光 の商品レビュー
最後まで光が見えなかった。 ただただ暗闇のままストーリーは進んでいき、そのまま完結。 三浦しをんさんは、こんな作品も書けるのか、と驚きはしたものの内容には同調できず。
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こわい。 ただ、ただ恐かった。 冒頭部分を読んで、一度読むのをやめようとしたのに、結局最後まで読んでしまったのは、表題にある光を見たいと思ったから。 日常のすぐ裏にある非日常。理解できないのではなく、目をそらしたいだけ。 もう読みたくない。でも忘れられない。
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〈内容〉天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた―。
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重苦しく陰鬱な世界。 子供の頃の環境や、出来事はその後の人格形成に大きく影響してしまうのかもしれない。ちょっと東野圭吾の白夜行のような印象。 生まれ育ったのは小さな離島。島の大半をのみこんだ津波。 助かったのは数人。そこで秘密を抱えることになる3人。 信之の奥さんに対する表面上の言動と内面の想いとの温度差が怖すぎる。美花ちゃんが酷い設定すぎる。 最後まで救いがないです。最後の島の美しさが救いなのかな。
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三浦さんってなんで小説とエッセイ、こんなに人が違ったようになるの……と思いますね。これに限らず。 今回はシリアスでちょっとミステリ、どろどろ系のお話。 登場人物が全員好きになれないというか、感情移入はできても好きになれないというか。しかしそれがデメリットにはならない不思議な話。
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救いのない物語だけど、最後まで読まずにはいられなかった。「暴力はやってくるのではない、帰ってくるのだ。」その言葉がまざまざと解る、人間の汚さ、脆さ、怖さが詰め込まれている。
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三浦しをんさんぽくない…。 最後まで救いがなくて、重く怖い話でした。 大津波のシーンは先の大震災と重ね合わせてしまって胸が痛んだ…。 登場人物全員が冷めてて利己的で、人間て、醜いな…としゅんとなる。自省の思いも含めて。
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冒頭で主人公たちを残し、島民が津波で亡くなってしまうという恐ろしい展開。 生き残った人たちのそれぞれ交錯する人生。続きが気になり、あっという間に読んでしまったけど、とにかく後味悪い。タイトルの光とは真逆の印象。 ただ、気持ち悪いとか理解出来ない、という悪さではなく、向き合うのが嫌で目をそらしていたことを突きつけられた感じ。 普段はふわふわしている私たちだけど、結局のところ逃れられないものってあるんだな、とやるせない気持ちになる作品。 理解出来そうだからこそ、怖いと思った。
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暴力は暴力を、再び呼び起こす。 島育ちの信之と、美花と輔。 それは突然やってきて、島全体を飲み込んで両親も兄妹も死んだ。津波だった。 生き延びた人に残されたもの。 父から暴力を受ける輔。 美花を犯す山中に、信之がふるった、死という暴力。 20年経って、深い闇に封印していた筈のものが、よみがえる更なる新たな暴力。 暴力を救うのは暴力で、 暴力を癒すのも暴力である。 あれだね。白夜行、幻夜系だよね。 ふんふん(・ω・)って感じ(何 こういうのも書くんだーって感じ。なかなか)^o^(
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三浦しをんて人が内包してるものの底深さに、そら恐ろしさすら感じた。 大震災よりだいふ前に書かれた作品だけど、津波の描写が生々しく感じた。 最後はそうなるんだ。やっぱ怖い。三浦しをん。
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