不毛地帯(5) の商品レビュー
戦後のシベリア抑留から総合商社のビジネスマンとしての戦いを描いた物語。時代背景に思いを馳せながら熱い気持ちにさせてくれる。時代は違えど何かに熱く取り組むことの素晴らしさと儚さ。名作だと思う。
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「もし戦争が起れば、油の価格は非常な高騰を来たしますから、この際、油の井戸元を自分の手で握っておくことは、必須のことと考えます」 現在、ホルムズ海峡が封鎖され、物流、エネルギーの問題が国民の生活を脅かそうとしている最中に、昭和から令和に投げられている言葉の正確さに慄きながら読み...
「もし戦争が起れば、油の価格は非常な高騰を来たしますから、この際、油の井戸元を自分の手で握っておくことは、必須のことと考えます」 現在、ホルムズ海峡が封鎖され、物流、エネルギーの問題が国民の生活を脅かそうとしている最中に、昭和から令和に投げられている言葉の正確さに慄きながら読み進めた。 「これは架空の物語である。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、出来事と類似していても、それは偶然に過ぎない。」 緻密な取材に基づいた作品は未来を予言するのかもしれない。 総合商社の仕事の働き方も縁がなく知らないことが多かったが、戦後行動経済成長を支えた働き方と実績なんだと分かった。小説以外でも知識を深めたい。 そういう社会のあり方に女性の意思決定って無かったんだなというのがまざまざと思い知らされるね… 千里と壱岐はある意味アーバンな関係に落ち着いたけど。
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ソ連軍に捕まり、シベリアで抑留生活を余儀なくされた主人公が、日本に戻り商社の中で成り上がっていく話です。 戦後のどん底の日本を、先進国まで成長させた自分の祖父世代は、こんな志で仕事をしていたのかなと思うと、胸が熱くなります。 内容も濃いですが、ページ数も多いので、読むのに結構時間...
ソ連軍に捕まり、シベリアで抑留生活を余儀なくされた主人公が、日本に戻り商社の中で成り上がっていく話です。 戦後のどん底の日本を、先進国まで成長させた自分の祖父世代は、こんな志で仕事をしていたのかなと思うと、胸が熱くなります。 内容も濃いですが、ページ数も多いので、読むのに結構時間がかかってしまいましたが、楽しく読めました。
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この本は読んで10年以上経つが 壱岐の男としてのカッコ良さに今でも羨望の眼差しを向けている。きっと山崎豊子さんの理想の男像だったんじゃないかなぁ
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大門社長が70歳をすぎて、老醜を晒すようになり、油田開発の成功を花道に引退させるにあたり、壹岐も退社することになる。中小企業でも同じであるが、かつて凄く頑張っていた経営者が70を過ぎてその地位に固執する姿はあまり見たくないものである。 第五巻まで読み終わって、軍国教育を受けて戦...
大門社長が70歳をすぎて、老醜を晒すようになり、油田開発の成功を花道に引退させるにあたり、壹岐も退社することになる。中小企業でも同じであるが、かつて凄く頑張っていた経営者が70を過ぎてその地位に固執する姿はあまり見たくないものである。 第五巻まで読み終わって、軍国教育を受けて戦争を戦って悲惨な目に遭った軍人が、戦後の日本において経済競争を戦う姿はどこにでも多くあったのだと思う。そして彼らの大変な努力が、日本の経済復興を支えたのは事実だ。しかしそんな彼らの世代さえ晩年はなかなか後進に道を譲らず、次の世代がうまく育たなかったことが今日の日本の低迷を招いているのだと思う。彼らの基準からすると戦後生まれで飽食の世代を頼りなく思った側面もあったであろうが、ポストに固執する人も多かったと思う。そんな人間が運営するのだからどんな企業もどんな名家もきっと衰退するようにできているのだ。高いところまで上り詰めれば詰めるほど、衰退の坂道の傾斜は深くなるのだと思いました。
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壮大な大団円。 読みながら次はいけるのか、どうにか成功してくれ、と願っていました。 戦地は敵だらけ。 タイトルの通り、どこかしこも草一本も生えてない不毛地帯。 希望も救いもないがそれでも信念に向かって突き進む主人公の生き方に一縷の望みを感じ得ずにはいられなかった。 壱岐...
壮大な大団円。 読みながら次はいけるのか、どうにか成功してくれ、と願っていました。 戦地は敵だらけ。 タイトルの通り、どこかしこも草一本も生えてない不毛地帯。 希望も救いもないがそれでも信念に向かって突き進む主人公の生き方に一縷の望みを感じ得ずにはいられなかった。 壱岐正の美学、生き方を少しでも学んでいきたいと思った。
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山崎豊子『不毛地帯』新潮文庫 読了。極寒と砂漠、二つの不毛地帯。シベリア抑留から帰還した元大本営参謀が商社マンとして第二の人生を歩む社会派小説。戦闘機選定争い、自動車会社提携交渉、そして石油開発。作戦力と組織力で商戦に挑んでいく。社長に引導を渡した際の主人公の出処進退が鮮やかだ。
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伊藤忠商事をモデルにしたフィクション。 某夫人も登場。 読み応え十分で、戦争3部作の中ではこれが一番好き。
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2025.02.23 角田さんの生き様は、ごく普通の弱い人間を現していてしみじみと大多数の人間と、究極のサバイバルを生き抜きつづけた主人公や社長との違いが味わい深い。
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☆4.8 昨年から、今年かけて、オーディブルと紙の本で読んだ。若い頃に図書館で借りて読んでいるので、再読ではありますが。 シベリアと砂漠。極寒の地の不毛地帯と、酷暑の不毛地帯。 でも、彼の人生は不毛なだけではなかった。 ビルマの竪琴の水島を想起したり、しましたが人生最後で、戦友...
☆4.8 昨年から、今年かけて、オーディブルと紙の本で読んだ。若い頃に図書館で借りて読んでいるので、再読ではありますが。 シベリアと砂漠。極寒の地の不毛地帯と、酷暑の不毛地帯。 でも、彼の人生は不毛なだけではなかった。 ビルマの竪琴の水島を想起したり、しましたが人生最後で、戦友の遺骨を弔うという発起に心救われる思いがした。 1円五十銭の召集令状で、命を捨てていったものたちに報いようという気持ちが多分彼の中でも、それを追体験している私の中でも一条の光となった。 社長に殉じて自らも身を引く潔さは、明治天皇に殉死を選んだ乃木希典のようで、ここも一つ、心に残った。生涯でまだ何度か読み返したい作品であることは間違いない。素晴らしいものかたりをありがとう。
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