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の商品レビュー

3.3

230件のお客様レビュー

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2025/02/27

天災や人間による理不尽な暴力

本書は、故郷の離島を突然襲った大津波により家族も家も全てを失いながら偶然にも生き残った3人の中学生の男女が、茫然自失と絶望のただ中で関わったおぞましい事件を導入部として、その記憶を一生封印して生きていくはずだった彼らの、20年後の邂逅と記憶の解放がもたらした悲劇を、個人の暗い内面...

本書は、故郷の離島を突然襲った大津波により家族も家も全てを失いながら偶然にも生き残った3人の中学生の男女が、茫然自失と絶望のただ中で関わったおぞましい事件を導入部として、その記憶を一生封印して生きていくはずだった彼らの、20年後の邂逅と記憶の解放がもたらした悲劇を、個人の暗い内面に焦点を当てて描いたノワール小説である。物語は、天災や人間による理不尽な暴力が、生きることの意味や価値を見失わせるほどに人の心や生き方に暗く大きな陰を落とすことを読み手に思い知らせる。登場人物の心理描写を含め、ひたすら息苦しい展開が続く中、「光」という本作のタイトルの意味を最後のわずかな救いにしたくなったが、物語は不穏な未来を予想させたまま終わる。本作における光は、希望の表象ではなく、暗闇に隠されていた理不尽な暴力の姿を白日の下に露にするものと受け止めるしかなかった。なお、本作は東日本大震災の発生前の時期に公表されており、作中の大津波は1960年のチリ震時と時を同じくして発生したという設定になっている。また、大津波が襲ったのは東京都「美浜島」という架空の島であるが、1771(明和8)年に実際に発生した八重山地震に伴う「明和の大津波」の被災地の一つが「小浜島」であったという事実がある。著者が何から着想を得てどのような思いで本作を書き上げたのか想像もつかないが、興味の沸くところではある。

fugyogyo

2026/03/27

先が気になりあっという間に読み終えたが、 ホッとできる場面がほぼなく モヤモヤとした気持ちで読み終えた。 寝る前に読了したせいか、怖い夢を見た。笑 一度読んだだけでは、この本の真髄を理解することはできないだろうな、という感想。 個人的には輔が終始可哀想で心が苦しくなった。 ただこ...

先が気になりあっという間に読み終えたが、 ホッとできる場面がほぼなく モヤモヤとした気持ちで読み終えた。 寝る前に読了したせいか、怖い夢を見た。笑 一度読んだだけでは、この本の真髄を理解することはできないだろうな、という感想。 個人的には輔が終始可哀想で心が苦しくなった。 ただここまでは行かずとも世の中には似たような境遇に身を置いている人達がいるのも事実。 残酷な話だったなぁで終わらせることはできない問題なのかもしれない。

Posted byブクログ

2026/03/08

結末は意外 自分の罪を償い、偽りのない人生を選んでこそ 自分の人生では? 誰かのためにではなく、自分自身のために

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2023/11/16

本の内容が濃すぎて怖かった、、、(笑) 島での暮らし、津波、、、。 人のこと信用できなくなりそうな気持ちに なる内容だったけど続きが気になって 止まらなくなった!!

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2022/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ただただ救いがない。 妻と子を愛していない信之、見栄っ張りで子供に手を出してしまう南海子、男を利用し生きている美花、虐待から抜け出せない輔。 登場人物の誰にも感情移入できなかった。

Posted byブクログ

2022/02/12

重い。三浦しをんさんの別の一面を見てしまったような。津波が島を襲わなかったら、3人の子供達 はどんな生活を送っただろうか。父親に殺されたかも知れないし、島で穏やかに過ごせたかもしれない。人はいつも何かに怯えて生きている。暴力、他人からの評価、昔の消したい思い出。

Posted byブクログ

2023/10/21

読了2009.10.18 波の描写が美しくって苦しいです。 何もかもを浚っていってしまう圧倒的な力が、登場人物たちを捕らえて離さないように感じます。

Posted byブクログ

2021/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

暴力には暴力で返すしかないっていう考え方は間違ってる、というのは綺麗事だと思うのは私も歪んでるのかしら。実行するかしないかは別にすれば、人間は本来こんなもんじゃないかと思う。南海子の感情はすごくリアルに感じられた。

Posted byブクログ

2021/01/30

タイトル「光」に惹かれて手に取りました。 読んでみたらとても暗い内容でした。  ただ、闇がなければ光もありません。 登場人物がそれぞれの中に、光と闇を抱えているところが良かったです。 心の底から憎まれても、自分の事を四六時中考えていて欲しいという、輔の信之に対する執着は分かるよう...

タイトル「光」に惹かれて手に取りました。 読んでみたらとても暗い内容でした。  ただ、闇がなければ光もありません。 登場人物がそれぞれの中に、光と闇を抱えているところが良かったです。 心の底から憎まれても、自分の事を四六時中考えていて欲しいという、輔の信之に対する執着は分かるような気もします。

Posted byブクログ

2020/06/09

おもしろかった。 救いようのない話。 後半はそれぞれの主観的な話?なのか 最後はよく分からなかった。暴力は帰ってくる?

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