手 の商品レビュー
森さんが笑える。 こういう男に弱い女性多いだろうなあ。かわいいとは思うがまともに向き合おうとは思えない男をうまく表していると感じた。
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これぞナオコーラって感じ。 今回もナオコーラの経験に基づく小説なのかしら?と思わせる内容。 すごく丁寧。
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一人の人とだけで留まりたくない。多くの人と緩やかに繋がっていたいという女性が描かれることがこの人の作品には多い気がする。少し前に枯れ専といわれた私には、個人的にタイムリーな短編集だった。
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おじさん好きの私が、職場の同僚である森さんと上司である大河内さんと交流するというもの。 ナオコーラさんは平凡と思われる女性を描くのが本当に上手いなと今回もやはり思いました。 主人公はおじさんに関するブログを開設するくらい、おじさん大好き。 森さんとは彼女がいるのに、セッ...
おじさん好きの私が、職場の同僚である森さんと上司である大河内さんと交流するというもの。 ナオコーラさんは平凡と思われる女性を描くのが本当に上手いなと今回もやはり思いました。 主人公はおじさんに関するブログを開設するくらい、おじさん大好き。 森さんとは彼女がいるのに、セックスしてしまう。 大河内さんはおじさんで、デートをして、乳を触らせてる。 その代わり、おじさんマニアなので、大河内さんのことをよく観察し、写メで撮影もする。ちなみに大河内さんにはきちんと妻子もいる。 会社の同僚や家族とはほとんど関わりを持たずに、2人とのやりとりにほとんどが終始している。 だからといって彼女の行動は濃密ではなく、感覚的な部分を大事にして行動している。欲深さとは程遠い。 これこそ現代における日常の感覚なんだろうなと思う。 ナオコーラ氏のさりげない表現に共感し、こういう女性の感覚にもなんとはなく共感し、一気に読み進めることができました。
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4作目の短編に出てくる 「生きてるだけで、えらい。 生き続けるだけで、えらい。」 っていう文章。迷いなくこう言えてるのだとしたら、すごい。 勇気ある一文だと思う。 少なくとも私はそう思えない。 生きてるだけでは満足できなくて、欲がたくさんある。 それが自分のかろうじての若さ...
4作目の短編に出てくる 「生きてるだけで、えらい。 生き続けるだけで、えらい。」 っていう文章。迷いなくこう言えてるのだとしたら、すごい。 勇気ある一文だと思う。 少なくとも私はそう思えない。 生きてるだけでは満足できなくて、欲がたくさんある。 それが自分のかろうじての若さだと思う・・・ だから作者がきっぱりとこう言ってしまえる、いろいろなものを振り切る強さと、わざわざこのメッセージを発するやさしさを感じた。 表題作の主人公の女の子のことを、なんとなくあまり好きになれないけど、 ところどころ強烈に共感する。させられてしまう。 うまいなぁって思った。
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【手】 おじさんは可愛い、という感覚 働くようになったここ数年でわかるようになった。 それにしても「2番め」になる話が多い。 【笑うお姫さま】 手塚治虫せんせいの漫画で読みたい。 火の鳥とかにありそうな。 凛としてる女性は好きです。 【わけもなく走りたくなる】...
【手】 おじさんは可愛い、という感覚 働くようになったここ数年でわかるようになった。 それにしても「2番め」になる話が多い。 【笑うお姫さま】 手塚治虫せんせいの漫画で読みたい。 火の鳥とかにありそうな。 凛としてる女性は好きです。 【わけもなく走りたくなる】 印象に薄いので割愛。 【お父さん大好き】 さいごのほうで 娘が夜、庭で満月を見るところ 白い息で、黒い夜空があたためられる、みたいな文章がスキ。
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おじいちゃんよりのおじさんに興味がある設定が意外だった。 世の中そんな人もいるかもしれない。 お父さん大好き の最終頁が印象。 生きているだけでえらい。 生きているだけで、 「自殺することに反対です。」 というシュプレヒコールをあげていることになる。 毎朝、目覚めるだけで...
おじいちゃんよりのおじさんに興味がある設定が意外だった。 世の中そんな人もいるかもしれない。 お父さん大好き の最終頁が印象。 生きているだけでえらい。 生きているだけで、 「自殺することに反対です。」 というシュプレヒコールをあげていることになる。 毎朝、目覚めるだけで、表現になる。 「俺は、この世に生きています」 それを体中が叫んでいる。 「まだ、生きたい」 「世界を、味わいたい。」 まばたきするだけで、世界を受け取れる。 家族の問題や仕事の人間関係、おかしくなっているときでも、毎朝の空気を鼻で受け、瞼に日差しを載せ、指で布団を触ることができる。 生きているだけで、えらい。 俺は、生き続けるだけで、えらい。 朝というものは、絶対的に美しい。
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おじさんを隠し撮りするOL。 悪趣味?と思うかもしれないが、逆におじさんがOLを隠し撮りしてたらどうだろう? さらっと読めるけど登場人物のやること・感じることを思うと、自分の住んでる世界とはちょっと違った次元に行っちゃいそうな気がする。 その他短編「笑うお姫さま」もシュールな世界...
おじさんを隠し撮りするOL。 悪趣味?と思うかもしれないが、逆におじさんがOLを隠し撮りしてたらどうだろう? さらっと読めるけど登場人物のやること・感じることを思うと、自分の住んでる世界とはちょっと違った次元に行っちゃいそうな気がする。 その他短編「笑うお姫さま」もシュールな世界。
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人が人を好きになるのは距離であり、触れることができるのならば好きになる。その手をつなぐのか、手を離すのか。。
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昔からおじさんとばかりおつき合いしてきた。 笑顔だけじゃなく、日常のふとしたしぐさも、 疲れた感じも、だぶついた首筋も全部好きだ。 今は上司である58歳の大河内さんとデートをしている。 コンサートに行ったりご飯に行ったり、 社会のいろいろなことを教えてくれるおじさんが好きだ。 け...
昔からおじさんとばかりおつき合いしてきた。 笑顔だけじゃなく、日常のふとしたしぐさも、 疲れた感じも、だぶついた首筋も全部好きだ。 今は上司である58歳の大河内さんとデートをしている。 コンサートに行ったりご飯に行ったり、 社会のいろいろなことを教えてくれるおじさんが好きだ。 けれど妹ばかりに愛情を注いできた父は好きでない。 そして恋人ではないけれどもうすぐ会社を辞める 27歳の森さんともつき合っている。 恋っていったいなんだろう。 装丁:町口覚 カバー写真:元田敬三 「ハッピーおじさんコレクション」見てみたい。 おじさん好きは屈折したファザコンなのか。 客観的な視点がちょっと冷笑的で面白い。 サイトを消した彼女はこれからどこに向かっていくのだろう。
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