君が降る日 の商品レビュー
最後には五十嵐さんを受け入れ、2人が恋人同士になってくれたら・・と思ったけど やはりそう簡単ではないのだな・・と思った。
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3つの短編集。 「君が降る日」も「冬の動物園」もよかったけど、それが見劣ってしまうくらいに「野ばら」がよかった。 どうして若い男女は恋愛以外で繋がることができないんでしょう。
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“君が降る日”は重たかった。いい意味で。 “長き夜の章”も“浅き春の章”も、どっちも良かった。 “浅き春の章”は、よくある後日談かと思ったけど。 “五十嵐さんの闇”と、それに引き込まれそうになる気持ち。 『だけどこの人は、またここで一人ぼっちになる。一生責めながらそばにいるべき...
“君が降る日”は重たかった。いい意味で。 “長き夜の章”も“浅き春の章”も、どっちも良かった。 “浅き春の章”は、よくある後日談かと思ったけど。 “五十嵐さんの闇”と、それに引き込まれそうになる気持ち。 『だけどこの人は、またここで一人ぼっちになる。一生責めながらそばにいるべきなんじゃないかと思った。今すぐに抱き合って、お互いに建設的なことを考えられなくして永遠に月が沈まない夜の中にいればいいんじゃないかと、一瞬、本気で考えた。』 …苦しくなります。 2人だけの閉じた輪の中にこもって、現実から逃れ、絶望の中に生きることに逃げたくなる気持ち…。 未来に向かいあうよりも、過去を向いてそこに留まり続けることのほうが、ラクだから。 フネさん、好きです。 “冬の動物園”はちょっと休憩な感じ。 最後は読んでる私もすっきり。 “野ばら” 「野ばら」の意味。谷川俊太郎の詩。 私は高校時代に、男の同級生が身近にいなかったから、実感としてはあまりない。 けれど、微妙な年頃の“友達以上恋人未満”な関係って、やっぱり残酷なんでしょうね。 読み終えて、なるほど、と思いました。 表紙の切り絵、ステキです。色も好き。
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君が降る日、冬の動物園、野ばらの3つの短編集。 私は表題の君が降る日が気に入りました。 島本さんの本は切ないものが多いけど読みやすくて好きです。
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島本理生は高校生の時から読んでいますが、最近は「情緒不安定」「失恋」などの「テーマ」を持った小説を書かれているような気がします。 どの作品も、決してハッピーエンドではないのかもしれないけれども文体から優しさが出ていたのが特徴的な小説でした。
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自分が経験してない、できないことが経験できることが 読書のいいところだな、と島本理生の本を読んでいるとよく感じる。 こんなえぐられるような辛いこと経験するの嫌だもん。 でもなんでだろ、死んだ人を美化しちゃって いつまでもいつまでも引きずる気持ちわかるけど そのまま降ちゃんが生...
自分が経験してない、できないことが経験できることが 読書のいいところだな、と島本理生の本を読んでいるとよく感じる。 こんなえぐられるような辛いこと経験するの嫌だもん。 でもなんでだろ、死んだ人を美化しちゃって いつまでもいつまでも引きずる気持ちわかるけど そのまま降ちゃんが生きてたら浮気してたかもしれないし 大喧嘩してたかもしれないしそれはわかんないよなぁ。 志保だって誰でもいい人とデートしたり いけないとわかってても五十嵐さんにひきよせられちゃったりしてるし。 だからって引きずらないわけないけど どっかで線引きしないといけないんだね。 辛くて苦しくて悲しくても。
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すっきりしない終わり方が多いんだけど、そこがまた好き。 「冬の動物園」では森谷くんがいけめんすぎた。 どの物語も良い意味で、読んだ後無性に寂しくなる。
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島本さんの話は、どれもすごい痛い 読み終わった後、 痛い っていう感情が残る 恋人を亡くした人の話だけど、 他の小説みたいに前を向いて成長しようするための 作品じゃないところが好きです 3作(?)入ってるんですけど、 「野ばら」が一番すき なんか、わかるなあって感じ
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私が好みな小説。恋人の死、年下との恋、男友達 の短編集。 切なくて辛くてでも風景がうかぶ。 とても繊細な話で、私と同年代の話で同じ目線から見れた。 私は『隆ちゃん』と『志保』と『五十嵐さん』の話が心にのこった。
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図書館にて。 表題作、そもそも”大切な人が死んで悲しい”って内容のものをモチーフにしてる小説ってずるい、って思ってたけど、どんどん晴れない黒いものが増大していくようで、重かった。 「野ばら」もきっつかった…。現実にこういうことってあるよなあ。 「冬の動物園」は救いだった。ラストの...
図書館にて。 表題作、そもそも”大切な人が死んで悲しい”って内容のものをモチーフにしてる小説ってずるい、って思ってたけど、どんどん晴れない黒いものが増大していくようで、重かった。 「野ばら」もきっつかった…。現実にこういうことってあるよなあ。 「冬の動物園」は救いだった。ラストのお母さんのセリフ、かっこいい。「だけど、こんなこと言ったらアレだけど恵吾クンよりもずっと男前じゃない。やるわね」私がお母さんだったらこんなこと言えるお母さんになりたい。
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