美丘 の商品レビュー

石田衣良【著】

2011/01/21

ぼくは思うのだけど、傷ひとつない人を愛するのは、やはりむずかしいことだ。自分の不完全な手がふれたところから、相手が崩れてしまうような気になる。
数秒で空のはるか高みから舞い降りて、この汚れた大地にクラッシュする。それが、ぼくたちの命なのだ。そらを埋め尽くす雨のしずくの一粒一粒が、ぼくたちなのだ。どんな場所に落ちるか、どんなふうに砕け散るか。なんの予想もできないまま、風にまかれてほんの数秒を生きる。それが人の一生である。

2011/01/19

久しぶりに泣けた本。『死』という現実に向き合って、最後まで自分の思うように生きた主人公に感動したし、なんか切なくなった。

2011/01/14

読みはじめた頃は設定の大学生活に感情移入できなくて
なかなか読み進まなかった本

そのうちドラマが始まって、そちらを見終えてから

また最初から読んでみたら
ドラマよりも小説の方が数段、楽しめる本でした(ﾉ∀〃)

ドラマだと薄っぺらな印象のシーンが
石田さんの描写だと、細かい部分まで伝わってくるようで
ラストもストーリー的には一緒なのにドラマよりも感動深かったです

2011/01/01

ありきたりなお涙頂戴的な作品でもあるが、
★４つになる良い作品
青春って良いなと思わせる大学時代を思い出させました。
とても悲しい話でもありますが、
医療分野で働く自分には遠いお話しではなく、
考えさせられながら読みましたね。
読みやすさは間違いなしです。

2010/12/30

ヤコブ病。牛のＢＳＥと同じで、発病したら改善なし、薬もなし。薬害による被害の重大さを感じられました。

2010/12/29

うぅ、こういうの好きじゃないのに。
つい出たしの数ページ読んだら、もう。

内容は少し下品です(((;´･ω･`;)))
下ネタ満載。
人間らしいってそれしかないんですかー？？
と思った。

あと、我慢することが、
悪みたいな印象を受ける。
残り少ない命なんだから、
みんなより奔放で、
それこそが人間らしい、
みたいな。

でも、それは誤解。

初め、美丘は麻理に全てを譲ってる。
太一に対して、
初対面からどれほどの想いを抱いていたかは、
後から分かるけど、
それでも始めに戻ると、
麻理が太一を好きなことを分かって、
自分から何もけしかけない。

生涯に最期に好きになれる人を、
諦めるのなんてものすごい辛いよね。
そういう美丘の友達想いな根っこが、
あっての奔放さだと思いました。

でも、最後の約束は…、
それを望むのかなぁ、
と最後まで疑問でした。

2010/12/23

「意外と泣けないなー自分の心が乾燥してるからかなー」と思ってたら最後どっと泣けた。父の最期と重ねてしまっていたからかなあ。
偶然にも、私がこの本を読み終わったのも２０１０年のクリスマス直前２３日のことだった。

2019/01/16

姉が購入したのを借りました

テレビドラマでやってからなので、どうしてもドラマの配役の方たちが浮かんでしまった＾＿＾；
って言ってもドラマほとんど見てないんですけど

薬害ヤコブ病・・・脳がスポンジのようになってしまう病気なんですね
この本を読んで改めて知った感じです
しかし、子供の頃交通事故にあって乾燥硬膜を移植されたため遅かれ早かれ病気が発症する恐れがあるからといって　あそこまで自分に正直に奔放に生きれるってスゴイ＾＿＾；

しかし・・・最後の終わり方はちょっとなあ
賛同出来ないな
「最後の約束」なんて押し付けられたら・・・最悪と思ってしまった
何事も潔く生きて来た美丘ならば　最後も潔く自分で幕を引いて欲しかったな
それが出来ないからこそした「約束」なんだろうけど

2010/12/02

内容（「BOOK」データベースより）
美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。

もし、自分がそうだったら・・・・
そして、パートナーがそうだったら。。。と考えてしまうととめどない気持ちになります。。。
当たり前のことなんですが、生きるってのはとても大事ですね。
今を精一杯！
ベストを尽くしたいです。

2010/12/01

ちょっと前に話題だったので読んでみたけれど、ありがちの付き合う→発症→死ぬ という流れだったので、あまり楽しめなかった。