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君が降る日 の商品レビュー

3.9

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

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  3. 3つ

    33

  4. 2つ

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2014/03/07

悲しみを見ないふりするのは少しだけ上手になっていた。 自分で作った鈍感をオブラートにして、 感情も喜怒哀楽もすべて包み込んでしまえばいいのだ。 この言葉が物語る世界は、 現実そのもので、 物音鳴らすことなく 自分の近くで存在をあらわにするなあ、と 思ったのでした。

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2013/12/08

13/12/08 「志保さんは、僕の中にいる降一に会いに来たんですね」 ああこわい。おんなはなんてこわいのかしら。笑

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2013/06/28

野ばらが良かった。 他のも心に染みるけど、簡単にホテルについていってセックスしてしまったり、タバコを吸うシーンが多かったりが自分とは違っていて違和感があった。

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2013/05/23

久々の島本理生。今回は、交通事故で恋人をなくす人の話。 「かけがえのないものを失ったけどもう遅い、でも生きている」を描くのが本当にうまい。人間の心の弱さや、揺れ動きが、スタンダードに伝わってくる。いたって普通の登場人物たちが、まるで自分の知人のようにすぐ近くで物語を進める。 高校...

久々の島本理生。今回は、交通事故で恋人をなくす人の話。 「かけがえのないものを失ったけどもう遅い、でも生きている」を描くのが本当にうまい。人間の心の弱さや、揺れ動きが、スタンダードに伝わってくる。いたって普通の登場人物たちが、まるで自分の知人のようにすぐ近くで物語を進める。 高校の時からずっと付き合っている彼氏って、どんな存在なんだろう。数年しか付き合っていなくても、まるで運命共同体で、結婚することを疑わなくて、間違いなく明日も一緒にいると思えるんだろう。 冒頭で、交通事故に遭ってから「降ちゃん」が死ぬのは一瞬だ。 五十嵐さんは、影付きの不思議な加害者だ。全然、好きになれないのに、気づいたら惹かれてしまう怖さがある。 表題作は、なんだかすんなりわかりすぎてしまって、気が滅入る作品だった。 お気に入りなのは動物園の話。ずっと付き合っていた彼氏に新しい女の子ができてふられて、悲しみにくるまっている時に、年下の男の子と触れ合って、なんだ別れて良かったじゃん、って今後思えそう!という、希望がちらちら光って終わるから、好き。 島本理生やっぱりすごい。この人は、些細な出来事と少ない登場人物で、人の転機を果てしなく描いて行く素晴らしい作家だと思う。 ごちそうさまでした!

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2013/05/03

収録されている三話ともはずれなし。 特に「野ばら」。 焼け跡を見に行った少年には、言葉にできない魅力があった。

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2013/04/04

物語のリズムが心地よかったです。「冬の動物園」のラストが特に好きでした。そうやって解放してくれる人がいることは幸せだな、と。

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2013/03/04

(「BOOK」データベースより) 恋人・降一を事故で亡くした志保。彼の母親が営む店を手伝う彼女の前に現れたのは、その事故の原因をつくった五十嵐だった。彼の存在を受け入れられない志保だったが、同じ悲しみを抱える者同士、少しずつ二人の距離が近づいていく…。「君が降る日」他、二編収録。

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2013/02/17

恋人の降一を事故で亡くした志保。その車を運転していた降一の親友・五十嵐。彼に冷たく接する志保だったが、同じ哀しみを抱える者同士、惹かれ合っていく「君が降る日」。結婚目前にふられた女性と年下の男との恋「冬の動物園」。恋人よりも友達になることの難しさと切なさを綴った「野ばら」。恋の始...

恋人の降一を事故で亡くした志保。その車を運転していた降一の親友・五十嵐。彼に冷たく接する志保だったが、同じ哀しみを抱える者同士、惹かれ合っていく「君が降る日」。結婚目前にふられた女性と年下の男との恋「冬の動物園」。恋人よりも友達になることの難しさと切なさを綴った「野ばら」。恋の始まりと別れの予感を描いた三編を収録した恋愛小説。 ----- 軽めの恋愛小説だろうと期待せずに読んだら 繊細な表現ともどかしさに、胸が締め付けられる内容。 死が関連しているからかもしれないけど、主人公の心のいたさが突き刺さる。 久しぶりに恋愛ネタでいいなと思う一冊だった。

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2012/10/29

とにかく、「野ばら」が素晴らしかった。 最後の1ページを見たときのあの気持ちは言葉では言い表せない。 直接語られているわけではないのに、いや、だからこそ痛いほど伝わってきた。

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2012/10/05

一番最初に読んだ島本理生さんの本。 理生さんの本は恋愛小説に見えない恋愛小説だから好き。 ドロドロした展開とかもなくて、淡々とした2人の日常を綴っているみたいだから読みやすい。

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