極北クレイマー の商品レビュー

海堂尊【著】

2009/12/28

おいおいおいおい、って言いたくなる方言満載でした。こりゃないっしょ。
内容としては、今までの「忙しすぎる病院」から一変していたような感じでした。
そして、あいかわらずいやらしく行政や官僚について書かれています。
最後の最後で、不思議な展開となりましたが、
続編はあるのかな？
2009.12.17～12.27読了

2009/12/19

極北大第一外科の八年目の医師・今中良夫はとある事がきっかけで、財政難の極北市にある「極北市民病院」に赴任する。そこで非常勤として雇われた今中は極北市民病院のずさんな実態を目撃することに。病院内の環境は不衛生、病棟スタッフ達は怠慢、そして病院の経営は極北市の「赤字五つ星」に数えられるほど悪化していた。派遣として皮膚科の姫宮香織がやってくる。姫宮の影響力が呼び起こした嵐は病院を少なからず変えていくが、唯一真っ当で人徳があり産科医療を一人で支える産科医師三枝の以前手術中に妊婦が死亡した事件を水面下で医療ジャーナリストの西園寺さやかが死んだ妊婦の遺族の広崎宏明を巻き込んで暗躍していた。医療事故、病院医療業務判定機構が絡んで地方病院の再生を建て直すために世良医師が派遣されるところで話は終わるが、今後の極北病院は立ち直るのか？

2009/12/11

内容（「BOOK」データベースより）
財政破綻にあえぐ極北市。赤字5つ星の極北市民病院に、非常勤外科医の今中がやってきた。院長と事務長の対立、不衛生でカルテ管理もずさん、謎めいた医療事故、女性ジャーナリストの野心、病院閉鎖の危機…。はたして今中は桃色眼鏡の派遣女医・姫宮と手を組んで、医療崩壊の現場を再生できるのか。

2009/12/04

姫宮さんのところまではテンポ良く楽しかったのですが・・・
どこまで続くのでしょうか？
医療ジャーナリストの目的は？

2009/11/28

内容（「BOOK」データベースより）
財政破綻にあえぐ極北市。赤字5つ星の極北市民病院に、非常勤外科医の今中がやってきた。院長と事務長の対立、不衛生でカルテ管理もずさん、謎めいた医療事故、女性ジャーナリストの野心、病院閉鎖の危機…。はたして今中は桃色眼鏡の派遣女医・姫宮と手を組んで、医療崩壊の現場を再生できるのか。

海堂尊の最新作で、姫宮とかetc、ストーリーの中で笑えたり、それなりにおもしろかったのですが、現代医療の問題点みたいなものが垣間見えてツライ感じでもあります。☆3.5。

2009/12/17

つぶれかかっている極北市民病院へ赴任してきた主人公・今中良夫は外科医。
院長には期待されるが人望がないらしく、院長のおだてに乗って意見を言ったところ、総スカン。看護婦にはしかとされる。
医局で冷や飯を食っていたので、少しのことには動じないのだが。
ぱっとしないが真面目な主人公のキャラはバチスタ以来、馴染みやすい感じ？
病院で唯一人望のあった産婦人科の献身的な医師・三枝が医療過誤を疑われ、逮捕されてしまう事態に。
その背後には政治的な謀略がうごめいていた…？
他の作品に出ていたキャラが登場するのは、ずっと読んでいるファンにはいいのかな。
特に、とんでもない病院へいきなり登場して、強者共を煙に巻きつつ圧倒する姫川の活躍ぶりは楽しい。
姿は見せないが近くの病院で救急を担当しているのはあのジェネラル・ルージュ。
面白い方に入りますね。

2009/11/25

今回は「イノセント・ゲリラの祝祭」や「ジーン・ワルツ」で触れられた産婦人科医が逮捕されるまでの経過が極北市民病院に派遣された今中視点で主に語られています。
どうして産婦人科医は逮捕されてしまったのか…その逮捕に至るまでの裏舞台では様々な思惑が絡み合って逮捕と言うシナリオが進んでいったことが分かります。
産婦人科医の現状と苦悩、財政が苦しい公立病院の現状と問題、医療に対するマスメディアの対応などがコミカルな文体と個性的な登場人物によって語られていくので楽しく理解できると思います。
二十六章「救世主」にて登場したあのお方。
まさかここで出てくるとは思わず嬉しくなりましたが、いったいどういった経緯で今のポジションに至ったのだろうかと気になりました。
いつかこの人の道のりが明らかになればいいなぁと思いつつ、極北市民病院の今後もどうなっていくのだろうかと思いました。
タイトルにある「クレイマー」の意味を読み終わってから振り返ると、なんともやるせないような気分になりました。
「クレイマー」になる前に己を顧みることが大切なのかもしれません。

2010/04/18

ハッピーエンドでもアンハッピーエンドでもない現実的のような終わり方が好きです。

評価ではなく個人的好き度数。

2009/11/16

クレイマーの意味が最初わかんんかった。文句を言う人のことだけど、いつ事件が起こるんだろうってどきどき楽しみに読んでて、そんなに起伏が激しいものがたりではないけど、読み終わった後の感じがよい。

2009/10/29

「ジーン・ワルツ」と「イノセント・ゲリラ」を読んだら次はこちら。
通称「北の案件」の一部始終で描かれるのは地方公立病院の崩壊。
現実の世界でも最近になっていくつか報道されてますね。
この要素に加えて医療ミスの概念をめぐる司法との対立が絡み合ってとてもキナ臭い展開となっております。
オイシイところを馴染みのキャラがかっさらって行きながらもオチがつかないのは現在進行形の問題だからのなでしょう、と無理矢理納得。
氷姫の出番少ないなー。