光 の商品レビュー
暴力の波に飲まれた人間だけが見る 光があるのかもしれない もしかしたら その他大多数の人間が光から目を背けている だけなのかもしれない
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作中の世界全体が薄灰色に覆われているような息苦しさを感じさせるところが桜庭一樹の「私の男」と同じ感触であったが、なぜかしらこちらの方が自分にはしっくりきた。
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ただひたすら暗くて重たいストーリーに比べて結末があまりにも中途半端。「桐野夏生だったら絶対こんな結末にはしないよぉ」みたいな。もう一山越えていれば評価も変わっていたかもしれません。それにしても、信之や輔のあまりの幼さはなんなんでしょう?美花の存在感にリアリティを感じるだけに、余計...
ただひたすら暗くて重たいストーリーに比べて結末があまりにも中途半端。「桐野夏生だったら絶対こんな結末にはしないよぉ」みたいな。もう一山越えていれば評価も変わっていたかもしれません。それにしても、信之や輔のあまりの幼さはなんなんでしょう?美花の存在感にリアリティを感じるだけに、余計浮いちゃってるような気がします。
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暴力は帰ってくる。日常の中に。人の中に存在する憎しみ、暴力への恐れ、憧れ…そのような物が巡り巡って人生の中に常に横たわる。重苦しいけれど何かの余韻を残す話だった。
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2009.02.18. dark light. しをんちゃんは、こんな小説を書くのか。読んでいて怖気が経つような小説。黒い、ひたすら黒い。美浜島で生まれ、思春期の頃に津波で島と家族たちを失った3人+大人2人の、物語とまとめてしまうと全然違う感じがするが。どのキャラクターにも感情移...
2009.02.18. dark light. しをんちゃんは、こんな小説を書くのか。読んでいて怖気が経つような小説。黒い、ひたすら黒い。美浜島で生まれ、思春期の頃に津波で島と家族たちを失った3人+大人2人の、物語とまとめてしまうと全然違う感じがするが。どのキャラクターにも感情移入しにくく、どのキャラクターも醜い。その中に自分を見るから、とかじゃなくて、全然救いがない。読了後、ものすごく怖い夢を見た。
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辛い境遇の登場人物、生き残って傷ついた人たちのその後を、読まずにはいられませんでした。どうなってしまうんだろう、こんな状況いやだなぁと重苦しく思いながらも話に引き込まれました。悲しみながら、苛立ちながら、救いを期待しながら読みました。光については、じっくりと余韻にひたりながら考え...
辛い境遇の登場人物、生き残って傷ついた人たちのその後を、読まずにはいられませんでした。どうなってしまうんだろう、こんな状況いやだなぁと重苦しく思いながらも話に引き込まれました。悲しみながら、苛立ちながら、救いを期待しながら読みました。光については、じっくりと余韻にひたりながら考えてみます。
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3.5。今までとはずいぶん違う印象の内容と文体。救いもないし後味も悪く、情景描写はやけに生々しい。暴力で傷ついたものは暴力でしか回復しない、というような描写など、恐ろしいような真実を書いていて、さて三浦しをんはこの先どんな本を書いていくのでしょうか。これまでの三浦しをんの作品が好...
3.5。今までとはずいぶん違う印象の内容と文体。救いもないし後味も悪く、情景描写はやけに生々しい。暴力で傷ついたものは暴力でしか回復しない、というような描写など、恐ろしいような真実を書いていて、さて三浦しをんはこの先どんな本を書いていくのでしょうか。これまでの三浦しをんの作品が好きという人にはあまりおすすめではないけど、作家自身に興味がある人には読んでみる価値ありかと。
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三浦しをんにしては珍しく全編通して重ためですっきりしないお話。 暴力的でほの暗い衝動。 それでもすんなり読めちゃう。
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津波で全滅した島の生き残り3人のその後の話。都会で生きることになった3人の愛と憎悪が混じり合う。やり場のない感情を持ちながら生きていく主人公に凄味を感じた。 破滅的な終わり方以上にずっしり心に残る。
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天災で全てを失い、生き残った3人の子供たち。 20年後、過去の秘密に再びよみがえり、闇が押し寄せてくる。 評価に非常に困った。 おもしろいかどうかではなく、何を書きたかったのかなと思って。 これまでの作品とは違って、書き手の姿が見えてこないので。 ラストの文章が散らばっていくの...
天災で全てを失い、生き残った3人の子供たち。 20年後、過去の秘密に再びよみがえり、闇が押し寄せてくる。 評価に非常に困った。 おもしろいかどうかではなく、何を書きたかったのかなと思って。 これまでの作品とは違って、書き手の姿が見えてこないので。 ラストの文章が散らばっていくのを除けば、自然に読めたし、納得もいった。 何かを考えさせられる本だった。
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