美丘 の商品レビュー

石田衣良【著】

2011/04/16

嵐の様に太一の前に現れた美丘。
そんな美丘と太一の短い愛の物語。
自由奔放で我儘に見える美丘。
ホンマは自分に素直に自分に与えられた残りの日々を1日1日、大切に生きてただけなんよねぇ。

あいかわらず、石田衣良さんの言葉ってドロドロした内容でもキレイに重すぎずに表現してるよね。

2011/04/14

イイ！一言で表すとこんな感じです。
私はドラマを見てから読みました。ドラマは原作の少し過激な要素が取り除かれているだけで、主演の吉高由里子さんの演技力を始め、完成度が高いと思います。何よりこの作品は私を感動させてくれました。
気丈に振る舞うゴーマイウェイタイプの彼女には裏があって、恋人になる太一がその美丘の強い内面に惹かれて2人は落ち合っていきます。
((それにしても吉高由里子さんの演技力は半端なかった(T＿T)!!

おっと失礼。原作でも石田衣良さん特有のあの鮮烈な描写はいつも私を楽しませてくれます。私はラブストーリーは滅多に読まないのですが、あえて読むなら石田衣良！小説らしい比喩もたくさん使っているのですが煩わしい感じがしませんし、むしろ引き込まれそうな感覚に陥ります。
ドラマもよかったけど、やっぱり原作もよかったです！
感動したい人、恋愛したい人におすすめしておきます！

2011/04/14

リアリティ無い。文章は綺麗だし、カリスマ性のある登場人物の描き方は巧いけれど、それが逆に嘘っぽく感じてしまう。人間臭さが無く表面的な綺麗な部分のみを描いている。内容も都合が良く意外性は無し。

深読みすると、主人公の過去の思い出を振り返る話なので美しい思い出だけが残っているって事なのか？

2011/04/02

美丘という女の子が言う直球な言葉がふと心に引っかかる
残りわずかの人生を命を削るよう思いっきり生きる姿勢がステキ
でも泣きそうで泣けない作品ではあった

2011/03/30

美しい丘と書いて美丘。

人生とはとても短いもの。誰にだって立ち止まっている時間などない。
その事実を教えてくれた本です。

登場人物が普通の大学生なので、言葉に究極的な完成度はありません。
ただ、純粋で強い言葉がたくさん書いてあります。

すばらしい本です。

ちなみにドラマと原作では、天と地ほどの差があります。
原作がお勧めです。

2011/03/25

読みやすい！泣ける！切なくなる！
始めはありがちな感じかと思っていたのですが..なんか共感しちゃった！

2011/03/16

美丘ってすごくいい名前。
久しぶりに『恋愛小説』を読みました。

生きていることは奇跡で、永遠でもなんでもない。頭ではわかっていても、心と体の底から、命の素晴らしさや限界を感じているのは、美丘だけ。
ほんの少しの優越感と、一生分の恐怖と寂しさを抱えていたヒロインは、ありがちだけどやっぱりかっこよかった。

明日を呪うのはやっぱり間違ってる。
世界を憂いて泣きながら過ごすよりも、全ての一瞬をばかみたいに笑って過ごすことの方がずっと難しくて、かっこいいよね。
いつか美丘に殴られないような人間になれるかな。

それで
全ての傷と痛みを前に迷わずイエスと言える
そんな恋愛がいつかできたらすごい！

追記：読み終わって１年ちょっとしたらドラマ化された！

2012/05/09

一歩間違えたら官能小説になりそうなくらい中盤くらいまでセックスばっかりしてる。
けどやっぱ精一杯自分の好きなように好きなことをして
生きていこうと思ったらそうなるかもしれない・・・？と読んでいて思った。
大事なテーマをストレートに取り扱っていて良かった。

2011/03/06

これはやばい！
切なすぎて本気で泣いてしまいそうになる一冊です。

小説やドラマ、映画ではよくある話かもしれないけど、
とにかく引き込まれてしまいました。
おそらく登場人物が個性的で良かったからかな？

2011/02/28

不治の病で恋人を失う恋愛モノ。

「世界の中心で、愛をさけぶ」「ららのいた夏」など、同じようなテーマの
作品はいくつか読みましたが、これがイチバン共感できた作品です。
限られた時間を知ってるからこそ精一杯生きる彼女の姿が美しい。

自分も命の危機にさらされ、救急車の中で意識が遠のいていく中、
涙を流す妻に微笑むことができた。その瞬間の想いと、
彼女の生に対する意識とがとてもリンクした。

本作品は、恋愛小説というジャンルに括られるのであろうが、
恋愛というよりは、むしろ自分の生き方を見つめ直させる物語である。