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ぼくのメジャースプーン の商品レビュー

4.2

1258件のお客様レビュー

  1. 5つ

    459

  2. 4つ

    461

  3. 3つ

    215

  4. 2つ

    24

  5. 1つ

    7

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2024/09/18

辻村さんの初期作品です。 今作は罪と罰がテーマでした。 主人公の「ぼく」は不思議な能力を持っていて、その能力を使って幼馴染のフミちゃんを傷付けた犯人に復讐を企てます。同じ能力を持った秋山先生と、一週間能力について勉強しながら、罪と罰について考えていきますが、自分だったら…と一緒に...

辻村さんの初期作品です。 今作は罪と罰がテーマでした。 主人公の「ぼく」は不思議な能力を持っていて、その能力を使って幼馴染のフミちゃんを傷付けた犯人に復讐を企てます。同じ能力を持った秋山先生と、一週間能力について勉強しながら、罪と罰について考えていきますが、自分だったら…と一緒に考えさせられる内容でした。 「ぼく」の最後の覚悟を知ったとき、背負っていたものの重さを感じ、胸が苦しくなりました。 今作は辻村さんの作品の『子どもたちは〜』とリンクが多く、登場人物たちにまた再会できます。 『子どもたちは〜』で秋先生がある学生に囁いた言葉も明らかになりますので、『子どもたちは〜』を読んでからこちらを読む事をオススメします。

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2024/09/16

ぼくの持つ力は、大人でも扱いが難しいのに 小学生にはとても重い事だと思う。 正直後々のことを考えると、安易に 『条件』と『罰』を決めることなんて出来ない。 とても考えさせられる内容だけど、 何が正解かなんて導き出せないものだ。 それでも多種多様な考えや生き方を学ぶことは 自分を成...

ぼくの持つ力は、大人でも扱いが難しいのに 小学生にはとても重い事だと思う。 正直後々のことを考えると、安易に 『条件』と『罰』を決めることなんて出来ない。 とても考えさせられる内容だけど、 何が正解かなんて導き出せないものだ。 それでも多種多様な考えや生き方を学ぶことは 自分を成長させる上で大事なことなのだろう。 心が壊れかけたふみちゃんが、少しづつ 雪解けに向かっていることが救いだとおもう。

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2024/09/16

他の人を思いやる気持ちにも嘘はないけれど、人間はどんなにきれいごと言っても、自分中心だよなと改めて思いました。 秋先生とのやりとりの中で私がぼくだったらどうするだろうと、考えさせられました。

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2024/11/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わったーー! とってもとっても苦しかったそんな感想。 この本の解説者のようにしばらく封印するであろう物語。 不思議な力の罪と罰について考える7日間。秋先生は毎日違った方法でぼくとそれを考えた。 そしていざ実行の時、読んでいてとても苦しかった。 最後ふみちゃんも同じようにぼくを思っていてくれたことに嬉しくなりました。 テーマは深くて怖さを感じるけれど、周りの人をもっと大切にしようと思わせてくれた。 次は名前探しの放課後を読んでみるか

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2024/09/04

「ぼく」と秋先生との会話が人間の心理を突いてくる。ような気がする。許せない人に対して、何もせず忘れることが得策であることに納得したり、それでも怒りのままにダメージを与えたいという思いにも共感したり、状況は変わらないのに頭が忙しくなる作品だった。それにしても、市川雄太の人生背景につ...

「ぼく」と秋先生との会話が人間の心理を突いてくる。ような気がする。許せない人に対して、何もせず忘れることが得策であることに納得したり、それでも怒りのままにダメージを与えたいという思いにも共感したり、状況は変わらないのに頭が忙しくなる作品だった。それにしても、市川雄太の人生背景については一切触れなかったなぁ...。

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2024/08/28

ある事件をきっかけに大好きなふみちゃんが壊れた...ぼくは特別な力を使ってあいつに復讐する__。先生が教えてくれる「悪との向き合い方」は、残酷なようでたくさんの気づきを与えてくれる。人を罰するという重く正解のないテーマでとても考えさせられた。

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2024/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人に命令できる特殊な力と、その使い方について、幼い男の子の心の葛藤や模索を描く良作。てっきり「コードギアス」の元ネタか、それとも逆か、と思いましたが、こちらの方が数ヶ月先の出版。どうやらお互いには関係無いように思います(一度使った相手には……といったあたりが全く同じで驚きました)。 まぁ、強いて言うならばフランク・ハーバートの「DUNE」シリーズに出てくる「ヴォイス」が一番近いかな。

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2024/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

安定の辻村深月作品という感じでした。 使いどころを悩ませる制限強めで強力な能力を持った少年が、一つの事件をきっかけに復讐を企てる、というお話し。 この少年は小学四年生ということもあり、「自分は犯人にどうなってほしいのか」を考えるという自己成長系の話かと思っていたら、最終章でのどんでん返し。 「確かにあそこ引っかかったなあ」って思わせてくれたので、話の展開の面白さと読後感がたまらなかったです。 最終章を通じて、とある登場人物を見る目が変わりました笑 辻村深月さんの作品が好きな方でしたら、特に問題なく読める作品だと思いますので、ぜひ読んでみてください。

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2024/08/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある事件をきっかけにショックで心と声を失ったふみちゃん。大事な友達のことを思ってぼくができることはなにか、先生と会って話しをしていくなかで最終的にぼくが市川に伝えた条件には驚きだった。傷つけた相手を復讐する。なにが正しくて間違っているのかわからないが、深く考えさせられる。 ふみちゃんが失ったものを取り戻せる日がきてほしい。

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2024/08/07

僕と先生のシーンは理解に時間がかかる話が多かった。問題の本質を突くような話が多くすぐには答えが出せないだろうな、と思う。自分の気持ちを見つめ直したくなる。 小学生があそこまで達観しているものなのか、と疑問だったけど、大人だろうが子どもだろうが、考える人は考えるんだろうな。

Posted byブクログ