手 の商品レビュー

山崎ナオコーラ【著】

2024/10/05

2024.10.05

山崎ナオコーラ『手』
#読了

帯に書かれている通り、“ファザコン小説”。斬新過ぎる。いわゆるおじさま好きな女性（25歳）が主人公の話。
正直、主人公の寅井さんのフェチズムを1ミリも理解できない。似たようなフェチの方だと「わかるー」って感じなのかなぁ。新たな世界を垣間見られたって感じ。

父親から主人公への愛情が、妹が生まれたことにより変わってしまったことについての一文がグッときた。
P.14“愛情とは、広がるものでは決してなく、移行するものなのだ。”
amzn.to/3NeBZ6k
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2024/02/13

明日からも雨みたいじゃな…。

ってな事で、山崎ナオコーラの『手』

手
笑うお姫さま
わけもなく走りたくなる
お父さん大好き

の４つからなる短編集。

どの作品も何とも言えない虚無感が漂ってますw

中身が無いと言うか、日常過ぎるのか…。

生きてるだけで素晴らしい

2015年52冊目

2023/06/10

図書館で題名に惹かれて手に取りました。著者の短編集を何冊か読んだ事があり表題作の"手"主人公の女性は通ずる世界観があるなと感じました。マイノリティな趣味とか？そんな人が周りにいたらおもしれと思いながらもさらっと読める文章が肌に合うようです。

2021/03/08

タイトルが漢字１文字なのに惹かれて読んでみました。ちょっとエッチな描写が多く、恥ずかしくなってしまうこともありました（笑）ですが、登場人物は「こういう人がいたら面白いなあ」という人ばかりでしたよ。

2021/02/02

手は、おじさんへの嫌悪、フェチ。世の中への生き方?の逸れ方。主張する場所が、ああそこ、そこにいくか、と、感心させられた。
ナオコーラさんなので森さんとの会話の掛け合いや感じたこととか恋愛ものとしての面白さもあった。
ほか2編

2020/06/19

久しぶりに福岡に行って、グラムに行って、福岡を満喫したら、
山崎ナオコーラさんの本が読みたくなって読んでみた。

この人の文章好きです。
それに、おもしろい。人間臭さがある。

「手」

愛情とは、広がるものでは決してなく、移行するものなのだ。

という文章。確かになーっと思う反面、
この人間のこころの流れに笑えたりもしました。
おじさんが好きな若い女性。
本当は、ただ何かの知識を得るだけじゃなくて、
お父さんと同じ世代のひとたちを、遠回りして何かを感じたかったのかなーっと思った。
菩薩のシーンがすき。

「お父さん大好き」

人間は何故、他人のものを、拾うのか。
繋がるためではないだろうか。落ち込んでる人に、優しさを分け与えるためではないだろうか。
私は他人を受け入れますよ、と伝えるためではないだろか。
世界は寛容でできている。

この文章を読んだとき、すごく感動して、
こんなふうに世界を見れる目線に羨ましくも思った。
でも、いっときしてこの文章を読むと、
ちょっと大げさに考え過ぎじゃない？と思う自分がいて、びっくりした。

なんか地元帰って来てから、
自分の気持ちが長持ちしないこと、気持ちがどんどん移り変わる早さを感じて、
自分が信用出来なくなることがある。
冷めた目でみることもある。
もう何も考えたくないから、ひたすら寝る。笑
でも、夢を毎回見るから、夢と現実の区別がつかなくなったりする。
そのときは整理して、また現実に自然と戻っていく。
犬って、毎日初めてかのように、楽しそうにする、おかえりなさいって迎えてくれる。
私は犬みたいになりたいのです。
初めてを忘れたくないです。
でも、何度か重ねたから気づける感情も出てくるはず。
自分の欲望に答えれる人間になって、自分、どんどん成長したいです。

あ。
山崎ナオコーラさんの作品って、登場人物の一人一人の個性をだしてくれてて、
そんな世界を読んでる、私自身の私の何かを気づかせてくれてるって思いました。
ありがとうございます。

2018/01/11

「美人じゃなくても、笑っていれば可愛いんだ」（p19）
いやー、マジそうかも。あたしはできていないけれど……。
こんな人がおじさんキラーになるのか？　なにがいいのか、おじさんコレクションをしてるから狙ってるんだけどね〜。ここまで割り切った考え方の女性なら、不倫で問題も起こさないのか？　いやいや、不倫はナシでしょう。

2017/02/22

初めての山崎ナオコーラ。
うん、いい。上手く言えないけど、このさらっとした感じと少し不思議な感じは私好み。他のも読んでみたい。

表題作の手と、笑うお姫さまが好きやな。
男や自分の色恋を客観視してるところがつぼ。
おじさんに興味わくのはわかる。
あとまさかの竜オチ。

2016/12/18

１９７８年福岡生まれ、埼玉育ち、東京在住の山崎ナオコーラさんの「手」、２００９．１発行です。手、笑うお姫さま、わけもなく走りたくなる、お父さん大好きの４話が収録されています。「手」と「お父さん大好き」は理解できましたｗ。「笑うお姫さま」と「わけもなく走りたくなる」は難解でした！(^-^)

2015/11/01

苺味には失敗がない…明るく薄っぺらい風味が頭を撫でられている気分になる…こんな表現されたらたまりません。
菩薩の手はすがりたくなる形なのかも。そんな魅力に気付きながらあえて人に執着しない生き方の寅井さんは夜の姿を隠してる昼間の柳です。
他にも『お父さん大好き』の征夫さんの生き方だってすごい。
みんな心に大事なものを持って寛容な世界で頑張ってるんです。