架空の球を追う の商品レビュー
森絵都の短編集。この人の短編は現代の都会の人間のある一瞬を切り取った作品が秀逸。都会の乾いた感触を表現している事に共感する。また女性が主人公のものが多いので感情移入しやすく、思わず「そうだ!」と思ってしまう事も多い。私はこの作品集のうち「銀座か、あるいは新宿か」「パパイヤと五家宝...
森絵都の短編集。この人の短編は現代の都会の人間のある一瞬を切り取った作品が秀逸。都会の乾いた感触を表現している事に共感する。また女性が主人公のものが多いので感情移入しやすく、思わず「そうだ!」と思ってしまう事も多い。私はこの作品集のうち「銀座か、あるいは新宿か」「パパイヤと五家宝」「夏の森」が好きだ。
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森さん大好きで、彼女の作品はすべて読んでいますがこれは苦手な作品でした。 児童書を書く森さんのがスキなので少しがっかり。 11の短編なので読みやすいです
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退屈せずに読みきれる11編。 球を追う少年たちのおかしな動き、銀座か新宿かという女子会の論争、颯爽とした蜂の巣退治、ドバイに旅行に来たカップル、英国人夫妻の紳士的振る舞い・・・等々、それぞれの物語にユーモラスな人間味が感じられて、爽やかに読める。
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「私らは神様の気まぐれでちょっとばかり移動した。神様の吐息に吹かれてここに飛んできた。今いるここが、だから、私らの土地なんだ」(「太陽のうた」より) 11編の短編集。 様々な国、様々な国籍の女性たちのほんのひとかけらの日常。 取り立ててどれが1番!とは言えないのだけれど、 ど...
「私らは神様の気まぐれでちょっとばかり移動した。神様の吐息に吹かれてここに飛んできた。今いるここが、だから、私らの土地なんだ」(「太陽のうた」より) 11編の短編集。 様々な国、様々な国籍の女性たちのほんのひとかけらの日常。 取り立ててどれが1番!とは言えないのだけれど、 どのお話も余韻が残る。 全体的に大きな出来事が起こる物語はほぼなく、 静かな女性たちの心の移り変わりだったり、 周りの移り変わりが丁寧で手に手を取るように心情が入ってきた。 ちょうど、こんな心持ちだったから落ち着いて読めて良かったかな。 【10/24読了・初読・市立図書館】
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小さくて狭い範囲の揺れ動きを描いた短編集。 表題作「架空の球を追う」はタイトルからイメージするものと全然違う話だった。「銀座か、あるいは新宿か」は等身大で共感できる。「ドバイ@建設中」と「二人姉妹」はラストが印象に残った。
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短編集 1.架空の球を追う 2.銀座か、あるいは新宿か 3.チェリーブロッサム 4、ハチの巣退治 5、パパイヤと五家宝 6、夏の森 7、ドバイ@建設中 8、あの角を過ぎたところに 9、二人姉妹 10、太陽のうた 11、彼らが失ったものと失われなかったもの
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久しぶりの森絵都さんの作品。「風に舞い上がるビニールシート」のジョン?だったかジャックだったかのストーリー(笑)がすきだった記憶があるのだけれど、今読むとどうなんだろう? 着眼点が面白かった。
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2011.2.7読了。 こういう雰囲気のお話、大好きです。 日常にあふれている光景に対して、最後はあったかな共感を持てるような、 そんな短編集です。
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ほぼ何も起こらない日常の短編。 それでいてユーモラスな事件にあふれてる。 それぞれのタイトルが魅力的。 ハチの巣退治の話が好きです。 さらっと読めます。
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森絵都さんの短編集。 一つ一つが、心にぐーっときます。後に引きずる感じ。 各々の文章も短いので、さらっと読めるのも良いです。
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