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ブレイクスルー・トライアル の商品レビュー

2.9

109件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    23

  5. 1つ

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2013/01/27

「ブレイクスルー・トライアル」 技術の粋をつくしたIT研究所に侵入し、ミッションをクリアすれば、1億円が手に入る一大イベントが開催されることになった。このイベントに参加するのは、元IT企業社員率いるチーム、強盗団、スパイ風な奴らetc 第5回「このミステリーがすごい!」受賞作...

「ブレイクスルー・トライアル」 技術の粋をつくしたIT研究所に侵入し、ミッションをクリアすれば、1億円が手に入る一大イベントが開催されることになった。このイベントに参加するのは、元IT企業社員率いるチーム、強盗団、スパイ風な奴らetc 第5回「このミステリーがすごい!」受賞作品。解説を担当した香山氏曰く、江戸川乱歩賞にも優るとも劣らないハイレベルの新人賞で、第5回の選考も大激戦(本作を含めた6篇)だった模様。その大激戦を制した本作は、なるほど、金庫破りサスペンス版としては十分な説得力がある。研究所に備え付けられたセキュリティ、それを突破する為の技術の駆使、そして、最後に登場する研究所の大仕掛けなどは、現実のセキュリティ会社が実用化を狙っているものも多い、ということは、適度なフィクション性とノンフィクション性の具合がちょうどいいです。 ブレイクスルー・トライアルは、チームで行われることもあって、中盤からは門脇と丹羽の相棒小説からチーム小説の色合いが濃くなる気がします。主要な登場人物を挙げると、破風崎、棟安、透(強盗団)、草壁、梁本、草壁の娘・梓(研究所側)、眼鏡トリオ(スパイ?)、その他、例えば、主催者や他の参加チーム、大勢w よって、研究所内で繰り広げられるチーム同士の戦い(高確率で出会う)は、イベントクリアを目的としているチームとそれ以外のチームが入り混じっている為に、技術だけではなく武器も出番となり、スリリングでサスペンスな展開にw。正直、ここまで荒れるとは思ってもいませんでした。ここら辺が、香山氏の言う「先の読めないサスペンス演出」ということでしょうか。 しかし、私としては、登場人物は多すぎかなと。例えば、個性的な3チーム以外は、出なくても(実際は出てこずに、参加はしたがリタイア)十分だったと思います。門脇と丹羽をもっと中心に据えて物語を進めてたら、それはそれで面白かっただろうなと。なぜなら、それぞれ、深刻な背景があったから(でも、その背景もさほど深堀せず。友情の破壊と復活の為だけの伏線だったのかも知れません)。 他では、梓や梁本、眼鏡チームは、正直「最後、どうなったんだろう?」という感じです。伏線や彼らの目的はあったようなのですが、梁本の方は「謎」、眼鏡達は、「たぶん、うまくやったのだろう」という推測で終わりました。梓は、恐らくそれなりの役割があったように思うけど、次第に無口になっていったw、蛙もいつの間にか存在感が無くなっていった。 後は、会話も少々長めで、なんとなく丹羽の話し方もしっくり来ませんでした。30代なんだよね?と何度もリピートしてしまいました。ここら辺は、好みが分かれそうです。 それでも、総括すると、セキュリティー破りのスリリング、破ってマーカー獲得までの血なまぐさい展開、最後の大仕掛けによる締めとなる流れはとても納得で、ぶれない。 これを一発目に書いてくるとなると、凄いなぁ。

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2013/01/18

書店で「このミステリーがすごい!」受賞作と見たため購入。 文章がやや荒削りで、ちょっと読みづらい印象を受けたが、複数の視点を小刻みに切り替えて展開していく構成はなかなか面白かった。 ドラマ映えしそうな展開・ストーリーなので、そのうちメディアミックスされそうな気がする。

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2012/10/30

和製ミッションインポッシブル・・・かな。「最新鋭の警備システムを施した研究所に侵入し、マーカーを入手せよ。なお、本ミッションが失敗した場合、当方はいかなる責任も追いません。」・・・ちょっと違うけど、侵入までの過程も楽しめました。続編も今度読んでみようっと。

Posted byブクログ

2012/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【第5回このミステリーがすごい!大賞】 登場人物の事情が交錯しているのが面白かった。難をいえば、それぞれの事情が中途半端だったこと。中井君とか、破風崎チームの最後がなんとなーく尻切れとんぼ。 この人たちのネタで一つ二つ話ができそうな気もするが。

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2012/10/25

参加型の金庫破りという設定が面白い。読みやすく、サクサク読めてしまった。入念な準備から難なく侵入してしまうのは、あっけなかったが、その準備の過程も自分は楽しめた。ただ、色々なところが気になったまま終わってしまったところもある。

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2012/10/21

面白かった。 金庫破りサスペンスというと、金庫を破るための準備や実際に侵入した際のスリルなどが魅力だと思うけど、まさにその部分はとてもおもしろかった。 ただ、その前の登場人物の紹介などがだらだらしててもう少し少なくてもいいんじゃないかと個人的には思った。 たぶん物語全体のバック...

面白かった。 金庫破りサスペンスというと、金庫を破るための準備や実際に侵入した際のスリルなどが魅力だと思うけど、まさにその部分はとてもおもしろかった。 ただ、その前の登場人物の紹介などがだらだらしててもう少し少なくてもいいんじゃないかと個人的には思った。 たぶん物語全体のバックグラウンドとして必要なんだと思うけど、思い切って削ったほうが娯楽性は上がると思う。 まあ、個人の好みの範疇だとは思うけど。

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2012/09/10

設定は文句なしに面白い。ページ数が足りなく、まだまだ話を広げられるのに、ゴールに最短距離で疾走してしまいもったいない限り。

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2012/08/30

最後まで一気に読んだ。 読んだけど、もっと主人公たちが 建物攻略するところを書いてほしかった。 強盗とかのくだりはあんまり。。

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2012/08/16

無理のない無難なキャラと世界観、設定のセキュリティアタックもので視点を変えながらテンポよくストーリーが展開していくので一気読み向き。ところどころご都合主義的な箇所やイメージしにくい部分もあるけど映像化されれば、それはそれで結構面白くなるかも?…ということで、映像化&続編希望!

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2012/08/10

8月-2。3.5点。 セキュリティ企業の研究所、数々のセキュリティを解除した者に 賞金が与えられるトライアル。 事情を抱えたチームたちが、挑戦する。 複雑な事情があり、一気読みさせるが、監視役に対する疑問とか、 いろいろ。デビュー作だから、まあいいか。

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