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の商品レビュー

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184件のお客様レビュー

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ぜひ読んでみてください

小川洋子さんの丁寧な文章にいつも感動します。 この『海』は短編集ですが静かに展開していきます。 小川洋子さんの小説は、なぜか読み終わったあとに心がきれいになった感じがします。 個人的には「バタフライ和文タイプ事務所」がおもしろかったです。

haha

2024/09/03

子供の頃、月を眺めながらいつまでも眠れなかった夏の夜を思い出した。たくさんの人のもう戻らない思い出がたくさんつまっている。

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2024/08/24

風薫るウィーンの旅六日間 ひよこトラック ガイド が特に好きだった。 共通点として、年齢差のある登場人物たちが偶然の出会いで心を通わす。 一生懸命お互いに歩み寄ろうとする感じがあたたかい。 また、閉じられた空間だからこその親密感と、どこかに、永遠には続かないんだろうという切な...

風薫るウィーンの旅六日間 ひよこトラック ガイド が特に好きだった。 共通点として、年齢差のある登場人物たちが偶然の出会いで心を通わす。 一生懸命お互いに歩み寄ろうとする感じがあたたかい。 また、閉じられた空間だからこその親密感と、どこかに、永遠には続かないんだろうという切なさもある感じが、とても小川洋子さんぽい。

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2024/07/15

夢か現か分からなくなる感覚を味わえる文体の作家はそこまで多くない。言葉にならない思いを文字として示し、徐々に空想に浸らしてくれる。 作者久々の短編集はそういった現実で起きているにも関わらず、どこか現実ではない空気感が魅力の物語で、浮遊感を感じた。 表題作『海』、『ガイド』や『風薫...

夢か現か分からなくなる感覚を味わえる文体の作家はそこまで多くない。言葉にならない思いを文字として示し、徐々に空想に浸らしてくれる。 作者久々の短編集はそういった現実で起きているにも関わらず、どこか現実ではない空気感が魅力の物語で、浮遊感を感じた。 表題作『海』、『ガイド』や『風薫るウィーンの旅六日間』等、年齢差を超えた関わり合いはどこか滑稽で、あまりに魅力に満ちている。もう今はない失われてしまった日常を描く作家小川洋子さん、まだまだ読み続けていきたい。

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2024/05/04

動物のドキュメンタリーを見なければ眠れない「小さな弟」と海風を受けて初めて音が鳴る鳴鱗琴。表題作「海」を含めた短編7編すべてに散りばめられた小川洋子さんらしい美しい文章が胸に残りました。

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2024/04/02

#海 #小川洋子 さん #読了 真冬の朝の冷たい空気に触れているような空気感。生々しく色鮮やかな死生観が漂うが清々しい。読んでるとふわふわと静かに浮遊しているような心地にもなるが、それでいてピシャリと冷水を浴びせられるような厳しさもある。異国感漂う、不条理で不思議な空想の物語6...

#海 #小川洋子 さん #読了 真冬の朝の冷たい空気に触れているような空気感。生々しく色鮮やかな死生観が漂うが清々しい。読んでるとふわふわと静かに浮遊しているような心地にもなるが、それでいてピシャリと冷水を浴びせられるような厳しさもある。異国感漂う、不条理で不思議な空想の物語6編。

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2024/02/17

静かで奇妙な7つの短編。 他の作品同様小さな世界や特殊な人たちの描き方が独特。 知らない世界でも実は既に知っていたんじゃないかと思うほど目に浮かんでくる。 著者へのインタビューも充実。 過去の作品の話も知ることができうれしい。

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2023/12/24

お気に入りの章は 『鳴鱗琴』 『バタフライ和文タイプ事務所』 『缶入りドロップ』 『ひよこトラック』の4章。 どのタイトルも素敵。 普段ボーとしてるときについつい考えたり、ひらめいたりする。でも、自分の頭から外部に出すにはためらってしまうような世界で溢れていて読んでいて心地よ...

お気に入りの章は 『鳴鱗琴』 『バタフライ和文タイプ事務所』 『缶入りドロップ』 『ひよこトラック』の4章。 どのタイトルも素敵。 普段ボーとしてるときについつい考えたり、ひらめいたりする。でも、自分の頭から外部に出すにはためらってしまうような世界で溢れていて読んでいて心地よい。外で読むにはそわそわする。そんな短編集でした。

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2023/12/03

海 小川洋子 読み切り易い。 小川洋子作品デビューにはお勧めしやすい。 官能描写における上品な妖艶さは美術作品に近しい印象を受ける。

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2023/09/21

恋人の家を訪ねた青年が、海からの風が吹いて初めて鳴る〈鳴鱗琴(メイリンキン)〉について、一晩彼女の弟と語り合う表題作、言葉を失った少女と孤独なドアマンの交流を綴る「ひよこトラック」、思い出に題名をつけるという老人と観光ガイドの少年の話「ガイド」など、静謐で妖しくちょっと奇妙な七編...

恋人の家を訪ねた青年が、海からの風が吹いて初めて鳴る〈鳴鱗琴(メイリンキン)〉について、一晩彼女の弟と語り合う表題作、言葉を失った少女と孤独なドアマンの交流を綴る「ひよこトラック」、思い出に題名をつけるという老人と観光ガイドの少年の話「ガイド」など、静謐で妖しくちょっと奇妙な七編。「今は失われてしまった何か」をずっと見続ける小川洋子の真髄。著者インタビューを併録。

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