君が降る日 の商品レビュー
「君が降る日」という話がメインですが、 他にも「冬の動物園」と「野ばら」という短小説が入ってました。 どれも面白かったけど、特に「冬の動物園」と「野ばら」が面白かったかな(*^_^*)
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恋人が事故で死んだ。 降一は死んで、一緒にいた友人の五十嵐さんだけが生き残った。 愛する人を失った悲しみ、五十嵐さんの抱える孤独、途方も無い日々。 [君が降る日] 短篇 著者のは、なんかこう、傷ついた私、っていう主人公が多くて読んでてめまいがする(ぇ ボーリングいくのにスカートとか、人ん家いくのにブーツとか、 死んだ彼氏の友人と体の関係もつとか それってちょっとないわーっていうのが多くて… いまいち共感不足…)^o^(
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島本理生の新巻!わーい。 短いからすぐに読めるけど、読めば読むほどじわじわ良さがあって何度でも読みたい。 「君が降る日」 愛する人がいなくなってしまうってことがどうしても想像できなくて いろんな感情が降ってくるんだけど、それは断片だけで全体像にならない。 このお話を咀...
島本理生の新巻!わーい。 短いからすぐに読めるけど、読めば読むほどじわじわ良さがあって何度でも読みたい。 「君が降る日」 愛する人がいなくなってしまうってことがどうしても想像できなくて いろんな感情が降ってくるんだけど、それは断片だけで全体像にならない。 このお話を咀嚼するにはまだ時間がかかるみたいです。 「冬の動物園」 ねぇ、彼氏と別れて、淋しいのと悲しいのと、どっち? 大切な人がいなくなったらこの問いを思い出そうと思った。 淋しいと悲しいって、似てるようで全然ちがう。 「野ばら」 いちばん好きー。 祐の気持ちは一回も語られないけど、それでも痛いくらい伝わってきて、詩を読んだ瞬間もう泣きそうだった。 祐が佳乃を好きではなかったら、たぶんずっとお互い大切な存在でいられたのに。 佳乃が祐を男の人として好きになれたら、たぶん最高のパートナーだったのに。 仕方がないけど、かなしい。そんなこともあるんだなぁ。
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曖昧な感じというか、そんな感じが好きかな。 ぼんやりとした喪失感というか。 君が降る日の矢野さんが好き。
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死んじゃう系はやっぱり読んでて辛くなる。五十嵐さんなんかほっといてとっとと帰れば良かったのに。 その辺の感情が分からなかった。 年下とのやつは一番良かった。 でもやっぱり若いってだけに今後の不安が残るけど、いい子だなーって思った。 最後の話はまず、祐に対しての気持ちが本当に友人な...
死んじゃう系はやっぱり読んでて辛くなる。五十嵐さんなんかほっといてとっとと帰れば良かったのに。 その辺の感情が分からなかった。 年下とのやつは一番良かった。 でもやっぱり若いってだけに今後の不安が残るけど、いい子だなーって思った。 最後の話はまず、祐に対しての気持ちが本当に友人なのかが最後まで疑っちゃった。祐でいいじゃんって思うけどね。ってか妹みたいな女が一番嫌いだった。
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喪失と気づき。失ってからでは遅いけど、でも、失うからこそ得られるのだとも解釈できる。やっぱり何事も見方次第なのだ。 表題作「君が降る日」 これからもずっと一緒にいるはずだった降ちゃん。辛さも悲しさも怒りもすべて覆ってくれるくらいのしあわせに包まれていた日々。もう戻らない。もう帰...
喪失と気づき。失ってからでは遅いけど、でも、失うからこそ得られるのだとも解釈できる。やっぱり何事も見方次第なのだ。 表題作「君が降る日」 これからもずっと一緒にいるはずだった降ちゃん。辛さも悲しさも怒りもすべて覆ってくれるくらいのしあわせに包まれていた日々。もう戻らない。もう帰れない。だけど、気づく。果たして自分が思い描いていた未来が、失ったと思っていた未来が、本当にその死のせいで叶わなくなったものであったのか、と。 「冬の動物園」 見えていなかったものが見えたとき、人は動き出せるのかもしれない。反対も然り。英会話スクールでの年下との出会いなんて素敵すぎる、なんて思ってしまったのは紛れもなく私です。 「野ばら」 最後の1ページ。もうほんとにそれだけ。いや、それだけではないんだけど、もうそこに息苦しくなるくらいのぜんぶが詰まってた。たったひとつ、それだけでいいのに。無知は、残酷なんだろうか。 『おまえは、俺の、なに』
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表題作は恋人を失った女性と、その恋人を死なせてしまった男性の話。 降ちゃん(君が「降」る日と「降」ちゃんなことに今気がついた…)が志保を振って、志保が五十嵐さんとくっつくような未来もあったのかなと思った。五十嵐さんの一番の問題は降ちゃんを死なせてしまったことではないからどちらにせよ無理だったかな。 この二人、特に五十嵐さんは、この先一生あの闇を抱えて生きていくのだろうか。苦しい話だった。 「君が降る日」や「野ばら」は美しいけれど、個人的には「冬の動物園」が好きでした。苦しい話に挟まれた箸休めのような、ほっとできる良い話。
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この世界観が好きだった。 どこか透明で、儚くて、胸が痛くて。 誰かを好きになって、少しずつ近づいていくあの時の緊張感のような。 「君が降る日」 「冬の動物園」 「野ばら」の三作。 「君が降る日」が一番好きだった。 どうしようもない想いだけど、すごくわかる気がして。 自分が、どこか...
この世界観が好きだった。 どこか透明で、儚くて、胸が痛くて。 誰かを好きになって、少しずつ近づいていくあの時の緊張感のような。 「君が降る日」 「冬の動物園」 「野ばら」の三作。 「君が降る日」が一番好きだった。 どうしようもない想いだけど、すごくわかる気がして。 自分が、どこか危うい人に惹かれてしまいがちだからかな?
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《野ばら》の痛々しさが好き。 祐くんが佳乃に詩の話をするところは、彼なりの小さな告白だったんだろうな。 お互い大切でも、恋人っていう明確な関係がないと、ずっと一緒にいられないもどかしさ。
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表題作の前後篇を含む四つの短編小説集。 島本さんの綺麗で独特な言い回しが随所に見られました。ちょっと巧い言い回しに走りすぎるきらいがあるように感じて、若干あ読みにくい部分もあったけど、それも含めて島本さんらしいのかな、と。 おれは表題作よりも「冬の動物園」と「野ばら」の方が好きで...
表題作の前後篇を含む四つの短編小説集。 島本さんの綺麗で独特な言い回しが随所に見られました。ちょっと巧い言い回しに走りすぎるきらいがあるように感じて、若干あ読みにくい部分もあったけど、それも含めて島本さんらしいのかな、と。 おれは表題作よりも「冬の動物園」と「野ばら」の方が好きです。 それと、おれはこの本の装丁がとても好き。すごく美しくて印象的で、装丁買いしたようなもんでした。
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