が選んだのが社内の生え抜きではなく、社外のしかも社長としては若年の岩田氏。 昔からソフトウェア会社とハードメーカーという関係で長年の付き合いがあるとはいえ、これほどまでに劇的な社長人事ができるものなのだろうか。 本書でも触れられているが、山内氏は類まれなる「直感」の持ち主。 半導体に明るいわけでもなく、またソフトに明るいわけでもない山内氏が一骨牌会社から大きなゲームメーカーにまで成長させた裏には、同氏の直感は今でも経営者としてゆける程という。 任天堂がここまで発展してきたのは、ゲームというものの役割と本質を十分理解し、それに基づいたきちんとしたビジネスモデルを確立したからだと思う。 任天堂が今の成功に慢心せず、ユーザーを楽しませる次なる戦略を考えているのならば、今後も成長し続けると思う。
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