美丘 の商品レビュー
【「時間は永遠にはない。 わたしたちはみんな火についた導火線のように生きてる。 こんな普通の一日だって、全部借ものだよ。 借りた時間は誰かがいつかまとめて取り立てにやってくるんだ。」 「死神でも、天使でもいいけど、 そいつがきたら、みんなおしまい。 永遠に生きられると...
【「時間は永遠にはない。 わたしたちはみんな火についた導火線のように生きてる。 こんな普通の一日だって、全部借ものだよ。 借りた時間は誰かがいつかまとめて取り立てにやってくるんだ。」 「死神でも、天使でもいいけど、 そいつがきたら、みんなおしまい。 永遠に生きられると思ってるやつは、夢でも見てるんだ。 わたしはひとりきり、真夜中でも目覚めてる。」】 強烈な個性と奔放な行動力を持った少女、美丘。 ある日いきなり太一の前に現れた彼女は まるで命を削るように、燃えて輝いた。 命は永遠じゃない。 そんな当たり前のことを、 わたしたちはまるで気付かずに生きてる。 明日世界が終るとしたら、生き方を変えますか? 変えるなら、あなたのいまの生き方はどんな生き方なんですか? そういう言葉を聞いたことがある。 まさにその通り、 美丘は毎日を最後の日のように生きてる。 彼女の前では、 保身も、嘘も、かっこつけも何も通用しないのだ。 生きる勇気を、 目を覚ますきっかけをくれる物語。 そして、 吉高由里子が、美丘にぴったりすぎてびっくりした。 ハマり役以外の何物でもないです。
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考えてみれば当たり前のことなのに今まで気づかなかった私は、それなりに幸せな人生を歩んできたんだろう。 生まれてきたその日から死へのカウントダウンが始まっているんだ。 今見てる風景も見れないときがくるし、他愛もない口喧嘩もできなくなるときがくるんだ。 すべて有限なんだ。
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「病気恋愛モノを、石田衣良フォーマットに当てはめるとこんな感じになるのか〜」な一冊。 コテコテのストーリーなので、個人的には初めて石田衣良を読む人にはあまり勧めたくない。 章ごとに主人公の独白と回想が交互するIWGP方式。 淡々と話は進み、中盤でオチが読め、ほぼその通りに終わる淡白なストーリー。 淡白なのは、主人公がクールなキャラな上に意気消沈している状態での独白だからなのかわからないが、石田衣良の表現方法を楽しむ本だと思う。
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超人気作家の石田衣良さんの中でも、結構有名な本なのかな? だから、読まれた方も多いかなと思いますが(●'ω'●) 最初のうちは、集団の中での太一くんってかなり自分に似てるなぁとか、ほかにも重なるところあるなぁと思って読んでいたんだけどさぁ…。 そうやって、何か親近感のようなものを抱きながら、読み進めていたの。 みんなが薦め、だれからも好かれるような美人と一度付き合うものの、やっぱり本当に好きなのは別の人だって気付いた時の苦悩とか、そういうのにも共感しながら。 他にも、いろいろな日々の中に共感しながら読み進めていたの。 でも、読み進められなくなって、本を置いたんだ。 「クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)」 この言葉が出てきたところで、僕は涙を流しながら、本を置いてしまったんだ。 最愛だった、本気で好きになった人が、治ることのない難病…命を落とすかもしれない危険が何年後かにあるというこの状態。 これに、僕は落胆した。 落胆したと同時に、ここまであの頃の僕とにていなくてもいいのに…と、この本に出会ったことを恨んだくらいだった。 もう…10年にもなるのか。 当時付き合っていた子も同じように難病に罹った。 僕の障害で、最も愛した女性。胸を張って言うことではないけれど、深く今も刻まれている。 CJDではなかったけど、彼女が罹った難病は、数年後にがんに罹る可能性が非常に高くなるという、病気でした。 それがわかっても、僕は別れることなく、付き合っていた。そう、太一くんのように。 だから、太一くんの気持ちが痛いほどわかったし、太一くんと美丘の2人の幸せが…泣けた。 もう、書けないや、このへんでやめます。 もちろん、病気な人が好きというわけではないけど、僕は美丘みたいな子が好きなんだろうな。 向上心があって、しっかりとした自分も持っている子。 ・・・大切な本。そっと本棚にしまっておこう。
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たまたま読みたい本が途切れて、誰かに貰ったのを思い出して読む。こーゆー悲しい恋愛ものは向いていない。電車の中で鼻がツンとしてしまった
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実際になってみないとわからないよ。あきひこのこと、こんなに一途に全部を好きになれるのかな?悲しい純愛なんてほんとに存在するのかな。きっと、ほんとに自分がそうなるまで信じられないな
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愛と死は純粋な青年たちの世界であり懐かしい限りだ。還暦おじさんには選択を誤った一冊になったようだ。が、おじさんが若い者に人生を悟ったように説教すべきだはなく 一緒に泣けばよい。その方が若い者に嫌われずに済む。私は娘を強制的に同棲をさせた。
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実際の病気の病状がどんなのかわからないけど。 難病で死んじゃう話なのに、 最初の美丘の性格が悪すぎて、 感情移入できるようなできないような。 でも男の子のほうにすごい同情できて、 最終的にみんな仲良くなって、 結局感動。 感動はするんだけど、 若く死んじゃう話って結局彼氏や友達がいて支えてもらえていいよね現実はそうはいかないと思ってしまう。 本を先に読んでいたんだけど、 ドラマ、吉高ゆりこぴったりでした!!(笑)
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テレビを観ないのでドラマ化されてたなんて知らず、人からお借りして読了。 …うーん。テーマ自体に拒絶反応があるのか、私はあまり好きになれなかった。 美丘が発病してからをもっとゆっくり読ませてくれればいいのにと思ったけど、このスピード感が病気の進行の早さ、怖さを表現してたのかな。...
テレビを観ないのでドラマ化されてたなんて知らず、人からお借りして読了。 …うーん。テーマ自体に拒絶反応があるのか、私はあまり好きになれなかった。 美丘が発病してからをもっとゆっくり読ませてくれればいいのにと思ったけど、このスピード感が病気の進行の早さ、怖さを表現してたのかな。 間違いなく比べられてしまうと思うけど、セカチューは個人的に本当に嫌で嫌で仕方ない話だったけど、美丘は、人をこんなにも好きになれたら…という気持ちになれて、そこは凄く良かった。
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気持ちの悪い奴らが生み出す、気持ちの悪い恋愛小説。テレビでイマイチだったので石田衣良がそんな訳ないと思い、読んだがそんなことあった。物語は余命を言い渡された美丘に太一が惹かれる物語。すべて予想通りに動き、裏切りはなし。文章自体が奇麗で読みやすいのだが、とにかく妄想が凄い。こんな奴らはいないし、こんなに女性に惹かれる奴もいない。そして美丘自体も頭がおかしいし、こんな奴を友達としてわいわいする奴らもおかしい。すべてが妄想で、読んでいて気持ちが悪かった。恋愛小説の痛いところを存分にだした作品です。作中名言「誰かになにかをさせるには、まず反対してみるといい」
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