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君が降る日 の商品レビュー

3.9

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

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2011/07/29

最初のほうで、自動車事故で恋人を失った主人公とその事故を引き起こしてしまった恋人の友人がまさか恋に落ちるなんていうひどい話ではないだろうか、と恐れましたが、そうはならなかったので救われました。とはいえ設定がベタな少女マンガのようで私にはいまひとつでした。同収の他の作品のほうが良か...

最初のほうで、自動車事故で恋人を失った主人公とその事故を引き起こしてしまった恋人の友人がまさか恋に落ちるなんていうひどい話ではないだろうか、と恐れましたが、そうはならなかったので救われました。とはいえ設定がベタな少女マンガのようで私にはいまひとつでした。同収の他の作品のほうが良かったです。

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2011/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「真綿荘の住人たち」のあとで読むと、なにか物足りない感じ(発売日が1年違うだけでこんなに違うもの?)。五十嵐さんはとても素敵なひとのようで、近づいてみると、実は彼も色々背負って生きているひと。「五十嵐さんの前の彼女はこの重さに耐えられなくなって別れたのだろう」というところでふっと笑ってしまった。

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2011/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「君が降る日」「冬の動物園」「野ばら」の3作品を収録。 「君が降る日」「野ばら」は何となく後味が悪い感じ。 島本さんの作品は、最後にはいい方向を向いて終わる作品が好きなので今回初めて島本さんの作品で「うーん」といった感想を持ちました。 けれども、やっぱり文章がすごく綺麗でやっぱり島本さんの作品は好きだなーと思いました。

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2011/03/21

もやっとするのがやや好みではあるが、 寝る前に読む本じゃなかったな…ひどくもやもやする。 夢に影響しそうだ 「あなたはそこに」谷川氏の詩。ぐさり。

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2011/03/07

切ないような、こそばゆいような、ちょっと現実から目を背けたくなるようなそんな感情がちりばめられた3部のお話からなる本。 どのお話もとても正直で純粋な人の気持ちがとてもうまく描写されていて、感情移入して読めた。 死とか愛とかって、常に隣り合わせなんだ、ということに改めて気づかさ...

切ないような、こそばゆいような、ちょっと現実から目を背けたくなるようなそんな感情がちりばめられた3部のお話からなる本。 どのお話もとても正直で純粋な人の気持ちがとてもうまく描写されていて、感情移入して読めた。 死とか愛とかって、常に隣り合わせなんだ、ということに改めて気づかされて、なんだか家族や恋人がいとおしく感じました。 すらすら読めておすすめです。 島本さんの本、同年代だからか結構好きでついつい読んでしまいます。

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2011/02/22

このじめじめした重さが、暗さが、弱さが、彼女らしさなんだなぁ。と思う。 せつなくて、つらくて、甘えて、許して、諦観して。 王道すぎて普遍的すぎて、薄っぺらく思えてしまうほど。 でも、このぐらいの感じが、リアルなのかもしれない。 リアルすぎるから、軽い嫌悪感を持ってしまうのかも。 ...

このじめじめした重さが、暗さが、弱さが、彼女らしさなんだなぁ。と思う。 せつなくて、つらくて、甘えて、許して、諦観して。 王道すぎて普遍的すぎて、薄っぺらく思えてしまうほど。 でも、このぐらいの感じが、リアルなのかもしれない。 リアルすぎるから、軽い嫌悪感を持ってしまうのかも。 「野ばら」が好き。

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2011/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

たしか3編からなる短編集です(読んだ時にレビューが書けなかったのでうろ覚えでごめんなさい)。 表題作はただただ切なくて、胸が締め付けられます。 個人的にお勧めなのは、最後に収録されている『野ばら』です。 こちらも切ないのですが、目を開かされるというか、優しい衝撃を与えられた気がします。

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2011/01/24

★★★1/2かなあ。 この本を読んで、彼女の文体はとても好きだと いうことははっきりしたけど、内容がイマイチね。。。 もうちょっと深みが欲しいというか。。。 新刊に期待。

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2010/12/29

初・島本理生。直感でこの人の本はすごく好きか苦手かのどちらかな気がしていたんだけど、すごく好きのほうでした。迷わず、もっとはやく読んどけばよかったなぁ。 するすると心に入ってきて、すとんと私の中のあるべき場所に落ちてくる。明るさはこの本に求めることはできないけど、すごく切なくて、...

初・島本理生。直感でこの人の本はすごく好きか苦手かのどちらかな気がしていたんだけど、すごく好きのほうでした。迷わず、もっとはやく読んどけばよかったなぁ。 するすると心に入ってきて、すとんと私の中のあるべき場所に落ちてくる。明るさはこの本に求めることはできないけど、すごく切なくて、胸がきゅーとなって、とてもよかった。三作品の中では特に「野ばら」が好きだな。

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2019/01/16

大好きな降ちゃんが自動車事故で死んでしまった。 気持ちの整理が出来ない私は運転していた五十嵐さんに 降ちゃんがお店の稼ぎ頭だったと言ってしまったため 五十嵐さんがお店にバイトに通いはじめる。 私も降ちゃんのお母さんも五十嵐さんと距離を置く中 弟の祐嗣君だけが普通に会話をしていた。...

大好きな降ちゃんが自動車事故で死んでしまった。 気持ちの整理が出来ない私は運転していた五十嵐さんに 降ちゃんがお店の稼ぎ頭だったと言ってしまったため 五十嵐さんがお店にバイトに通いはじめる。 私も降ちゃんのお母さんも五十嵐さんと距離を置く中 弟の祐嗣君だけが普通に会話をしていた。 私は五十嵐さんを許すことが出来るのだろうか。 表題作ほか全3編。 装丁:大久保伸子 切り絵:矢口加奈子 撮影:嶋本麻利沙 恋人の死から前に進めない志保の逡巡が よく書けていると思う。 喪失感も罪悪感もごたまぜにしたどうにもならない気持ち。 「冬の動物園」も「野ばら」も失恋が元になっていて そういう悲しい感情を昇華させるのがうまい。 ただ主人公に共感しづらいかも。

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