1,800円以上の注文で送料無料

君が降る日 の商品レビュー

3.9

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/04

恋人・降一を事故で亡くした志保。彼の母親が営む店を手伝う彼女の前に現れたのは、その事故の原因をつくった五十嵐だった。彼の存在を受け入れられない志保だったが、同じ悲しみを抱える者同士、少しずつ二人の距離が近づいていく…。(「BOOK」データベースより) この作者の文章はとても綺麗...

恋人・降一を事故で亡くした志保。彼の母親が営む店を手伝う彼女の前に現れたのは、その事故の原因をつくった五十嵐だった。彼の存在を受け入れられない志保だったが、同じ悲しみを抱える者同士、少しずつ二人の距離が近づいていく…。(「BOOK」データベースより) この作者の文章はとても綺麗。 情景描写も、微妙な心理を組み込んで描かれていて、 すべてが切ない。 ここまで切なくなれるのはスゴイと思う。 どんよりした感じがつきまとうので、読後感はあまり良くない。 五十嵐さんと爽やかにいい関係になるのかと思ったら、とんでもない。 ただ、大学の友達の矢部さんのキャラが唯一の救い。 島本さんの作品(の登場人物)に共通する、底知れない暗さはなんなんだろう。 めいっぱい惹き込まれてしまう。 この中に収録されている「冬の動物園」が一番好き。

Posted byブクログ

2011/09/18

島本理生の本は2冊目です。この作品でぐんと評価が上がってしまいました。5つ☆と迷いました。なんてすばらしいんだろうって思って。内容に触れることを書くので読んでいない方はパスして下さい。冒頭の展開が急過ぎると思った。いきなり恋人が事故に遭い、救急治療室の場面になる。それなのに真摯な...

島本理生の本は2冊目です。この作品でぐんと評価が上がってしまいました。5つ☆と迷いました。なんてすばらしいんだろうって思って。内容に触れることを書くので読んでいない方はパスして下さい。冒頭の展開が急過ぎると思った。いきなり恋人が事故に遭い、救急治療室の場面になる。それなのに真摯な文章で恋人・降一の痛ましさ描かれ文章に釘付けになった。物語に引きこまれ涙がにじむ。自分でもびっくりだ。こんなに唐突にお話の死に泣いてしまうなんて。そんなふうに恋人の死から始まる物語はその後の展開も心に深ーく沁み入った。悲しみだけが浮き立つのでなく、奥深くに抱えている者の生きる日常がよけい悲しい。志保が福岡に行き、五十嵐さんの深いところのものに気づいた場面や降一の気持ちに思い当たった場面。気持ちをぎゅっと掴まれ、胸が熱くなった。すごい才能の持ち主だとつくづく思った。短編で「冬の動物園」と「野ばら」も収録されています。どちらも大好き。特に「野ばら」のラストの美しさにしびれました。

Posted byブクログ

2009/10/04

8/31 この手の本としては非常におもしろかった。軽い、のに軽いだけじゃなくて言葉がきちんと選ばれている感じ。人を失くすということに対しての心の経過が。「自分のせいだと責めることは自分のためによくない。ただ流れるのをじっと待つの」とか、わかるなあ。テイストは少女漫画のようで、書い...

8/31 この手の本としては非常におもしろかった。軽い、のに軽いだけじゃなくて言葉がきちんと選ばれている感じ。人を失くすということに対しての心の経過が。「自分のせいだと責めることは自分のためによくない。ただ流れるのをじっと待つの」とか、わかるなあ。テイストは少女漫画のようで、書いてあることはきちんと洗練されていて、やぱ島本理生好きだなあと思いましたことよ。

Posted byブクログ

2009/10/04

とにかくよかった。 彼女の書くキャラクターはいつもどこか寂しげ。 でも、すごくやさしさがある。 だからつい、気になっちゃうのかも。

Posted byブクログ

2009/10/07

なんとなくまた、書き方が変わったように感じました。何かが違う、と違和感を感じ続けながら読みました。言葉の選び方も、登場人物の行動も。以前の彼女の小説のようには感じられなくなってしまって、残念。

Posted byブクログ

2009/10/07

2009.8.28 暗く重い感じはいつもどおりなんだけど、気持ちの揺れなどの 細やかさに比べて、行動があまりにちょっとちょっと・・・と いう感じ。 「君が降る日」長き夜の章        浅き春の章 「冬の動物園」 「野ばら」

Posted byブクログ

2009/10/04

ハッピーエンド派の私は、途中でかなりやきもきしてしまいました。 普通はここでくっついちゃうだろう?とか。えええーそこでそうなるか?とか。 表題作が1番読んでて辛かった。痛いのほうが表現としては近いかも。 話は面白かったですが、読了後どよんと暗くなりました。

Posted byブクログ

2010/01/24

 今回もするりと抜けていくような文体だった。表題作よりも「野ばら」が印象に残った。友達という大きなカテゴリーは優しい反面、恐ろしいほどに残酷なトゲを持っている。無邪気だからこそ、そのトゲは内側に食い込むように思える。

Posted byブクログ

2009/10/04

表紙と題名で手に取りました。 最後まで読んで、かならずしもすっきりしたわけではないけれど、どの作品も好きだと思いました。 納得できたわけではないけれど、他の作品も読んでみたいと思うというのははじめてかも。 多分、この人の文章が好きなんだと思います。雰囲気は間違いなく好き。 心...

表紙と題名で手に取りました。 最後まで読んで、かならずしもすっきりしたわけではないけれど、どの作品も好きだと思いました。 納得できたわけではないけれど、他の作品も読んでみたいと思うというのははじめてかも。 多分、この人の文章が好きなんだと思います。雰囲気は間違いなく好き。 心の細やかな動きを丁寧に書いていて、答えのないもやもやっとした感情を感じました。 あえてどれが好きかというならば冬の動物園が好き。 森谷君はかっこよすぎる・・・!

Posted byブクログ

2009/10/07

やっぱり島本理生すきだ。 恋人が亡くなった後の話を書いた本。 綺麗に泣けるだけの本じゃなくて、もっとリアルに2人の関係を見つめてあって深いって思った。 べたな設定をべたに終わってないのが良い。

Posted byブクログ