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動的平衡 の商品レビュー

4.1

227件のお客様レビュー

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2014/12/11

本書もとても面白かった。 この著者のものは本当に安定的に面白い。 以前読んだ著書と内容が被るかと思ったがそんなことはなかった。 戦後間もない頃の日本人のエンゲル係数は60パーセントだったのに対して、現在は20パーセント程度である。 エンゲル係数が低いのは、生活水準が高くなったと...

本書もとても面白かった。 この著者のものは本当に安定的に面白い。 以前読んだ著書と内容が被るかと思ったがそんなことはなかった。 戦後間もない頃の日本人のエンゲル係数は60パーセントだったのに対して、現在は20パーセント程度である。 エンゲル係数が低いのは、生活水準が高くなったというだけではなく、食に対して、安全よりも安さを優先しているからだと思う。 安さの裏には、添加物など人体に害を及ぼしかねないものがある。けれども、それらは直接的、即何らかの害を与えるものではないので、安全と言われている。 著者も「とりあえずの安全性だけを求めた食品添加物の使用は、生命活動を機械論的に捉える人間の部分的思考に基づくものにほかならない(P124)」「私たちは壮大な人体実験を受けているようなものなのだ(P124)」と言っている。 生命は、機械論的に語られるほど単純なものではない。 今回も、非常に面白く、著者独特の世界に引き込まれ、 生命の面白さを改めて感じた。

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2014/11/18

dynamic equilibrium 生命の不思議。そのロマンを感じる。読んでいてワクワクする。 人は分子レベルで常に破壊と再生を繰り返していて、かつ元に戻る、バランスを維持しているという概念。

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2014/10/13

一回目は流し読みだったので再読。 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」ということで、自分の持つ固定概念に再構築を掛けてくれる貴重な一冊。

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2014/05/30

 私たちの時代は、宇宙や素粒子、パソコン等で、未曾有の発見や発明がもたらされたが、生物学の分野でも数十年前までは信じられない知見がもたらされた。福岡教授は、分かりやすく面白く教えてくれる。es細胞、ips細胞、stap細胞など、実利にばかり目がいっている昨今を、冷静に振り返って見...

 私たちの時代は、宇宙や素粒子、パソコン等で、未曾有の発見や発明がもたらされたが、生物学の分野でも数十年前までは信じられない知見がもたらされた。福岡教授は、分かりやすく面白く教えてくれる。es細胞、ips細胞、stap細胞など、実利にばかり目がいっている昨今を、冷静に振り返って見ることを促される。とにかく、文章がうまい。

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2014/05/18

プロローグ 生命現象とは何か 第1章 脳にかけられた「バイアス」 第2章 汝(なんじ)とは「汝の食べた物」である 第3章 ダイエットの科学 第4章 その食品を食べますか? 第5章 生命は時計仕掛けか? 第6章 ヒトと病原体の戦い 第7章 ミトコンドリア・ミステリー 第8章 生命...

プロローグ 生命現象とは何か 第1章 脳にかけられた「バイアス」 第2章 汝(なんじ)とは「汝の食べた物」である 第3章 ダイエットの科学 第4章 その食品を食べますか? 第5章 生命は時計仕掛けか? 第6章 ヒトと病原体の戦い 第7章 ミトコンドリア・ミステリー 第8章 生命は分子の「淀み」

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2014/05/09

生命とは何かー本書はダイエットやアンチエイジング、遺伝子組み換え作物、インフルエンザといった身近な事象について、ミクロな世界で何が起きているのか、またその仕組みが解き明かされるまでの歴史やエピソードが分かりやすく描かれている。 それぞれのトピックに共通するキーワードはタイトルの「...

生命とは何かー本書はダイエットやアンチエイジング、遺伝子組み換え作物、インフルエンザといった身近な事象について、ミクロな世界で何が起きているのか、またその仕組みが解き明かされるまでの歴史やエピソードが分かりやすく描かれている。 それぞれのトピックに共通するキーワードはタイトルの「動的平衡」ー著者が考える生命のありかた、ふるまいかただ。本書は生命への畏敬の念に溢れ、現代のあまりに機械論的な自然観、生命観に警鐘を鳴らす。 自分を司る生命のシステムは、想像以上に精緻で驚きに満ちていた。生命に敬意を表し、自らをもっと大切にしようと思えた一冊だった。

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2014/04/19

生物学が素人の僕ぐらいが読むのにはちょうど良い。 それにしてもこういう事は学ばないと知らない事ばかりだ。 哲学的に人間とか魂とかを考える事は普段からよくあるのだが、 物理的に人間という生き物とは何なのか、知っているようで知らない。 細胞、脳、消化器官、脂肪が蓄積されるメカニズ...

生物学が素人の僕ぐらいが読むのにはちょうど良い。 それにしてもこういう事は学ばないと知らない事ばかりだ。 哲学的に人間とか魂とかを考える事は普段からよくあるのだが、 物理的に人間という生き物とは何なのか、知っているようで知らない。 細胞、脳、消化器官、脂肪が蓄積されるメカニズム、はたまた食品偽装から遺伝子組み換え作物、 ES細胞、DNA、ミトコンドリア、病原菌など。 動的平衡とは、 「生体を構成している分子は、すべて高速で分解され、食物として摂取した分子と置き換えられている。 身体のあらゆる組織や細胞の中身は常に作り変えられ、更新し続けているのである。」 あらゆる環境に変化し、サスティナブルに平衡を保つ生命体ということだと思う。 そしてパーツの集合体という機械論的ではなく、全ての細胞でできあがる生命体であるということ。 また、機械的であれば不足するパーツがあれば外から補う必要があるが、体は細胞に意思があるように、自ら補おうとするのである。 先日観たNHKの「人体」を見た後だととてもわかりやすかった。 自分は自分だけのものではなく、心と体は別物だということ、 人間って「ある」けど「ない」んだと改めて感じた。

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2014/03/15

生命について問いかける。人は酸素を吸い、食物を食べる。それは身体の各所に取り込まれ、今まで身体の中になったものは代わりに外へと排出される。そんな分子の一連の流れ。この世界にある分子の流れの中、たまたま密度が高くなったゆるい“淀み”となった場所。それが生物だという考え方『動的平衡』...

生命について問いかける。人は酸素を吸い、食物を食べる。それは身体の各所に取り込まれ、今まで身体の中になったものは代わりに外へと排出される。そんな分子の一連の流れ。この世界にある分子の流れの中、たまたま密度が高くなったゆるい“淀み”となった場所。それが生物だという考え方『動的平衡』。精神論ではなく、宗教の話ではなく、生物学の視点から生命を考える。その考え方が自分のなかでは非常に新しく、視野が広がる感じがした。想像以上に面白い。自分も生命の大きな一連の流れの中のたった一部分。そう思うと少し複雑だけれど。

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2014/03/01

http://tacbook.hatenablog.com/entry/2014/03/01/000552

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2014/02/05

科学エッセイ。 思ったほど分かりやすくないし、面白くない。 この分野に興味がないのかも。 人間機械論の話で カズオイシグロのNever let me goを思い出した。

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