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君が降る日 の商品レビュー

3.9

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

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2017/01/29

切ないというか、淋しくて、儚い。 島本さんの話を読むといつもそう感じる。 私的にはもう少しハッピー要素が欲しかった気持ちがしました。 2017.1.29

Posted byブクログ

2017/01/06

面白かった。 人を好きになることに不器用な女の子の物語。 君が降る 恋人を交通事故で亡くしそれをずっと引きずっている女の子の話 忘れる必要はないが、もう少し時間が必要か。 冬の動物園 振られて、未練を引きずっている女の子の話。 生意気な年下の高校生にリードを許してしまう。 モ...

面白かった。 人を好きになることに不器用な女の子の物語。 君が降る 恋人を交通事故で亡くしそれをずっと引きずっている女の子の話 忘れる必要はないが、もう少し時間が必要か。 冬の動物園 振られて、未練を引きずっている女の子の話。 生意気な年下の高校生にリードを許してしまう。 モヤモヤがスッキリする。 野ばら 自分は一歩引いて、譲ってしまう女の子の話。 何かと気をもんでくれるしっかりした同級生、祐の兄にほんのりと、ふんわりと惹かれるが一歩引いて妹に先を越されてしまう。 数年後祐の気持ちに気づくが..... 人間関係に臆病というわけではないが、もう一、二歩踏み込むことができれば..... 女の子が女に変わる間際の機微がそこはかとなく危うく描かれている。

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2016/09/25

島本さんの小説を読んだのは初めてです。 図書館の書棚からなんとなく手に取った一冊です。 情景描写が素晴らしいですね。

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2016/08/22

3編の切ない恋愛。心の中での、もどかしさをこんなに素敵な文章で紡いでいくのは 島本理生さんならでは。 そっと寄り添うように優しく見守っていている自分を感じさせてくれます。 喪失感を埋めるのはなんなんだろう。 苦しさにもがいてこのまま永遠に立ち直れないのではと 悲しみのどん底に...

3編の切ない恋愛。心の中での、もどかしさをこんなに素敵な文章で紡いでいくのは 島本理生さんならでは。 そっと寄り添うように優しく見守っていている自分を感じさせてくれます。 喪失感を埋めるのはなんなんだろう。 苦しさにもがいてこのまま永遠に立ち直れないのではと 悲しみのどん底に落ちていく自分と向き合っていく人物たちがみんな愛おしくかったなぁ。 だけどそばでそっと見守りながらもっともっと深い感情を押し殺していた脇役の男性たちが素敵だった。

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2016/08/07

恋人を事故で失った志保と、恋人の友人であり、恋人を死に追いやった五十嵐。2人の距離感が時にピリピリと、時に温かく伝わってくる。恋人の実家や志保の前に度々訪れる五十嵐を、始めは微妙に感じていたけど、徐々に変化していった。初めて読む作家さんだけど、人物の描き方が好みなのかな。他の2作...

恋人を事故で失った志保と、恋人の友人であり、恋人を死に追いやった五十嵐。2人の距離感が時にピリピリと、時に温かく伝わってくる。恋人の実家や志保の前に度々訪れる五十嵐を、始めは微妙に感じていたけど、徐々に変化していった。初めて読む作家さんだけど、人物の描き方が好みなのかな。他の2作も表題作に劣らずとても好き。他の作品も読んでみよう。

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2014/11/10

「君が降る日」 交通事故での大切な人との別れ、というのは 私にとって、 とてもじゃないけど読みたくないテーマである。 結局、生きていくしかないのだというのをとても離れたところから見つめていながらも、 締めくくりで、はっとした。 思わず何度も彼からのメールの部分を読み返してしまっ...

「君が降る日」 交通事故での大切な人との別れ、というのは 私にとって、 とてもじゃないけど読みたくないテーマである。 結局、生きていくしかないのだというのをとても離れたところから見つめていながらも、 締めくくりで、はっとした。 思わず何度も彼からのメールの部分を読み返してしまった。 「冬の動物園」 こんな女性、好きじゃない。(わたし自身を見ているようで。) それでもラストにはすっきりしたし、お母さんの一言にも思わずサムズアップしたくなった(笑) 「野ばら」 映像としてでも、見たい。と思った。 そして、私と友人の関係についても、ふとおさらいしてしまった。

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2014/08/14

なんとも素敵な本だった。 表題作である中編の「君の降る日」。 短編の「冬の動物園」と「野ばら」。 「君の降る日」は、彼しか見えてこなくて、突然その彼がいなくなってしまったことへのやるせなさ、浮き彫りになる空虚な時間が書かれていた。登場人物の想いがそれぞれ痛いほど一途なこの作品は...

なんとも素敵な本だった。 表題作である中編の「君の降る日」。 短編の「冬の動物園」と「野ばら」。 「君の降る日」は、彼しか見えてこなくて、突然その彼がいなくなってしまったことへのやるせなさ、浮き彫りになる空虚な時間が書かれていた。登場人物の想いがそれぞれ痛いほど一途なこの作品は、見ていて切なくなった。 「冬の動物園」では、能天気に見えてた男子高校生の気配りが印象深かった。誰かの簡単な一言で肩の荷がすっとおりることは、よくあるのかもしれない。 「野ばら」は、ただただ切なかった。ただの恋愛感情よりも、結びついた友情の方が複雑で難しいとこれを読んで思った。谷川俊太郎の「あなたはそこに」という詩が一部引用されていたので、全文確認したい。

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2014/05/27

少女漫画で言うとこの絵がうまい。例えや描写がスッと入ってくる。キャラクターの立たせ方もうまい。 ただ君が降る日、主人公が降ちゃんの母親や降ちゃんに対して無自覚で鈍感なのが気になる。 実際作品の良し悪しにそこは関係ない。それはそれで若い女としてのリアリティーはあるし、話自体にはグイ...

少女漫画で言うとこの絵がうまい。例えや描写がスッと入ってくる。キャラクターの立たせ方もうまい。 ただ君が降る日、主人公が降ちゃんの母親や降ちゃんに対して無自覚で鈍感なのが気になる。 実際作品の良し悪しにそこは関係ない。それはそれで若い女としてのリアリティーはあるし、話自体にはグイグイひきこまれるパワーはある。 がしかし、話の流れもあるとしても、この女の建前力は強すぎる。 この話を女子はどう読むんだろう、どうしてもゲスい男的目線で読むと胸くそ悪い話でもある。とはいえ、恋人の死を描くなんてのは、どうやったっていわゆる恋愛小説には不向き。 二つ目の作品はすごくいい。こういうのでいい。森谷くんとのやりとりは、緻密に計算されている。きれいにはまってる。ややはまりすぎている。 三つ目 借りた漫画が入ってたから、というのがいい!この腕の何割かは聖人さんと同じ細胞で作られているんだ、と思うだけで胸が締め付けられた、もいい。 妹と聖人のくだりは無茶苦茶だったけど、祐と主人公の関係がいい。こういう気持ちの移り変わり、高校生位の二人の関係ってあんまり記憶にないけど、読んで整理すると確かにこんなだった気もしてきた。

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2014/04/06

惹き込まれる 惹き込まれる 読み進められなかった本というのもある中、この三編の物語はどれもするすると私の中に入ってきた。 どうしてだろう。 久しぶりに食いついて読んだ。母にご飯だよーと言われても すぐにこの本を手放したくなかった。 恋愛って上手くいかない。 同じことを言われて...

惹き込まれる 惹き込まれる 読み進められなかった本というのもある中、この三編の物語はどれもするすると私の中に入ってきた。 どうしてだろう。 久しぶりに食いついて読んだ。母にご飯だよーと言われても すぐにこの本を手放したくなかった。 恋愛って上手くいかない。 同じことを言われても、その時その瞬間の自分の心がどんな状態だったかによって受取り方が違うんだ。私たちは悩むし悲しむし怒るし喜ぶし。 本当に厄介。だけど、それが人なんだね。 読んで良かった。 本当に良かった。

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2014/03/23

この人は本当になんて繊細で静かで降るように文章を紡ぎ出す。 若いのになぁ。若いからこそかなぁ。 感心する。 登場人物に惚れてしまう。 降ちゃんも五十嵐さんも森谷君も祐もみんな違うタイプだけど、それぞれに素敵で。 たくましくて知的で脆くて男らしい。 今回も一駅、乗り過ごしてしま...

この人は本当になんて繊細で静かで降るように文章を紡ぎ出す。 若いのになぁ。若いからこそかなぁ。 感心する。 登場人物に惚れてしまう。 降ちゃんも五十嵐さんも森谷君も祐もみんな違うタイプだけど、それぞれに素敵で。 たくましくて知的で脆くて男らしい。 今回も一駅、乗り過ごしてしまった。 島本理生、私のベスト3に入る作家。

Posted byブクログ