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架空の球を追う の商品レビュー

3.5

91件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    7

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2022/09/13

日常の中にありそうな光景を、飾り気のない文章で書き記す。 この人の文章は好きだ。 カブトムシとハチの話が特に。

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2022/03/13

まるで映像作品のように想像できる「ドバイ@建設中」(レストランのシーンを切り替えながら表現)、「二人姉妹」(弾けるようなラストシーン)。 思わず笑えるような愉快な文章の「ハチの巣退治」(手紙を書きかけて書き直す描写)、「パパイヤと五家宝」(パパイヤ夫人)。  ほとんど地の文であ...

まるで映像作品のように想像できる「ドバイ@建設中」(レストランのシーンを切り替えながら表現)、「二人姉妹」(弾けるようなラストシーン)。 思わず笑えるような愉快な文章の「ハチの巣退治」(手紙を書きかけて書き直す描写)、「パパイヤと五家宝」(パパイヤ夫人)。  ほとんど地の文である作品も、逆に会話メインの話も、どちらも面白い。 現実にそんなことが起きるだろうか?というぎりぎりのラインが結構好きなのだけど、「あの角を過ぎたところに」と「彼らが失ったものと失わなかったもの」なんかはまさにそのライン上の話。そう簡単に起きないだろうけど、起きたとしたらそうなるかもしれないし、面白いなという視点だった。

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2020/07/19

さまざまな国の、さまざまな人の一コマを、 少しだけ切りとった短編集。 「生まれて初めて紳士を見たような目をしていた。」(191ページ)

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2020/06/17

こちらもまたフォローしている方のレビューを拝読して図書館で借りました(私の借りたのはハードカバーの方ですが)。 また新しい一冊、出合わせて下さりありがとうございます。 日本や海外を舞台にした11の短編集。 日本が舞台の短編は、まるで偶然居合わせた隣のグループの話を悪気なく聞い...

こちらもまたフォローしている方のレビューを拝読して図書館で借りました(私の借りたのはハードカバーの方ですが)。 また新しい一冊、出合わせて下さりありがとうございます。 日本や海外を舞台にした11の短編集。 日本が舞台の短編は、まるで偶然居合わせた隣のグループの話を悪気なく聞いてしまった時のような、気恥ずかしい可笑しみを感じる…ちょっと話しかけたくなってしまうけど絶対出来ないような…。 海外が舞台の短編は、一つの物語の断片を鮮やかに切り取ったような映像が、目の裏に結ばれる。 森絵都さんの文章は、登場人物たちをちょっと突き放したような、外側から観ている映画のような感じがする…あくまで私観です…。 2020.6.17

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2018/11/29

本当に主人公も舞台もバラバラの短編集。 なんだろう、どれもちょっぴり明るい、ほっこりした気分にさせてくれる。 結構好きなタイプでした。

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2018/10/08

68:初の森作品です。ちょっと敬遠していたところもあったのですが、すごい面白かったです。一番好きなのは蜂の巣の話。次点が、ワインの話。タイトルが絶妙で唸らされます。

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2017/04/09

短編が11.「銀座か,あるいは新宿か」でのガールズトークが面白かった.誰かが仕切る,誰かが突っ込まれる.男にはできない芸当だ.「ハチの巣退治」で登場するジョーが対応する社員たちに比較して,颯爽としているの良い.「二人姉妹」で真紀と有紀の心持が微妙でどのような展開になるのか期待して...

短編が11.「銀座か,あるいは新宿か」でのガールズトークが面白かった.誰かが仕切る,誰かが突っ込まれる.男にはできない芸当だ.「ハチの巣退治」で登場するジョーが対応する社員たちに比較して,颯爽としているの良い.「二人姉妹」で真紀と有紀の心持が微妙でどのような展開になるのか期待していたが,UFOとは 意外だった.

Posted byブクログ

2017/03/18

短編集です。 本のタイトルとなっている一話目から「かなり期待できるな!」と思え、途中、まぁ低迷飛行などもありながら、最後の話で「ビシッ!」と決めてくれました。 後味スッキリです!

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2016/08/15

11作からなる短編集。描かれているのは人生のほんの一部ではあるが、色鮮やかに切り取られている。どの作品も気持ちのいい読後感が味わえる。

Posted byブクログ

2016/07/03

森絵都さんの短編集。どれも味があって良かったけれど私が一番好きなのはイギリスのオフィスが舞台の「ハチの巣退治」。やりとりがコミカルで笑っちゃう。「太陽のうた」は難民の生活について考えさせられる。表題作の「架空の球を追う」は懐かしい欽ちゃん走りといい、息子を見守る母親たちの様子とい...

森絵都さんの短編集。どれも味があって良かったけれど私が一番好きなのはイギリスのオフィスが舞台の「ハチの巣退治」。やりとりがコミカルで笑っちゃう。「太陽のうた」は難民の生活について考えさせられる。表題作の「架空の球を追う」は懐かしい欽ちゃん走りといい、息子を見守る母親たちの様子といい、わかるわかると思いながら読んだ。

Posted byブクログ