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君が降る日 の商品レビュー

3.9

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2009/10/07

死を話の中に入れてしまうと途端に陳腐になってしまうのは何故だろう。 嫌いじゃないけど、取り立てて好きでもない話。

Posted byブクログ

2009/10/04

島本理生らしい。 おきにいりは、『野ばら』 野ばらの棘のようなひりひりとした切なさ。 表情や動作で切なさとか喜びの感情を表現するのがうまい。

Posted byブクログ

2010/04/28

恋人をある日突然失って、自分を見失ってしまうことに恐れを抱いた。もう一生あえないことは死んだもおなじことだと。 主人公の志保が、事故の原因を作った五十嵐に会いに行ったところから、永遠のさよならをするところで、泣いてしまう。 傷を塩でこすることをしなければ、納得がいかなかった。そこ...

恋人をある日突然失って、自分を見失ってしまうことに恐れを抱いた。もう一生あえないことは死んだもおなじことだと。 主人公の志保が、事故の原因を作った五十嵐に会いに行ったところから、永遠のさよならをするところで、泣いてしまう。 傷を塩でこすることをしなければ、納得がいかなかった。そこで二度目のさよならをすることで、永遠の愛を封印しようとしたのだろうか。 痛すぎて、嗚咽がこぼれた。また強制終了的な終わり方に、無常感を感じる。 三作収録されているが「野ばら」がよかった。恋の残酷さが透明な雰囲気と共に描き出されている。

Posted byブクログ

2009/10/04

恋人の降一を事故で亡くした志保。彼の母親が営む店を手伝う彼女の前に現れたのは、その事故の原因をつくった五十嵐だった。皮肉にも同じ悲しみを抱えることで繋がる2人。最初はお互いを遠ざけていたが―――。 表題作は島本理生らしい切なくて泣きたくなるような物語。どうしても埋められない孤独の...

恋人の降一を事故で亡くした志保。彼の母親が営む店を手伝う彼女の前に現れたのは、その事故の原因をつくった五十嵐だった。皮肉にも同じ悲しみを抱えることで繋がる2人。最初はお互いを遠ざけていたが―――。 表題作は島本理生らしい切なくて泣きたくなるような物語。どうしても埋められない孤独の影と闘う志保や五十嵐が切ない。他2作も素敵な話。『冬の動物園』は心があたたかくなる。『野ばら』ではラストの谷川俊太郎の詩がすごく活きていた。

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2011/07/19

島本さんの文章、透き通る空気のようで(空気が透き通るのは当たり前なんだけど)好きだったのですが、どこかお話の中の大事なところがカチッとこないなぁ、と思っていたんですよね。でも、この作品集は、その「カチっ」が来た!って感じで、今までで一番好きなお話だと思います。表題作より、他の二編...

島本さんの文章、透き通る空気のようで(空気が透き通るのは当たり前なんだけど)好きだったのですが、どこかお話の中の大事なところがカチッとこないなぁ、と思っていたんですよね。でも、この作品集は、その「カチっ」が来た!って感じで、今までで一番好きなお話だと思います。表題作より、他の二編が好みだった。英会話スクールで知り合った男子高校生となぜかデートをしてしまうOLの「冬の動物園」、高校の同級生が主人公にとっては友だちで、その彼にとっては・・というテーマだけはかなり陳腐な「野ばら」。でも、その彼の兄の描写がとてもよくて、何より、谷川俊太郎の詩「あなたはそこに」の配置がストンとお話を引き受けてくれて、あぁ、上手だなぁ、と。これは誉め言葉にはならないのかもしれないけど、初期のよしもとばななの匂いに似ている、と思いました。今でもよしもとばななは出れば読む、の作家さんなのですが、正直、なんか方向が違ってきているなぁ、ばななさんが癒されると言っていても、それが私には伝わってこなくて逆に少し疲れるんだよね、って思ってるんですが、初期の、繊細ながらしっかり自分の思いを口に出せたり、人に気遣いを見せるのを厭わない登場人物たちがとても好きだったので。「冬の動物園」の男子高校生、とても好きでした。

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2009/10/04

中編の『君が降る日』。 島本さんが得意な、はりつめた心を持つ少女のお話。 終わり方が唐突で、それまでの余韻が急に断ち切られ、あれ?と戸惑った。 短編の『冬の動物園』と『野ばら』はきちんと物語がまとまっていて、特に『野ばら』の最後は胸がきりりと痛んだ。 主人公の自分でも気付いてい...

中編の『君が降る日』。 島本さんが得意な、はりつめた心を持つ少女のお話。 終わり方が唐突で、それまでの余韻が急に断ち切られ、あれ?と戸惑った。 短編の『冬の動物園』と『野ばら』はきちんと物語がまとまっていて、特に『野ばら』の最後は胸がきりりと痛んだ。 主人公の自分でも気付いていない感情が、最後で立ち上ってきて、たまらなくなる感じ。 島本さん自身後書きで"個人的にとても好きな作品"と述べていて、私もこんな作品を読みたいな、と思わされた作品だった。

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2009/12/01

この作家さん、同年代ってことで、新作が出ると、なんとなくチェックしてますw 『冬の動物園』が好きです。 この人の書くお話って、痛かったり切なすぎたりする恋愛が多いと思ってるのだけど、 今回のは、ちょっとあったかさみたいのを感じました。 『野ばら』は、祐くんが切ないなぁ。

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2012/02/07

2012.02.06. 久しぶりに読んだら、途中でボロボロ泣いてしまいました。2年前読んだ時は、泣いていないのにね。最近、涙もろいのかな。五十嵐くんの闇に、惹かれてしまいます。実際にそんな人を受け入れられるキャパシティは、私にはないのですが。島本さんと、感性が似てるんだろうな。幸...

2012.02.06. 久しぶりに読んだら、途中でボロボロ泣いてしまいました。2年前読んだ時は、泣いていないのにね。最近、涙もろいのかな。五十嵐くんの闇に、惹かれてしまいます。実際にそんな人を受け入れられるキャパシティは、私にはないのですが。島本さんと、感性が似てるんだろうな。幸せになれない恋はもうしたくないとか、自分のこといろいろ考えてしまいました。 2010.06.06. 泣きそうになる。真っ暗な部分をひとりでは抱えきれない時、人は誰かと抱き合うんだろうか。「野ばら」は、タイトルがうまいっ。 2009.04.30.  胸がひりひりする。すごく、ずっと泣いてしまいたい気持ちだった。「ナラタージュ」が1番好きだったけど、「君が降る日」に変えます。彼女の描く主人公の女の子たちは、似ていると思う。だけど、少しずつ強くなっているとも、思う。

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2009/10/04

わたしの好きな作家さんの一人である島本理生さんの新作です。 この人の新作はどうしてもハードカバーで買ってしまうくらい好き。 今回のお話は「大切な人の死によって出会った男女を描いた切なくも儚い恋愛小説」(ハードカバー帯より)でした。 ●君が降る日● 交通事故で亡くなった降一。 そ...

わたしの好きな作家さんの一人である島本理生さんの新作です。 この人の新作はどうしてもハードカバーで買ってしまうくらい好き。 今回のお話は「大切な人の死によって出会った男女を描いた切なくも儚い恋愛小説」(ハードカバー帯より)でした。 ●君が降る日● 交通事故で亡くなった降一。 その車を運転していた五十嵐さんと降一の彼女・志保。 降一のお母さんと弟の祐嗣。 降一が亡くなったことで前に進むことの出来なくなってしまった人たちの再生の物語。 亡くなった降一がつなぐその関係はとても複雑で単純に恋愛にはならない。 寂しさが溢れたとき、誰かのぬくもりを求めたくなる。 でもそれは恋愛ではなく、簡単に誰も幸せになれない。 いつか思い出になることを頭ではわかっていても、すぐに理解して行動には移せない。 もどかしくて、ハッピーエンドではなかったことがリアルで、切なかった。 残された人たちは未来を生きるために自分で前を向かなければいけない、でもそれは簡単に出来ることではないと考えさせられたお話でした。 福岡の地名(博多、太宰府、天神、呉服町)がたくさん出てきたので地元民としては珍しくて新鮮でした(笑) ●冬の動物園● 年下の高校生・森谷君と社会人(と思われる)美穂。 ずうずうしくもプライベートに入り込んでくる森谷君。 彼氏に別れを告げられたばかりの美穂にはありえないことで、でもその強引さが気になり始める。 新しい恋の始まりを垣間見た、続きが気になるお話でした。 ●野ばら● 男女の友情が成り立つ物語。 わたしはそこに恋愛が成り立てばステキなのにな、と思ったりしたけど、友情というひとつの形として男の子のぶっきらぼうな優しさが好きだな〜と思ったお話でした。

Posted byブクログ

2009/10/04

3つのお話が収録されています。 3つめの『野ばら』が好きです… 谷川俊太郎さんの詩とともに、切なさが胸にささります。

Posted byブクログ