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極北クレイマー の商品レビュー

3.4

247件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    107

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    5

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2013/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『チーム・バチスタの栄光』から『ケルベロスの肖像』までの東城大学シリーズ(田口・白鳥シリーズ)を読み終えた後に読みました。 東城大学シリーズは強烈な個性と優れた能力を持ったキャラクターたちが多く登場し、勧善懲悪とまではいかないまでも、嫌な奴を田口や白鳥が懲らしめる話が多いのに対し、こちらは敗北のお話なので、読後感はすっきりしません。 もっとも、続編があることを知っていたので、前編が終わったという感じでとらえてはいるのですが・・・。 早く『極北ラプソディー』を読みたいです。 でも、そっちも暗い話になるような気がしてならない・・・。

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2013/09/16

地方公立病院の成れの果て 大学病院から地方病院へ出向させられた一人の外科医。 彼が赴任した病院は多額の赤字を抱える自治体の公立病院であり、それ自体も赤字経営の温床だった。 ありえない現状を次々に目の当たりにし、慣れつつ文句も言いつつ、日々の業務に勤しむ。 だが、病院を襲うのは中...

地方公立病院の成れの果て 大学病院から地方病院へ出向させられた一人の外科医。 彼が赴任した病院は多額の赤字を抱える自治体の公立病院であり、それ自体も赤字経営の温床だった。 ありえない現状を次々に目の当たりにし、慣れつつ文句も言いつつ、日々の業務に勤しむ。 だが、病院を襲うのは中央で対立する司法と医療の代理戦争であった。 途中までは唖然呆然、リアルに病院で病気をもらってきそうな所だが、こういう所が本当にあるのだろうか?旧態依然ならまだマシ、と思えるレベル。 最期にドドドッと物語が動くのだが、これは…以前ニュースにもなったな。 外科、産科に限らず、医療に絶対はない。 常に確率を明示され、それでも可能性に賭け、人事を尽くして天命を待つ。 本来はそうなのに、今はあまりに技術が発達し、出来て当然のように捉えられている。 それだと、果敢にリスクをとることが本当に馬鹿らしく思えてくる。 誰のために、何のために、やるのだろう。 そして、公立病院の悲惨さ 笑 一概に公立と括っては行けないかもしれないが、やはり安心感はあるからなぁ。 大丈夫、と言われつつ、潰れてしまうこともあるんだよ。

Posted byブクログ

2013/08/13

累計赤字五億円、未収金二億円と赤字5つ星の極北市民病院。破綻寸前の地方病院を救うべく非常勤外科医として派遣された今中だったが、現実は想像以上に腐敗していた。助っ人として中央から派遣された謎の美人女医の協力を得ながらも、しかし、突然言い渡される閉鎖勧告。果たして今中は極北市唯一の病...

累計赤字五億円、未収金二億円と赤字5つ星の極北市民病院。破綻寸前の地方病院を救うべく非常勤外科医として派遣された今中だったが、現実は想像以上に腐敗していた。助っ人として中央から派遣された謎の美人女医の協力を得ながらも、しかし、突然言い渡される閉鎖勧告。果たして今中は極北市唯一の病院を救えるか。 バチスタシリーズのスピンオフのスピンオフ。小説にしろドラマにしろ、病院モノはどちらかというと食わず嫌いなところがありましたが、バチスタシリーズがわたしにとっての所謂ブレイクスルーでした。その中でも大好きな姫宮女史が登場するということで、物語としてはあまり新しいところはありませんが、姫宮ファン(希少価値?)は必読です。

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2013/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『チーム・バチスタの栄光』の作者、海堂尊の著書。初めて読んでみる。 全体的に首をかしげる場面が目立った。まず角田看護師が姫宮にあっさり懐柔されたのが疑問。実力を見せられたというが、デグはもともと看護師達が寝返りをしていなかった怠慢からだし、今までの医師の意見を聞いていれば容易になくせること。 第二部に姫宮は全く出てこず、怖いという上司もその後音沙汰無し。第一部と第二部の関係性が薄い。第一部で終わったほうが自然だと思った。伏線らしいのを思わせぶりに書いておいて、そのまま何も起こらないという感じ。現実的といえば現実的だが、小説としてのエンターテイメント性にかけると感じた。不器用なりに一生懸命頑張っていた院長があっさり裏切ったり、並木看護師と後藤の心変わりもしっくりこない。謎のお嬢(?)さやかの目的と、南雲院長との中二病のような会話。後半に行くにつれて首を傾げる回数が増えた小説だった。第一部の姫宮が痛快なだけに残念。伏線は次作で回収してくれると信じて、次は『極北ラプソディ』を読んでみる。

Posted byブクログ

2013/06/16

行政に振り回され、食い物にすらされる医療。 福山市長のワンマンぶりはコミカルに思えるけど、実際こんな側面もあるんだろうなぁ。

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2013/06/07

医療サスペンスを多数書いている、海堂尊の作品です。物語の舞台は北海道で財政難に苦しむ、極北市にある極北市民病院。そのずさんな経営を描いています。利用されないスキー場などが建設されている様子は、実在する都市を彷彿させます。 主人公は、今中良夫という非常勤の医師です。海堂尊の作品で...

医療サスペンスを多数書いている、海堂尊の作品です。物語の舞台は北海道で財政難に苦しむ、極北市にある極北市民病院。そのずさんな経営を描いています。利用されないスキー場などが建設されている様子は、実在する都市を彷彿させます。 主人公は、今中良夫という非常勤の医師です。海堂尊の作品では、田口公平がメインキャラクターになっている設定が多い印象ですが、本作は味付けを変えています。 シリーズなので安定した面白さは感じるのですが、デビュー作『チーム・バチスタの栄光』の衝撃から、何作も重ねたことで、マンネリ感は否めないかな。むしろ、田口&白鳥ペアで通した方がいいと思いました。

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2013/04/10

全作品の登場人物がチラチラと顔を出してくるので面白い。今回は研修医後藤がなかなかいい味出してると思う。

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2013/04/04

財政破綻にあえぐ極北市。赤字5つ星の極北市民病院に、非常勤外科医の今中がやってきた。その後派遣女医姫宮とが来て、みんなを圧倒した。医療崩壊の現場を再生することに挑むのだが...再生なるか? 今回は地方病院の現実を小説にし、皆に伝える海堂氏である、沢山の人が読んで医療現場の現実...

財政破綻にあえぐ極北市。赤字5つ星の極北市民病院に、非常勤外科医の今中がやってきた。その後派遣女医姫宮とが来て、みんなを圧倒した。医療崩壊の現場を再生することに挑むのだが...再生なるか? 今回は地方病院の現実を小説にし、皆に伝える海堂氏である、沢山の人が読んで医療現場の現実を知ってもらいたいものである。

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2013/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一番最後の章でおそらく著者の言いたいことをマスコミの前である先生がぶちまけます。 内容のキモはココ。 ストーリーはそのものおちぶれた病院を構成する人々のちょっとした変化について。 他作品をおさえていると、かなり味わいが違うと思います。 これ単独だったら今中センセイのツイてなさに癒されてください。

Posted byブクログ

2013/02/23

前から思ってたけど、「みんなバカばっかり」とかいうチートなロリ娘みたいな台詞を30代後半女性が言ってるのがおもしろくて…←はっちゃけてるなあ。 白鳥さんは姫宮さんには田口先生をべた褒め…。 ほんと、こんなんじゃ産婦人科医になる人なんていなくなるだろうなあ。

Posted byブクログ