ダブル・ファンタジー の商品レビュー
今まで読んだことのある村山由佳のようなキュンキュンするような話でもなく、切なくなるような純愛でも無く。 女って、セックスって、愛って、とちょっと考えちゃったお話。 官能小説って言うほどではないけれども、場面は多い。 でももちろんむやみに描かれてるわけではなく、やっぱり恋人との距離...
今まで読んだことのある村山由佳のようなキュンキュンするような話でもなく、切なくなるような純愛でも無く。 女って、セックスって、愛って、とちょっと考えちゃったお話。 官能小説って言うほどではないけれども、場面は多い。 でももちろんむやみに描かれてるわけではなく、やっぱり恋人との距離感とか気持ちとかに上手く反映されてると思う。
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午後から恵みの雨、 順調に育っているインゲンに優しく降ってくれている。 「白い猫」と並行して読もうと思ったけど・・・ オットと同じ居間では、読めませんゎ・・・・・。 夜にとっておきましょう。 ::::: 11月15日 読了 一狼太とのメールのやりとりには、読んでるこっち...
午後から恵みの雨、 順調に育っているインゲンに優しく降ってくれている。 「白い猫」と並行して読もうと思ったけど・・・ オットと同じ居間では、読めませんゎ・・・・・。 夜にとっておきましょう。 ::::: 11月15日 読了 一狼太とのメールのやりとりには、読んでるこっちが 恥ずかしくなってきた。
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『おいしいコーヒーの入れ方』シリーズ、『天使の卵』… 村山由佳の描く恋愛観はいつだって清く正しく美しくだった。例え主人公が一年以上成人女性にお手付き出来ず悶々としていても、例え彼女の姉貴に恋い焦がれついには秘密裏で付き合っても、それは純愛というきれいな枠に収まっていた。 そのよ...
『おいしいコーヒーの入れ方』シリーズ、『天使の卵』… 村山由佳の描く恋愛観はいつだって清く正しく美しくだった。例え主人公が一年以上成人女性にお手付き出来ず悶々としていても、例え彼女の姉貴に恋い焦がれついには秘密裏で付き合っても、それは純愛というきれいな枠に収まっていた。 そのような意味でこの作品は他の作品と一線を画するといって良いと思う。 管理的かつ無神経な夫からの閉塞感に悩まされていた女流脚本作家が (途中)
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大人の話。 幸せを求めながらも満たされない。淋しさが残る。と同時に誰にでもこういう面があり、少し自分と重なった。
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持ってみるとズッシリ重いですが、読んでてもズッシリ重いです。 特に旦那とのシーンが。 主人公の変わっていく様と、何人も男性が出てくるのに一人もかぶっていないがリアル。 「綺麗な小説の中の女」ではなく、「生身の女」が描かれています。 印象的なセリフが多い作品でした...
持ってみるとズッシリ重いですが、読んでてもズッシリ重いです。 特に旦那とのシーンが。 主人公の変わっていく様と、何人も男性が出てくるのに一人もかぶっていないがリアル。 「綺麗な小説の中の女」ではなく、「生身の女」が描かれています。 印象的なセリフが多い作品でした。 「その代り、結果は全て自分で引き受けてみせる」 そんなこと言ってみせるだけの強さがほしいと思いつつ、その裏の覚悟・孤独に足がすくむ私なのでした。
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今までにない動機、先に読んだ妻に薦められての「読んだ。」 でした。妻は男性なら何を感じるのか知りたかったようです。 面白かったかどうかと言えば、面白かったんです。 男性は、簡単に言えば性描写に触れることに慣れています。 従って女性である筆者が筆を揮った性愛シーンに対しても、 ...
今までにない動機、先に読んだ妻に薦められての「読んだ。」 でした。妻は男性なら何を感じるのか知りたかったようです。 面白かったかどうかと言えば、面白かったんです。 男性は、簡単に言えば性描写に触れることに慣れています。 従って女性である筆者が筆を揮った性愛シーンに対しても、 「女性の身体感覚って、こんなカンジなのね。参考にします。」 という印象。この前取り上げた「警察署長」や「ホテル・アイリス」 に描かれる性愛に比べたら実に健全。スポーツに近い。 私はむしろ、誰と何度交わっても、一つになれない男女の世界 を描くための性愛描写だったのかと感じる。 だってタイトルが「ダブル・ファンタジー」だもの。 タイトルの意味に触れる文章は一箇所だけ。 もちろんジョン・レノンとオノ・ヨーコの「ダブル・ファンタジー」から。 「何がファンタジーかわからない」といったレビューを書いた人は、 このアルバムを聴いていないのだろう。 このアルバムはジョンの最後のオリジナル・アルバムで、ジョンと ヨーコの作品がほぼ交互に並んでいる。 ジョンの作品には晩年の代表曲と言えるものも多い。 “(Just Like) Starting Over ”の爽快、“Beautiful Boy ”の情愛、 “Watching The Wheels ”の達観、“Woman ”の賛美 …などが並ぶ中、ヨーコの曲“Kiss Kiss Kiss ”(当時放送禁止)は、 「抱いて、ジョン、もっと~(延々連呼&絶叫)」 …である。アタマイタクナルヨ。 ヨーコの曲を抜いてipodに入れてます的な人も多いだろう。 私そうです。 小説に戻る。 最後の場面を美しい、と評している人もいました。 私は映画「卒業」の気まずいラストカットか「人喰いアメーバの恐怖」 の最後の「?」マークのようだと思いました。 そして色んなタイプ男が出てきますが、「男」の中の色んな要素を 何人もの登場人物で表しただけで、何人出てきても一人に等しいな、 と感じた。 そう感想を言うと、妻は不満そう。 次々出てくる男がそれまでの男のアンチテーゼとしてしか描かれて いないことが、月を半分づつ見せられてるだけのような、そんな 物足りなさを感じる。 このへんが男読者目線からの感想。 P.S. 「ダブル・ファンタジー」のというタイトルの意味を探してこの記事に辿りついた方がとても多いようですので、まじめに私解を付け加えたいと思います。 前述のように、このタイトルは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコのアルバムから取られています。ジョンにとっては生前最後に発表されたアルバム(死後未完成だった「ミルク・アンド・ハニー」が発表されています)で、前作から5年のブランクがありました。発売から1ヶ月足らず後、ジョンは射殺されます。 ジョンの作品とヨーコの作品がほぼ交互に並んでいるのですが、ジョンの作品は息子の育児とハウス・ハズバンドに費やした5年間の穏やかさ、息子と妻に語りかける良き父・良き夫ぶりを伺わせる作風で、ビートルズ時代からのジョンの尖った印象は、全くといっていいほど影をひそめています。一方ヨーコの作品は以前に増してエキセントリックで、パワフルで、エロティックです。自己の中の女性を徹底的に解放して見せます。このアルバムを夫婦の対話と捕らえると、こんな噛み合わない夫婦が有り得るのかと思ってしまいます。 さて、それを踏まえて小説「ダブル・ファンタジー」です。主人公は、夫との心の行き違いや、男達の情事を通してアルバム「ダブル・ファンタジー」を思い出しています。同じ時間を重ね、体を重ねても、どこか噛み合わない大人の男と女。そんなテーマが込められたタイトルであると、私は解約しています。 アルバムを聴くと理解していだだけるのですが、ヨーコの歌は免疫のない方には辛いものがあります。一度アマゾン等で、“Woman ”(ジョン作品)と“Kiss Kiss Kiss ”(ヨーコ作品)だけでも聴いてみてください。なんとなく解ると思います。
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普通に面白かった。テンポよいかんじ、共感できるところがたくさんあったけど、うーん、それはどうなんだろう。という部分もたくさん。でも人生ってそういうものかもわからん。
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作家の心境や環境の変化から生み出た新たな村山作品。 官能小説とは違うと私は思います。。。 自分の中の魔物?とどう対峙するか、どういう結果になっても今の自分を引き受けてみせるという主人公の気持ちに共感した。。
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◎第4回(2009年)中央公論文芸賞受賞作品。 ◎第22回(2009年)柴田錬三郎賞受賞作品。 ◎第16回(2009年)島清恋愛文学賞受賞作品。 2009年11月8日(日)読了。 2009−110。
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新聞の書評を読んで興味を持った。「女性でここまで書くか」ということだったが、全然いやらしくない、すご〜く重い内容だ、身につまされる。状況は全然違うけれど、無意識のうちにでも、自分もこの夫のように、妻のことを支配しているのかなと考えさせられた。ページをめくるのが億劫になったので、2...
新聞の書評を読んで興味を持った。「女性でここまで書くか」ということだったが、全然いやらしくない、すご〜く重い内容だ、身につまされる。状況は全然違うけれど、無意識のうちにでも、自分もこの夫のように、妻のことを支配しているのかなと考えさせられた。ページをめくるのが億劫になったので、2点にしようかどうか迷ったけれど、妻との関係について考えさせられたということで3点にした。官能という視点から言えば、こう感じる女性もいるのかということで、まあ損な気はしない。
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