子どもの貧困 の商品レビュー
(2009/4/7読了)P188の『日本の一般市民は、子どもが最低限これだけは享受すべきであるという生活の期待値が低いのである。このような考え方が大多数を占める国で、子どもに対する社会支出が先進諸国の中で最低レベルであるのは、当然といえば当然のことである』に、問題の根源が凝縮され...
(2009/4/7読了)P188の『日本の一般市民は、子どもが最低限これだけは享受すべきであるという生活の期待値が低いのである。このような考え方が大多数を占める国で、子どもに対する社会支出が先進諸国の中で最低レベルであるのは、当然といえば当然のことである』に、問題の根源が凝縮されているように思う。
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●未読 「週刊ダイヤモンド」2009.03.21号 「あなたの知らない貧困」p.40〜41「貧困本」×16冊 1-3 人生のスタート時点での「不利」の、理不尽な現実。そもそも「貧困世帯に育つ」とはどういうことなのか。豊富なデータをもとに「不利」の実態に迫り、貧困の世代間連鎖を断ち...
●未読 「週刊ダイヤモンド」2009.03.21号 「あなたの知らない貧困」p.40〜41「貧困本」×16冊 1-3 人生のスタート時点での「不利」の、理不尽な現実。そもそも「貧困世帯に育つ」とはどういうことなのか。豊富なデータをもとに「不利」の実態に迫り、貧困の世代間連鎖を断ち切るための「子ども対策」を提唱する。
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子供の貧困を断ち切ることで大人の貧困も断ち切れる。その為には少子化という近景ではなく、子供対策という遠景からのアプローチが必要としている。埋蔵金含めて日本の限られた予算をいかに分配していくかを考えて欲しいと思った一冊。内容としては貧困世帯で育つことによる貧困の連鎖を取り上げた上で...
子供の貧困を断ち切ることで大人の貧困も断ち切れる。その為には少子化という近景ではなく、子供対策という遠景からのアプローチが必要としている。埋蔵金含めて日本の限られた予算をいかに分配していくかを考えて欲しいと思った一冊。内容としては貧困世帯で育つことによる貧困の連鎖を取り上げた上で、日本の子供の貧困状態に関して、あらゆるデータから、定量的、定性的に示す。?日本の相対的貧困率がOECD諸国の中でアメリカについで第2位?日本の子供の貧困率が徐々に上昇傾向。2000年には14%。OECD諸国平均と比較し、高い?母子世帯の貧困率が突出して高い。特に母親が働いている母子世帯の貧困率が高い。強烈だったのは、日本は唯一、社会保障制度や税制度によって、再分配後所得の貧困率のほうが、再分配前所得の貧困率より高くなる(=日本の子供の貧困率は悪化しているケース)があるということ。おまけに、2002年の母子政策改革により5年間の期限付き、かつ逓減していく形での自助努力が促されているが、支援は弱められているということ。少子化対策を、子供対策という視点で捉え直し、日本の世代間不公平を是正する必要があると思った。
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最近堅い文調の本読んでなかったから読みごたえが中公新書並みにあった。やはりというか母子世帯に生まれる子どもの強いられる環境は困難を極めていると思った。給食はもちろんのこと、身だしなみや修学旅行と必要な経費はたくさんかかる。母子世帯がそれを上手くやっていくにはきついだろうと思った。...
最近堅い文調の本読んでなかったから読みごたえが中公新書並みにあった。やはりというか母子世帯に生まれる子どもの強いられる環境は困難を極めていると思った。給食はもちろんのこと、身だしなみや修学旅行と必要な経費はたくさんかかる。母子世帯がそれを上手くやっていくにはきついだろうと思った。ただ、当事者である子ども達が何を思っているかは不明瞭な部分が多いと思う。アンケートも親目線のものがほとんどであった。社会保障負担が低所得層ほど強いられる現状は改善されなければならないとも思った。余談だが相対的剥奪の質が他国とは違うetc大学の授業に通ずる部分も多かった。
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あらためて、貧困が子どもに与える影響が認識できた。 なぜ日本では苦労話が大手を振ってるんだろう。 「ムカシは貧乏学生が一生懸命勉強して、会社の社長にまでなったものだ」というような成功譚をどれだけ聞かされ、また、現在もなお、子どもの貧困にたいしては、この程度の談話で片付けているよう...
あらためて、貧困が子どもに与える影響が認識できた。 なぜ日本では苦労話が大手を振ってるんだろう。 「ムカシは貧乏学生が一生懸命勉強して、会社の社長にまでなったものだ」というような成功譚をどれだけ聞かされ、また、現在もなお、子どもの貧困にたいしては、この程度の談話で片付けているようだ。 著者は答えているだろうか。 なぜ、日本にこの成功譚が根強く残っているのか・・・までは答えていない。 国家の政策として子どもの貧困を撲滅することは必要だ。その意味で、正面から取り上げられたことはいいことだ。 しかし、政策の足を大きく引っ張っているものが何か・・を問われなければならない。 日本には宗教が根付かない・・・と遠藤周作氏が言われていた。 この西洋的なものが根付かないもどかしさ・・・・、そういうものと同じ気がしてならない。 日本人は「子ども貧困」については、真剣に考えない種族のようだ。
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本書の良さは、数多くのデータに基づいて考察が行われている事である。 よって、非常に客観的であるが故に、納得させられ、危機感を実感できる。 内容は、こどもの貧困に焦点を当てたもので、大人の格差はしょうがないと としても、子供の格差はなくすべき!というのが著者の主張だ。子供の格差を...
本書の良さは、数多くのデータに基づいて考察が行われている事である。 よって、非常に客観的であるが故に、納得させられ、危機感を実感できる。 内容は、こどもの貧困に焦点を当てたもので、大人の格差はしょうがないと としても、子供の格差はなくすべき!というのが著者の主張だ。子供の格差を 是正しないと将来私達自身にとっても良い結果を生まない。負の連鎖は なるべく早くに断ち切るべきだ。との事。 本書で驚いた内容が、日本は世界的にみてもこどもの貧困率が高い事である。 貧困と言っても、著者が言うように絶対的貧困と相対的貧困(周りの環境によって 左右される)のように定義付けの違いがあったり、貧困とは何か?に答えるのは 難しいが、それは本書を読めばかなり考えられての上記の結果である事が分かるので、 やはり日本のこどもの貧困率は高いのであろう。 そして、自分も考えさせられるのが、子供に対してあまり豊かにさせようという 気持が日本人は少ないとの結果も本書では報告させられている。例えば、こどもの おもちゃは必需品か?という問いに対して、はっきりとイギリスと日本では差が出ている。 私も言われてみれば、必要ないかなと考えてしまう。 また、このような現状に対しての政府の対応が先進国の中でも遅れている事、 行われている施策が、十分に効力をはっきしていない事などひどいありさまである。 確かに、著者が言うようにこどもの貧困は、負の連鎖を断ち切るためにも必要である。 そのために、国民全体で負担をしなければならない事は理解できる。では、その財源を どうやって確保するのか。なかなか難しい。しかし、富める者からより多く負担させる事は 明らかである。しかし、富める者が政治を行っているからなかなか後始末が悪い。 私は思うが、税の名称をはっきりさせ、消費税というようなあやふやな名前ではなく そのはっきりした名称で、給料から天引きしたり、物を買ったときに引いたりすれば みんなも納得するのではないか?と思う。単に消費税・所得税と記載されるよりも こども保護税1%・環境税1%・・・といったように。そうすれば、消費税が高いとは 言えず、こども保護税が高いとはなかなか心が綺麗な日本人は言えないだろう。 それでも、この問題を改善させるには、やはり首相レベルでのプロパガンダが 必要なのかもしれないな。
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日本の社会がこどもの必須だと考えるものが、 他国に比べ低いというデータは面白かったが、 議論自体はお粗末な感じ。 結局低所得者の子どもは他国に比べてデータ的に 貧困な状況に置かれているから、 子どもに対する所得支援(手当、税額控除etc)の拡充と サービスの拡充をしろという結論...
日本の社会がこどもの必須だと考えるものが、 他国に比べ低いというデータは面白かったが、 議論自体はお粗末な感じ。 結局低所得者の子どもは他国に比べてデータ的に 貧困な状況に置かれているから、 子どもに対する所得支援(手当、税額控除etc)の拡充と サービスの拡充をしろという結論になっている。 大きな財政赤字を抱えてる日本でこの議論をするには、 じゃあその費用をどこから持ってくるのかという視点がいるだろうし、 もっと現在の教育制度の検証もいるはず。 あと海外比較をするなら単純に数値を引っ張ってくるだけでなく、 もっと社会的条件の違いも踏まえて、 どうしてそういう数字が出てくるのかという分析も欲しいところ。
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予測していた内容だったので☆4つ。 本書の主張は以下の二点と書かれていたので、主張が簡潔で理解しやすかった。第一に、子どもの基本的な成長にかかわる医療、基本的衣食住、少なくとも義務教育、そしてほぼ普遍的になった高校教育(生活)のアクセスを、すべての子どもが享受するべき。第二に、た...
予測していた内容だったので☆4つ。 本書の主張は以下の二点と書かれていたので、主張が簡潔で理解しやすかった。第一に、子どもの基本的な成長にかかわる医療、基本的衣食住、少なくとも義務教育、そしてほぼ普遍的になった高校教育(生活)のアクセスを、すべての子どもが享受するべき。第二に、たとえ「完全な平等」を達成することが不可能だとしても、それを「いたしかたがない」と許容するのではなく、少しでも、そうでなくなる方向に向う努力するのが社会の姿勢として必要。
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2008/12 多くのデータを用いて、現代日本では子どもの貧困という問題があることを示している。児童手当やひとり親支援関連の制度などを細かく検証している。ただ、データの量を詰め込みすぎているきらいはある。
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「総中流社会」だった日本は終わり、すでに「格差社会」になっている。 果たしてこれで良いのだろうか? 読後感を簡単に言えば無力感が一番近い。 半年近く教育のことを考えてきたが、 恥ずかしながら「貧困」ということにきちんと向き合っていなかったと思う。 国の定める制度の問題に結局は行...
「総中流社会」だった日本は終わり、すでに「格差社会」になっている。 果たしてこれで良いのだろうか? 読後感を簡単に言えば無力感が一番近い。 半年近く教育のことを考えてきたが、 恥ずかしながら「貧困」ということにきちんと向き合っていなかったと思う。 国の定める制度の問題に結局は行き着くのだが、 こんな大きな問題にも個人で出来ることはないのかと悩んでしまった。 視野が狭くなっていた自分にとって転機となる本だと思う。 2009.10.09メモ 「貧困」=「許容できないもの」(そのことを社会として許すべきではないという基準)
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